井上純弌先生の「売れたもの」「売れなかったもの」

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

忘れがちなんですが、いわゆるオタ業界の「売れてる」は、常に相対評価です。「◯◯と比べて売れてる」です。絶対評価基準なんかありません。常に何かと比べて、評価されるのです。

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(これはあくまで噂で聞いた話ですが)ガンダムSEEDデスティニーは一昨目、ガンダムSEEDの関連商品の売り上げを軽く超えました。が、上層部は「売れなかった」と判断した。なぜか？

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それは、売り上げを二倍にする予定で予算組したからです。我々にとっては前作を越えたSEEDデスティニーは「売れた」コンテンツですが、上層部にとっては「売れなかった」コンテンツです。しかし、次は、ガンダム00と比べて「売れた」「売れない」となるのです。

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かのように「売れた」「売れない」は常に相対評価です。「なにと比べて売れたのか、売れてないのか？」「なにと比べて」の部分が大切なのです。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

その通りだけど、コレが逆でも意味が通るから、 あくまで例え話と思ってください RT @yanioman: @KEUMAYA (; ´∀｀) ソース出せないネタを根拠にすると突っ込まれますよ

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問題なのは「売れた」コンテンツよりも「売れなかった」コンテンツです。この「何と比べて」の部分を見ずに「これは売れない」「ダメだ」と断じてしまうのは、そのコンテンツの価値を見失う事になります。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

う、じゃあさっきの話は脳内ソースなので、皆さんあくまで例え話と思ってください。 RT @yanioman: @KEUMAYA 具体名出さないで通じるなら出さない方がいいですよ！ｗ マジ話でもデマでもどっちに転んでも得にならないです＞＜

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

昔、「TRPGが売れない」と言われ、全く企画が通らなかった時代に思った事です。しかしそうではなかった。今のTRPG関連書籍の出版数を見れば明らかです。でも、90年代の終わりには本当にそう思われていたのです。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

その場合は「初期投資と比べて」ですね。たしかに企画は失敗です RT @kaidaikaizyu: オタ業界に限った話ではないですね。人気アイドル主演映画で巨額の宣伝費を投入したのに○○億程度の興収ではこけたと言わざるを得ないとか。比較論ではないと思いますが。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

でも、その場合は「初期投資を安くしたら？」とか考えられないかな？ というお話なのです。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

だから俺、編集から「◯◯さんは売れない」とか、作家本人から「俺は売れないから」とか言われると、悲しくなるのね。そんな事で蔑んだり、萎縮する事ないのにとか、よく思います。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

押井監督みたいに「採算割っても俺は勝った！」(勝敗論)までいくと、いっそすがすがしいと思っています。勝敗も相対評価なので、これも真実なのです。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

出発前に偉そうな事を連続ツイートしてしまいました。例によって、不相応で恥ずかしくなって来たのでやめます。聞いてくださってありがとうございました。