超権威主義的世界文学百選

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大審問官 @daisinmonkan

百讀 - 小説に入門するための100タイトル(2011年度)http://creativewriting.jp/cw/100.html / 京都造形芸術大学の文芸表現学科HPにこんなのがあった。

2011-05-22 05:32:27
大審問官 @daisinmonkan

で、それが入門編とは言え、いかにも「大学入りたてのガキどもにはこれくらいのレベルでいいだろw」的な批評眼に満ちており、俺の権威主義的魂に火を点けた。

2011-05-22 05:33:19
大審問官 @daisinmonkan

Avenged Sevenfold『Brompton Cocktail』を聴きつつ三十分くらい壁殴してたら、いつの間にか「超権威主義的世界文学百選」が完成していた……。

2011-05-22 05:34:45
大審問官 @daisinmonkan

そのあまりにも権威主義的なラインナップに公表は控えようと思ったが、ただ単に友人達へのおススメ作品一覧として使えるかなと思い、投下することにした。

2011-05-22 05:35:29
大審問官 @daisinmonkan

「面白い小説はないかな……」と考えている人はぜひここからランダムに一冊決めて買ってみるといいかも。近代小説というジャンルにますますはまるか、その場でそれを焼き捨てて二度と小説など読まなくなるかの二択になること請け合いです。僕は後者の方がいいと思います。

2011-05-22 05:35:46
大審問官 @daisinmonkan

それと、これは「近代小説」(散文)の世界文学百選。よって詩、叙事詩、戯曲、批評、伝記、歴史書、哲学書などは含まない(入れると無茶苦茶になるため)。

2011-05-22 05:36:56
大審問官 @daisinmonkan

「貴様はシェイクスピアを舐めたッ!」とか「ダンテがいない……断定し難きこの怒り、どうしてくれるッ!」とか言わないように。主に十六世紀以降からの選抜となった。以下、爆撃。

2011-05-22 05:37:35
大審問官 @daisinmonkan

1ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』 2ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエルの物語』 3スウィフト『ガリヴァー旅行記』 4スターン『トリストラム・シャンディ』 5セルバンテス『ドン・キホーテ』 6ベケット『ワット』 7サド『ソドム百二十日』 8フローベール『ボヴァリー夫人』

2011-05-22 05:37:58
大審問官 @daisinmonkan

9プルースト『失われた時を求めて』 10カフカ『審判』 11メルヴィル『白鯨』 12ナボコフ『青白い炎』 13セリーヌ『夜の果てへの旅』 14ジュネ『泥棒日記』 15ムージル『特性のない男』 16キャロル『不思議の国のアリス』 17フォークナー『響きと怒り』

2011-05-22 05:38:30
大審問官 @daisinmonkan

18ピンチョン『重力の虹』 19トルストイ『アンナ・カレーニナ』 20クロード・シモン『フランドルへの道』 21ラシュディ『真夜中の子供たち』 22レム『虚数』 23ポー『盗まれた手紙』 24ミラー『セクサス』 25スタンダール『パルムの僧院』

2011-05-22 05:38:53
大審問官 @daisinmonkan

26カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』 27ロブ=グリエ『嫉妬』 28エーコ『フーコーの振り子』 29ゴーゴリ『外套』 30トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』 31バラード『クラッシュ』 32バルザック『ウージェニー・グランデ』 33バロウズ『裸のランチ』

2011-05-22 05:39:24
大審問官 @daisinmonkan

34ボルヘス『伝奇集』 35ブロッホ『ウェルギリウスの死』 36ドストエフスキー『悪霊』 37トーマス・マン『魔の山』 38ソルジェニーツィン『煉獄のなかで』 39バーセルミ『死父』 40ビュトール『心変わり』 41谷崎潤一郎『春琴抄』 42オースティン『高慢と偏見』

2011-05-22 05:39:53
大審問官 @daisinmonkan

43ブロンテ『嵐が丘』 44ウルフ『燈台へ』 45ゾラ『ナナ』 46ザミャーチン『われら』 47チェスタトン『ブラウン神父の童心』 48ラウリー『火山の下』 49クノー『文体練習』 50泉鏡花『高野聖』 51オブライエン『ドーキー古文書』 52曹雪芹『紅楼夢』

2011-05-22 05:40:49
大審問官 @daisinmonkan

53ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』 54モラヴィア『軽蔑』 55幸田露伴『運命』 56魯迅『阿Q正伝』 57エリクソン『Xのアーチ』 58マルケス『百年の孤独』 59バース『やぎ少年ジャイルズ』 60ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』

2011-05-22 05:41:09
大審問官 @daisinmonkan

61ダレル『アレクサンドリア・カルテット』 62ウォー『大転落』 63ジイド『贋金づくり』 64グラス『ブリキの太鼓』 65パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』 66アポリネール『一万一千本の鞭』 67サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 68ルーセル『アフリカの印象』

2011-05-22 05:41:34
大審問官 @daisinmonkan

69フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』 70デュラス『モデラート・カンタービレ』 71クレジオ『巨人たち』 72ペレック『人生使用法』 73ドリュ『ジル』 74マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』 75ホフマンスタール『チャンドス卿の手紙』 76ソローキン『ロマン』

2011-05-22 05:42:01
大審問官 @daisinmonkan

77マッカーシー『ブラッド・メリディアン』 78リョサ『世界終末戦争』 79トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』 80ディケンズ『デイヴィッド・コパーフィールド』 81ハックスレイ『すばらしい新世界』 82サロート『黄金の果実』 83大西巨人『神聖喜劇』

2011-05-22 05:42:19
大審問官 @daisinmonkan

84ドノソ『夜のみだらな鳥』 85リラダン『未来のイヴ』 86クロソウスキー『バフォメット』 87ドス・パソス『U・S・A三部作』 88ヘミングウェイ『われらの時代』 89ウエルベック『素粒子』 90ヴォネガット『スローター・ハウス・ファイブ』 91ホーソーン『緋文字』

2011-05-22 05:42:37
大審問官 @daisinmonkan

92イーガン『順列都市』 93ロス『素晴らしいアメリカ野球』 94夏目漱石『明暗』 95コルタサル『石蹴り遊び』

2011-05-22 05:43:29
大審問官 @daisinmonkan

96大江健三郎『万延元年のフットボール』 97ホフマン『黄金の壺』 98ブローティガン『アメリカの鱒釣り』 99カルペンティエル『バロック協奏曲』 100チャンドラー『長いお別れ』

2011-05-22 05:43:44
大審問官 @daisinmonkan

作ってみての感想は、あんまり面白くないなということ。「権威的」な世界文学百選なので、ラインナップが王道すぎる。当たり前すぎる。まあ、こいつは入るだろうなという作家ばかり。

2011-05-22 05:44:42
大審問官 @daisinmonkan

自分の「趣味」は極力除外して、なるべく「客観的」な選抜を心がけたからだ(小説技術の巧さと奇抜さ、言語に対するマテリアルな感覚の凄さ、テーマの壮大さと革新性、現代での評価の高さなど)。この面子にエルロイやキングやケッチャムやソウヤーを放り込んでも明らかに浮く。

2011-05-22 05:45:07
大審問官 @daisinmonkan

だから、同時に作った「日本文学百選」の方が俺的には面白かった。母国の「近代小説」に対する、自分の露骨な偏見がそこかしこに出てて我ながら興味深い。

2011-05-22 05:45:57
大審問官 @daisinmonkan

そのリスト通りだと、プロレタリア文学の作家というのはこの世に存在しなかったことになってるし、村上春樹以後の現代作家も存在しないことになってる。連続で爆撃してもしょうがないので、そっちはまたいずれ。

2011-05-22 05:46:16
千野 帽子 翻訳「小説列伝」準備中 @chinoboshka

ナメきったリスト作った俺が言うが、この人の〈権威主義〉はマトモ。俺が作っても似た感じになりそう。RT @daisinmonkan: で、それが入門編とは言え、いかにも「大学入りたてのガキどもにはこれくらいのレベルでいいだろw」的な批評眼に満ちており、俺の権威主義的魂に火を点けた。

2011-05-22 09:33:49