音色の話

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シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 @sakstyle

音楽とは一体何かとかいうと大げさだな。つまり、がんがんに歪ませたエレキギターの音とかって、単に鳴らしただけじゃ雑音でしかないのに、こううまい具合に鳴らすと音楽になるのかなあ、と

2009-09-05 03:56:57
シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 @sakstyle

メロディが好きとか、歌詞が好きとかっていうのが、いまいいちよく分からなくて。むしろ音色の方が大事じゃないかと思う。つまり、同じメロディでもギターで弾くかピアノで弾くかで変わるわけだから。

2009-09-05 04:02:37
シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 @sakstyle

自分が「この曲好きだ」と思うとき、自分の好きな音が鳴っているということが多い。このギターの歪み方だよとか、このリンの高音の裏返った感じだよとか。しかしそういうのはたいてい言語化できない

2009-09-05 04:05:05
@hihumi

音色は難しいなー。それはやっぱりドビュッシーからブーレーズから武満徹から坂本龍一に至るまで、現代音楽系のメインストリームの人はみんな言ってきたことだからなあ。しかし音色とは何かって厳密に定義するのは実は困難なんですよ。

2009-09-05 04:11:24
@hihumi

更に言えば、演奏者の心理の中にあらわれる「音色」と聴き手の側にあらわれる「音色」は同じ音でも全く異なったものとして立ちあらわれている。それはまさに心理的に占める位置の違いということなのであって、どちらが正しい「音色」かなど決められない。

2009-09-05 04:14:38
@hihumi

そういうわけで、音色自身の物質的な定義も難しければ(倍音構造のみとか言ったら素人なのはバレバレです。減衰時間や音の立ち上がりの時間やアタックに含まれるノイズやそれらの音量に付随して変化する割合とかあと残響の時間やその共鳴の仕方とか、それらが全部複合しているのだから)

2009-09-05 04:16:52
@hihumi

心理的な定義も難しい(これは演奏者と聴き手で根本的に変わる上に、個人差もあるから)。

2009-09-05 04:17:36
@hihumi

しかし、それらをアバウトに配合した認識の上で、非常にアバウトにではあれ、音色の良し悪しを語る言葉や審美的な基準は存在する。この基準がかなりはっきり見て取れる音楽ジャンルは、クラシックとエレクトロニカ辺りだと思う。ロックやジャズについては、表立って語られるのは楽曲構造とかなので。

2009-09-05 04:19:50
@hihumi

まあロックやジャズにしても、特にロックは、見えないところでかなり音色の比重が大きい音楽である。例えばそれはギターサウンドをいかに作るかというところにもあらわれている。いくつものエフェクターの取捨選択と組み合わせの可能性、ピッキングやフレージングやらの微細なコントロール。

2009-09-05 04:21:53
shokou5 @shokou5

音色は まさに 色と おなじくして それを 定義づける こころみは どこまでも 逃げ水を おうような ものですね.還元が 困難であっても,物理的総体として とらえる こころみ 自体は 前進しているように おもいます.心理面での 探求は まだ あさいようですね. @hihumi

2009-09-05 04:24:37
シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 @sakstyle

hihumiくん、起きてたのか。とりあえずふぁぼっといたw エレクトロニカとか、広くとって電子音楽とかそういう傾向が出てきやすそう。何の音をサンプリングしてくるかっていうジャンルだろうから、多分

2009-09-05 04:25:30
@hihumi

ジミヘンがファズやらなんやらを採用したのもスタジオの中での実験を経てでは無かったか。フィードバックを最初に見つけたのはビートルズ。しかしこれらはやはり演奏の中で見つけられたことを考えると、音色はやはり演奏の側に強く属する概念だと思う。

2009-09-05 04:27:40
shokou5 @shokou5

僕自身の 場合,音色の 知覚は 演奏の 経験とも つよく 関連していて.ある 楽器を 演奏した 経験が あるか どうかで 知覚も まったく それ以前と かわる.知覚に 身体が 動員される.ただ 電子音の 場合 どのように 身体性と 関連するかは,内省しても いまいち わからない.

2009-09-05 04:31:29
@hihumi

@shokou5 そうですね、確かに音響工学やシンセサイザーの発達などに比例するようにして、音色というか音全般に対する物理的解明は前進してきたといえますね。心理的な探求が浅いのは、それを捉える心理のあり方が、聴取者の属す文化にかなり規定される帰来があるからでは無いでしょうか。

2009-09-05 04:32:02
@hihumi

そうそう、リズムも音色と同じで曖昧な概念の一つなんですよ。拍子ですら実はそうで、そもそも音色も拍子も西洋音楽が開発した概念ですからね。日本の邦楽にも調子とかいろいろあるけれど。拍子は特に合奏の中で形作られてきた、音楽において共通認識を作るためのツール的な概念か。

2009-09-05 04:57:34
@hihumi

グレゴリウス聖歌やネウマ譜は小節線が無いからな。ギリシャ時代は、詩の韻律法に基づいたリズムがあったらしいし、リズムの由来は基本的に詩や詞の持つリズムにあったのだといえると思う。

2009-09-05 05:01:19