夜なので、だいたいの人寝ちゃってるよね。ブログにまとめた方がいい気もするけど、ずっと放置しっぱなしなので。まとまらないまま連投ツイート。「反証可能性の問題点と使える科学哲学」。
2011-05-06 00:50:03まず論理学を駆け足で。演繹的推論は推論の前提が真であれば、必ず真の結論を導く。(前提1)AならばXである。(前提2)BはAである。(結論)BはXである。(例)哺乳類ならば恒温動物である。人は哺乳類である。⇒人は恒温動物である。
2011-05-06 00:50:58演繹的推論は、結論が真であっても前提が真であるとは言えない。例)爬虫類ならば恒温動物である。トカゲは恒温動物である。⇒トカゲは爬虫類である。
2011-05-06 00:51:51一方、結論が偽であれば、前提は必ず偽となる。仮説はそれが偽であることは示せるが、それが真であることは観察からは証明できない。
2011-05-06 00:53:01前提=仮説、そこから予測される推論=観察対象とする。反証可能性はある仮説が科学的であるかどうかは、それが偽である(反証される)可能性が観察されるものでなければいけないというもの。
2011-05-06 00:53:59宗教的説明は偽であることが示されないので、科学理論ではない。また、ポパーはフロイトのエディプス・コンプレックス理論なども反証できないとしている。
2011-05-06 00:54:43反証可能性基準の問題点について。[論理学的問題] "結び付け問題"例えば「人は死ぬと天国に行く」という仮説は反証不可能な命題。しかし、その命題に「爬虫類は恒温動物である」という仮説を連結する。すると、
2011-05-06 00:56:12「人は死ぬと天国に行く」&(かつ)「爬虫類は恒温動物である」という命題は反証可能性をもつため科学的命題となる。おかしいね。
2011-05-06 00:56:46他にも、「すべてのAはBである」(反証可能)という命題の否定「BでないAが存在する」(反証不可能)。科学的な命題の否定が急に科学的基準を満たさないのもおかしい。(まぁこれは直感問題だし、多分に屁理屈な印象もうける)
2011-05-06 00:57:42また歴史的にも反証可能性基準は採用されていなかったりする。天王星の軌道はニュートン力学から予想される軌道とは違った。つまりニュートン力学は天王星の軌道により反証された。しかし、当時の天文学者は太陽系に他の惑星が存在すると仮定してこの問題を回避した。
2011-05-06 00:59:25なぜ問題のある反証可能性基準が未だ科学者の間で、取り上げられるか。それは武器として「使える」から。ファイヤアーベントが哲学領域で取り上げられても、科学界に影響を与えなかったのは武器として「使えない」から。
2011-05-06 01:01:01では科学者が他に使える武器は何があるか。アブダクションについて書こうと思ってたけど、予想以上に長引いたのでまた今度(未定)。起きてた人いたらすいませんでした。一応参考文献。「進化論の射程」「進化思考の世界」「系統樹思考の世界」「理系人に役立つ科学哲学」
2011-05-06 01:02:20追記)問題点かどうかは分からないけれど、ポパーの基準は科学的命題よりもそれを扱う人についての基準を与えていると思われる。非科学的な人が扱っている仮説や命題が非科学的であるとは限らない。区別は重要。
2011-05-06 01:08:19