ハーレムエース2未公開設定まとめ

ネット株式会社・下澤氏によるハーレムエース2未公開設定まとめ
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シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [--] 2011年1月稼働開始の「ハーレムエース2」のコンテンツの設定などの未公開情報について、少しだけご紹介します。飛び石ツイートとなるので、さかのぼって読む方のために連番見出しを兼ねたハッシュタグを冒頭につけます。

2011-05-04 12:03:25
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [01] まず最初はハーレムエース2の設定・概要編です。一般には「世界観」と呼ばれたりするやつのことですね(僕は「世界観」という言葉は使わないんですが)。

2011-05-04 12:04:30
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [02] ハーレム2では、前作ハーレム1から、いくつか大きく変更している箇所があります。その一つが物語上の「設定」です。ハーレム2では、舞台となる時間と位置を「1930年代後半のスペイン」と設定しています。所謂「スペイン内乱」と呼ばれる戦争です。

2011-05-04 12:05:47
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [03] 複葉機のようなクラシックな機体が飛び交い、古式ゆかしく威力のあまり大きくない武装で戦い、バラバラの国や出身地の登場人物たちで構成された混成部隊であり、しかも少年兵のような若いパイロット達、となると「スペイン内乱」だな、となったわけです。

2011-05-04 12:09:51
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [04] さらにもうひとつ、ハーレム1でサクラが搭乗した機体、あの「赤い複葉機」の原型と思われる機体が、この設定の時代にまさに「赤く塗装されて飛んでいた」という点も理由の一つでした。なぜ赤いのかは後述しますが、これは所謂「レッドバロン」の赤ではないのです。

2011-05-04 12:14:11
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [05] この設定により、ハーレム1ではバラバラだった戦闘機のビジュアルワークや美術などに一定の統一感を出しつつ、ハーレム2では全体に締まった、よりソリッドなものを目指そうと考えました。

2011-05-04 12:15:29
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [06] ハーレム2のプロモーション・ビデオの冒頭には「西ヨーロッパ戦線で~」とテロップが入るので「日本じゃないのかよ!」というツッコミを多数頂きました(ハーレム1も別に日本というわけではないのですが)が、この「西ヨーロッパ」というのはスペインのことです。

2011-05-04 12:17:11
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [07] スペイン内戦(1936年~1939年)。ドイツ・イタリアが支援するナショナリスト派の「反乱軍」とソビエト連邦が支援する共和国派の「人民戦線」の内乱で、ファシスト枢軸と共産主義との代理戦争となり、第二次大戦の前哨戦でもあった。

2011-05-04 12:18:04
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [08] さまざまな国籍の派遣兵や傭兵・兵器が入り乱れて兵器開発の実験場にもなった。史実では最終的に共和国派(サクラ側)が負けて第二次大戦が始まる。

2011-05-04 12:18:27
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [09] したがってサクラ側の兵装はソビエト供給の機体、ドールズ・ハウス側は「ドイツ軍」ではないがドイツ系。本編の舞台となるのは当該戦争の主戦場ではなく辺境地域での独立部隊同士の戦闘。

2011-05-04 12:19:00
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [10] これらの設定は、後述するキャラクターの設定・背景・前日談、メカニック設定などに一定の方向性をもたらすために設けられました。

2011-05-04 12:20:36
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [11] 続いては近代史・国際政治編です。「いきなり堅いな~」と思うかもですが、後述の各種設定の整合を説明するため触れておきます。史実に即した記述を中心に想像で補填しているため、全ては「史実に材を得たハーレム2の設定の一部であり創作である」とお考えください。

2011-05-06 00:16:22
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [12] スペイン内戦(1936~1939)は、ナショナリスト派の反乱軍(本編ではドールズ側の設定)と共和国派の人民戦線(本編ではサクラ側の設定)が激突したスペイン国内の内戦であった。

2011-05-06 00:17:14
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [13] 反乱軍(ドールズ側)は有名なフランシス・フランコ将軍が率いる陸軍下士官・外交官・王党派・保守派・教会・地主などの富裕層とスペイン領内のモロッコ兵(既得権益者・反共系)などで構成され後ろ盾の独伊は兵器・航空機の援助や新兵器の実践実験などを行っていた。

2011-05-06 00:18:23
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [14] 独は1938年以降は直接参戦に踏み切り、虎の子の航空部隊「コンドル軍団」までも派遣。日本も独伊の満州国独立承認の交換条件として反乱軍(ドールズ側)を支持。以後は対ソ戦略の一貫としてソ連の戦術・兵器の情報収集のため大使館・行使館付武官が反乱軍に加担。

2011-05-06 00:20:52
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [15] 1938年以降は日本人武官が反乱軍(ドールズ側)の作戦指導部にまで参画する。

2011-05-06 00:23:00
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [16] 一方、人民戦線(サクラ側)は、陸軍高級士官・空軍・左翼政党・労働者・自治区の少数民族などで構成され、後ろ盾のソ連は「コミンテルン=国際旅団」を通じて軍事物資供給や顧問の派遣を行っていた。

2011-05-06 00:25:23
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [17] 人民戦線(サクラ側)に加担する国際旅団には、55ヶ国4万人の青年と2万人の医療関係者(その85%が国外共産党員)が参加。当時大ブレイクした「労働者革命」の錦の御旗につられてやってきた人々だが、実態はろくな軍事訓練も受けていない素人の集合体だった。

2011-05-06 00:26:59
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [18] 国際旅団(サクラ側)には、アーネスト・ヘミングウェイ、ジョージ・オーウェル、ロバート・キャパなどの文化人も参加するものの、現地入りしてから「共産主義革命」の実態にがっかりして離反、政治的転向などをする者が続出。

2011-05-06 00:30:01
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [19] 国内を見ても、利権も絡んで国土を二分する戦争は同一族内で支持派が分裂したり、同派閥でも地域や立場が違うと支持派が異なるといった状況であった。かくしてスペイン内戦はファシズムと共産主義革命の代理戦争の様相となった

2011-05-06 00:31:00
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [20] その他の国外をみると、フランスは初盤は人民戦線派(サクラ側)支持の政権だったが、後半で政権が崩壊して反乱軍(ドールズ側)支持に転換、イギリスは後にチャーチルが「失敗だった」と認めた「宥和政策(親ナチ)」で反乱軍(ドールズ側)支持で以後は沈黙を守る。

2011-05-06 00:33:53
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [21] 現在からみると意外に見えるが、国際旅団(サクラ側)は戦闘機パイロットの不足から、アメリカ人のド素人などもパイロットに登用していた。月給$1,500、1機撃墜でボーナス$1,000などで、当時としては破格だが相応の危険を伴ったのであろう。

2011-05-06 00:35:23
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [22] 多数の国家と民族が入り乱れるように巻き込まれ、孤児や若者、素人同然の兵士がいきなり前線に立つことになる。ほぼ経験のない者がパイロットに登用されたりするのも、人員不足だけではなく彼らが組織的に整備された軍組織ではなかったことが一因していると思われる。

2011-05-06 00:37:07
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [23] なお、国際旅団(サクラ側)にはごく少数だが日本人が駆けつけて参加したという記録があり、その一部は実名がわかる記録も残っている。※「1930年代に西ヨーロッパでソビエト製戦闘機に乗る日本人パイロット」にあなたの想像は届くでしょうか?

2011-05-06 00:40:17
シモーヌ @Shimozawa_Shin

#HaremAce2 [24] ここまでは近代史を少し調べれば概ね記載を見つけられるものばかりですが、さて、ちょっと不謹慎かもしれないですが、ある種「マンガ的」といえるくらい複雑に込み入った事態であったようですよね。映画や小説などが題材にするのにはとても向いているような。

2011-05-06 00:42:48
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