とーごーさんの「ヴィゴツキー入門」感想

ピアジェがわりと「子供は自身の子供言語→社会言語の往還を通じて勝手に社会化していく」としたのに対して、ヴィゴツキーは「大人からの社会化への誘導が社会科を促す」としそれを「教育」とした、と。     ( ^ω^)・・・個人的には子供の資質によって違いが出るんじゃねーの?(勘が鋭い子とそうじゃない子)とか思ったけど、まあ、2つの側面があるのはわかるなぁ、と  
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東郷正永 @TOGO_Masanaga

ピアジェは「シェマに合わせて世界を認知する(同化)」と、「世界に合わせてシェマを調整する(調節)」を繰り返し、均衡に至った時に新たな段階に非連続的に移行するのが発達だ、と考えた。しかしこれではあたかも、子供はほっといても勝手に発達するかのように聞こえると、ヴィゴツキーは批判した。

2011-05-12 13:03:36
東郷正永 @TOGO_Masanaga

ヴィゴツキーは、子供が独力では出来ない課題でも、大人が導いてやれば出来ることを重視し、「独力で出来ること」と「大人が導けば出来ること」の間の距離を、「最近接領域」と名付けた。この領域に入った時の大人(社会)の対応が、教育であるというのである。

2011-05-12 13:05:52
東郷正永 @TOGO_Masanaga

またピアジェは言語について、「幼児は当初は自己中心的言語を用い、やがて発達(脱中心化)とともに消滅して社会的言語を獲得する」としているが、ヴィゴツキーは、「幼児は当初から社会的な言葉(外言)も用い、自己中心的言語は思考のための言葉(内言)となる」と主張した。以上まとめ。

2011-05-12 13:14:37
東郷正永 @TOGO_Masanaga

ヴィゴツキーは、ピアジェが精神分析の影響を受けすぎて現実への適応を、欲求と切り離しちゃったからいかんと言ってる。まあ環境と主体を切り離さずゲシュタルトで見ろってことだね。また外言から内言へというあたりは、ラカンの「父の名」「大文字の他者」あたりと比較できるかもしれない。

2011-05-12 13:17:50
東郷正永 @TOGO_Masanaga

という訳で昨日読み返した「ヴィゴツキー入門」のまとめでした。発達心理学に興味ない、またはそんなことはとっくに知ってるというフォロワーの方すまぬ。

2011-05-12 13:20:19
東郷正永 @TOGO_Masanaga

しかしまあ、読めば読むほど、ピアジェよりヴィゴツキーの方が趣味に合うな。あまりにも合目的的な教育論には興味ないんだけど(アメリカでヴィゴツキーが再評価されたのはまさにそのためだけど)、その礎になってる考え方が面白い。

2011-05-12 14:46:17