個人的に一番興味をそそられたのは6章、軍歌の戦後史部分だな 今までの軍歌本では戦後史に触れたものはあんまり無い(『行進曲「軍艦」百年の航跡』みたいなのもあったけど)独自の部分として一番面白かったかなあ
2011-05-15 03:09:48親の世代から戦後一時期軍歌ブームとでもいうか、地上波放送とかに軍歌が普通に乗っていた時代があった(『定本日本の軍歌』なんかはこの時代に作られた)けど、それに至るまでは何があったのかとか全然資料がなかったんだよね、初めて事情知ったわ
2011-05-15 03:14:44根本的に見方が俺と違うんだろうなあ、所々で軍歌の効能によって人々が動員されたみたいな記述があるんだが(ex.p.288 人びとを戦争へと動員するために、おびただしい軍歌とそのたぐいの歌や音楽作品が作られる)
2011-05-15 03:26:43これは事実誤認じゃねえの?とこの事件について浚ったことがある身としては指摘せざるを得ない この辺は前に語ったのが含まれるtogetter(http://bit.ly/fVpod3後半部分)に代えて長々と語るのは避けたい
2011-05-15 03:33:28その話を一文で言えば「状況証拠から見ると軍部・メディアは特別視していなかった普通のよくある戦争美談が何故かコレだけ民衆に大受け、2者は後追いで乗った」という話だが
2011-05-15 03:35:09まあ著者小村公次はガチの音楽畑出身者(で、歴史的な視点については弱いのだろう 本人P.289で「軍歌は私にとって最も遠い存在の「音楽」であった」、「軍歌は音楽とは別物の存在で、忌まわしき軍国主義の亡霊だと思っていた」と書いてるからな
2011-05-15 03:38:48別に事実誤認してるからクソだと言う気は毛頭無いことははっきりしておくか この件が象徴的で一番俺の言いたい部分に近いかなあと思ったから取り上げたまで
2011-05-15 03:40:06ただ視点として持ってるのがある種「旧来のイメージ」通りの歴史観であるが故に軍部・メディア→民衆という一方通行な視点で書いているのかなあと
2011-05-15 03:41:35まあこういう考えまで湧いてくるという点において『徹底検証日本の軍歌』は非常に勉強になる本だと思う 軍歌通史の部分も各論部分もよく学べる本であることは間違いないね
2011-05-15 03:46:21『徹底検証日本の軍歌』『国民歌を唱和した時代』『総力戦と音楽文化』あたりが「音楽としての『軍歌』」ではなくて、「日本近代史における『軍歌』」に触れるためには良い本になるんじゃないかなあと
2011-05-15 03:57:08ただ『総力戦と音楽文化』は論文集だからやっぱハードル高めだな 普通に読むなら『徹底検証日本の軍歌』と『「国民歌」を唱和した時代』の2冊か
2011-05-15 03:58:33