菊池誠 大阪大学教授に勉強してほしい「有機結合型トリチウム」

有機結合型トリチウムについての資料をご紹介します。 菊池誠 氏ほか、幾人かのニセ科学批判の方々までもが「有機結合型トリチウム」のことをご存知ないようですので、今更ながら作りました。
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〆 このマトメを作るきっかけとなった2つのツイート。前者は2018年9月、後者は2019年9月のもの。ちなみに、菊池誠 氏が引用しているツイートは一年近くも前のものです。

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

有機結合型トリチウム Organically Bound Tritium(OBT)を知らない、と。ニセ科学批判の人までいますね: archive.is/hcCRs twitter.com/GoITO/status/1… archive.is/UHhub twitter.com/apj/status/104…

2018-09-28 14:11:41
伊藤 剛 @GoITO

「有機トリチウム」というネタ? が流れてきたので、なんぞと思ったら元はこれだったのか。佐藤圭記者は水俣病における「水銀の有機化」が具体的にどういうことだったのかを理解していない、トリチウムがどういうものなのか具体的に理解していないと考えてよさそう。すべて「記号」で考えているのみ。

2018-09-28 06:32:46
闇のapj @apj

@tukineko94078 @tokyo_satokei 意味不明かただのトンチキですよね>トリチウムの有機化。

2018-09-27 13:04:03
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

菊池誠 大阪大学教授も「有機結合型トリチウム」のことすら知らないのか。この調査能力の低さ、ニセ科学批判が聞いて呆れる: 2019年9月16日 archive.is/n7eYb , twitter.com/kikumaco/statu…

2019-09-16 20:18:13
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

「トリチウムの有機化」とはいったいなんのことか twitter.com/tokyo_satokei/…

2019-09-16 17:36:41

 
〆 以下は有機結合型トリチウムについての資料いろいろ。ごく最近の論文の情報もあり。大半は2018年のツイート。

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(コメンタリー,無料): 生体内(In vivo)動物実験による飲用水中の低濃度トリチウムの健康リスク推定 onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.10…  2018年、Guéguen(仏IRSN)ら。人の疫学ではまだまだ分からないことだらけなので、In vivo 動物実験でなんとか知見を増やそう、というコメント。

2018-09-01 19:41:49
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

タイムリー。トリチウムについてのレビュー論文としても有用そう。著者は仏IRSNとカナダの研究者ら。

2018-09-01 19:43:19
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

トリチウムの生物影響 rist.or.jp/atomica/data/d… 「もう一つの例も似たような症状の経過をたどり汎血球減少症が原因で死亡している。臓器中のトリチウム量が体液中よりも6~12倍も高く、体内でトリチウムが有機結合型として存在しているものと推定されている」 rist.or.jp/atomica/data/p…

2018-09-22 21:03:48
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

最近の東京電力の魚介類測定の資料では、トリチウムを「組織自由水型」と「有機結合型 OBT 」に分けて結果を示している → tepco.co.jp/nu/fukushima-n… (PDF) OBT の場合は DNA に取り込まれることがあるそう → jspf.or.jp/Journal/PDF_JS… (PDF) pic.twitter.com/O7tPIMUVfS

2018-09-22 21:26:01
拡大
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

したがって、その「トリチウムが DNA の中に入り込む場合がある」という点までをデマかのように言うのは、明らかに間違い。 おそらくこの大石氏( twitter.com/mo0210/status/… )も、その DNA の中に入り込む場合がある OBT(有機結合型のトリチウム)のことを知らなかったのだろう。

2018-09-23 11:21:16
💙💛大石雅寿 @mo0210

DNAの構造を考えれば、その中に水分子が入り込むわけがないですね。通常の水素原子が三重水素原子に置き換わったHTOも同じように振る舞う。この社説を書いた人は、細胞や分子構造の基本を全く知らないのではないかと思われます。細胞内に常に存在する活性酸素による遺伝子損傷はどう思っているのかな? twitter.com/tokyo_satokei/…

2018-09-20 21:24:57
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

体内に取り込まれたトリチウム水の挙動 meti.go.jp/earthquake/nuc… (PDF)  人体内に取り込まれたトリチウム水(HTO)のうち、3% が人体内で有機結合型トリチウム(OBT)に変わるとされている。ICRP モデル。

2018-09-24 16:41:01

〆 以下のツイのリンク切れ資料はこちらで:
 https://fukushima.jaea.go.jp/info/pdf/20140311.pdf

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

トリチウム研究会 ~ トリチウムとその取り扱いを知るために◆原子力学会・原子力機構など fukushima.jaea.go.jp/initiatives/ca… (PDF)  プレゼン資料集。情報の取っ掛かりとして便利。有機結合型トリチウム(OBT)の話題も所々に。

2018-09-25 20:11:47

〆 以下のツイのリンク切れ資料はこちらで:
 https://fukushima.jaea.go.jp/info/pdf/20140311.pdf#page=23

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

有機化合物中のトリチウム(Tritiated Organics)と有機結合型トリチウム(Organically Bound Tritium; OBT)は違う等 fukushima.jaea.go.jp/initiatives/ca… (PDF)

2018-09-25 20:16:12
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文メモ。レビュー、有料: 有機結合型トリチウム Organically Bound Tritium(OBT) journals.lww.com/health-physics…  1993年、Diabate(ドイツ)ら。有用。

2018-09-27 18:51:53
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

例えば、藻類や植物の内部では、「光合成」によってトリチウム水(HTO)が有機結合型トリチウム(OBT)に作り変えられる。したがって、有機結合型トリチウムは自然界でも作られる。簡単な資料の例 → rist.or.jp/atomica/dic/di… , aomori-hb.jp/data/ss4/hiho_…

2018-09-29 14:31:47
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

有機結合型トリチウムという基本概念を知らない人たち togetter.com/li/1271305  togetter。 知らないのは仕方ないにしても、知らない人間が、知っている側の人間を叩いちゃうからねえ。しかも、普段ニセ科学批判なぞをやっている人間までが、そんなことをやっているんだから。

2018-09-29 15:17:38
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(無料): 地上核実験期のトリチウムが有機結合型になり河川堆積物中に存在し続けている証拠 nature.com/articles/s4159…  2019年、Eyrolle(仏IRSN)ら。雨水として川に流れ込んだトリチウムが難分解性有機物の中で有機結合型トリチウムになり、河川堆積物中に数十年も残り続けている、という話。

2019-08-14 09:38:15
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

フランスのロワール川での調査結果。有機結合型トリチウムの濃度のピークは、雨水中のトリチウム濃度のピークの10年後に現れた、などの結果も示されている。 時節柄もあり、色々と重要そうな調査結果。福島第一原発事故についてのコメントも示されている。

2019-08-14 09:45:26