「ニューカラー」って言葉を巡って(2)

「ニューカラー」って言葉を巡って(http://togetter.com/li/130544 )の続き。日本のカラー写真についても呟かれています。
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福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

まとめが2つも。こんなことでも少なからず需要があるというのがわかりました。さて… 【「ニューカラー」って言葉を巡って】http://togetter.com/li/130544 【(仮)ニューカラーに関するtweet】http://togetter.com/li/129969

2011-05-03 16:58:39
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

山内さんの発言はクイックジャパンのこの号が端緒(http://p.tl/RS-6 )だったんでしょうか。表紙は新津保建秀の撮影ではないのかもしれませんが、この小さな画像だけを見る限りでは90年代後半から00年代初頭のテイストというよりもむしろ篠山紀信さんを思わせます。

2011-05-03 17:10:17
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

ふつうに現在の雑誌グラビアっぽいです。『記憶』と同じライン。飛ばし方、髪の毛のなびかせ方に注意。【新津保建秀×早見あかり「Spring Ephemeral」@ FOIL GALLERY】http://p.tl/sqIy

2011-05-03 17:20:52
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

清水穣さんの「カラー写真の過去と現在」(『白と黒で』所収)をチラ見。「ニュー・カラー」といった言葉は見当たらず。エグルストン=線描と色彩の二元論、内容と形式のジンテーゼ、南部の伝統「グロテスクの系譜」を表出するためのカラー、消費社会に浸透したカラーへの色彩を通しての批評的介入。

2011-05-03 18:03:44
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

ティルマンスの戦い(作品がもつ批評性・政治性)=ますます全面化するグローバルな情報資本主義に対する抵抗。勝ち取るべきヨーロッパ的「私」「個」の問題。http://p.tl/ln7P 非介入的受動的なメイエロウィッツのカラー写真とは異なる点において、エグルストンと通じる部分あり。

2011-05-03 18:17:55
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

2010年3月。RT @ynytk ウィリアム・エグルストンとロック歌手アレックス・チルトンの関係は刺激的だが、福田和也さんのツイートに鋭く応答したブログ。筆者はThe BMW Paris Photo Prize の審査委員賞を受賞された写真家。http://p.tl/aIDD

2011-05-03 18:31:52
調文明 @BunMay

@n291 清水さんの文章のなかで、20世紀初頭のピクトリアリズム運動におけるカラー写真(オートクロームプロセスなど)の実践への言及がないことに、少し違和感を感じました。本文を読めば、「カラー写真」という語がニューカラーを指していることは分かるのですが…。

2011-05-03 18:42:01
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

エグルストンがMoMAの個展以前から、フリードランダー、ウィノグランド、アーバスらと交流をもっていたことは重要だと思います。他の初期シリアス・カラーの作家、Helen LevittにしてもEpsteinにしても、MeyerowitzやSternfeldの初期作品にしても、

2011-05-03 18:47:51
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

(続き)例えばウィノグランドやフリードランダー的な美学からあまりはみ出るものはないように思えますが(本当はそれぞれの写真集で多くの例を検証すべきですが)、比べてみるとエグルストンのカラー写真はやはり異質だと感じます。流動する現実や移動する撮影主体といった部分をあまり感じさせない?

2011-05-03 18:47:58
調文明 @BunMay

@n291 あと、『写真と日々』に所収されているティルマンスに関する後藤さんとの対談のなかで、モダニズム写真にカラーはあわないみたいなことを清水さんが発言していたと思うのですが、rachiakiraさんも指摘しているモホリ=ナギのカラー写真はどうなのかなと。

2011-05-03 18:50:34
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

清水さんの論文では「カラー写真第一世代」となっていますね。ピクトリアリズムにおけるカラーといえば、よくわかりませんがティオリエとかでしょうか。清水穣さんは、スティーグリッツ以降の美学とか、コダクローム以降を扱っているように思います。だからその辺を除外しているのでは。@BunMay

2011-05-03 18:56:22
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

読み直してみないと文脈がわかりませんが、モホリ=ナギのカラー写真は機械的自動的なプロセスによる平面構成への興味関心によるもののように思います。これも実物を見ないと何とも言えませんが。RT @BunMay あと、『写真と日々』に所収されているティルマンスに関する後藤さんとの対談のな

2011-05-03 19:08:11
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

あと、やっぱり「ニューカラー」「ニュー・カラー」という言葉は特に必要ないように思います。未調査ですが、海外の研究論文で、サリー・オークレア企画の「The New Color Photography」という意味以外で、その言葉が使われることは稀なんじゃないでしょうか。@BunMay

2011-05-03 19:08:31
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

「B&Wの写真というと、私には手ぎわよく、上品、現実的といった既成のイメージが強すぎる。それに第一、この世界はモノクロームではないですよ。カラー写真はよりリアリスティックであり、感覚的、そして同時に抽象的でもあるエキサイティングなメディアです」(マックス・カザロフ)70年代初頭

2011-05-03 19:12:27
調文明 @BunMay

@n291 スティーグリッツ、スタイケン、コバーン、ホワイトらがカラーで撮影しています。ごく短い期間で終わってしまい(1908年~1910年頃)、その影響力を測るのが難しいというのもあるかと思います。steichen in color(2010)という著作が出ています。

2011-05-03 19:16:34
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

近年のカラー写真再考によって蔵出しされたという感じなんでしょうか?いわゆる作家の写真ではないもので、20世紀初頭のカラー写真ということであれば、アルベール・カーンの撮影プロジェクトやセルゲイ・プロクジン=ゴルスキーの三色合成写真などがありますね。@BunMay

2011-05-03 19:23:20
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

近年のカラー写真再考によって蔵出しされたという感じなんでしょうか?いわゆる作家の写真ではないもので、20世紀初頭のカラー写真ということであれば、アルベール・カーンの撮影プロジェクトやセルゲイ・プロクジン=ゴルスキーの三色合成写真などがありますね。@BunMay

2011-05-03 19:23:20
調文明 @BunMay

@n291 20世紀初頭でいうと、リュミエールのオートクローム・プロセスに対して、「ニュー・カラー・フォトグラフィ」という言い方がされることがありました。それ以前にも、リップマンなどによるカラープロセスがあったので。オークレア周辺に関しては、私もまだ未調査です、すみません。

2011-05-03 19:34:01
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

そういえば、ゲーリー・ウィノグランドの『Winogrand 1964』には、彼が当時撮影したカラー写真が収録されています。http://p.tl/z5HG ※この「カラー作品4点」という記述は誤りのような → http://p.tl/SPHo

2011-05-03 19:36:20
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

リュミエールのオートクロームに対して、何が「ニュー・カラー・フォトグラフィ」と呼ばれたんでしょうか? RT @BunMay 20世紀初頭でいうと、リュミエールのオートクローム・プロセスに対して、「ニュー・カラー・フォトグラフィ」という言い方がされることがありました。それ以前にも、

2011-05-03 19:43:14
調文明 @BunMay

@n291 近年の再考による蔵出しというわけでもなくて、『The Art of the Autochrome: The Birth of Color Photography』(1993)などいくつかの研究書で取り上げられています。

2011-05-03 19:47:15
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

藤原新也さんのフォト・エッセー『印度放浪』は1972年発行(アサヒカメラ(?)の連載はそれ以前?)。東松照明さんの写真集『太陽の鉛筆』(1975年)、篠山紀信さんの写真集『晴れた日』(1975年)の符合はちょっと興味深いです。60年代末の政治の時代の終焉、こうした作品群の登場が

2011-05-03 19:51:16
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

(続き)中平卓馬さんのカラー写真への興味や「なぜ、植物図鑑か」の執筆に影響を与えたことは想像に難くありません(もちろん要検証ですが)。あと、高梨豊さんのカラー写真を収録した写真集『町』は1977年発行のようです。

2011-05-03 19:54:37
福居伸宏 Nobuhiro Fukui @n291

エグルストンが焦点化されるのは、シャーカフスキーの権威はもちろんですが、カラー写真の耐候性の向上により保存の問題(これがクリアできないとMoMAという美術の殿堂に収蔵される作品としては厳しい)が解消された(もちろんメーカーのふれこみ)ことも大きいのかもしれませんね。@BunMay

2011-05-03 20:06:37
調文明 @BunMay

@n291 それ以前のプロセスは、操作が煩雑であること、三枚のプレートを用いることなど実用性に乏しかったのですが、オートクロームは操作が容易であること、一枚のプレートで撮影できることなど、現実的な使用に耐え得る「新たな」カラー写真として歓迎されたようです。

2011-05-03 20:06:45