心は読めない/心は見える──心理学教育における ねじれ
- contractio
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「心理学」って多くの初学の学生さんにとって「人のこころを読み取れるようになる学問」だと思われてるらしいんだけど、10年非常勤やっててもその傾向は変わってないと感じる。
2010-04-13 09:12:29@kameco 『そんなに簡単に人の心がわかったら心理学いらないよ』が昔のキメ文句でしたが、エスノメソドロジーかじってから、悩ましいです。だって日常的に人は人の心が見えているから。
2010-04-13 10:55:17@kameco 私はこの路線です。でもそうなるとスキナーの行動主義の批判は簡単にいかないと思う。エスノメソドロジー本の行動主義批判もうまくいってない気がする。
2010-04-13 11:09:39@Yuka_Oi @yohbun @kameco エスノな話もしたいところなのですが、幻想を打ち破った先に教える内容の多くが行動主義的であることを考えると、その成立過程を理解した上で授業を聞いてもらうためには、心ならずも行動主義者のように振舞うしかないのがツライところです。
2010-04-13 11:14:26行動主義はこころなんてないということで、エスノメソドロジーはこころはあるというけど、行動と同一視しないということではないだろうか
2010-04-13 18:15:22@Matsushiman エスノメソドロジーは「心がある」という人々の実感(リアリティ)が、相互行為を通してその都度生成されるという考え方なのでは。心はリアルに経験されるが実体としての心はない。特にウィトゲンシュタイン=クルター系の発想はこんな感じかなと。
2010-04-13 18:44:46よろしければ、ここで言われている「エスノメソドロジー本の行動主義批判」が どなたのものか教えていただけませんか?>.@yohbun さま
2010-04-13 22:03:46@contractio 例えばクルターの「心の社会的構成」でしょうか。スキナーの考える行動の獲得原理を「意味は行動に還元できる」という考えと結びつけて理解できなかったからです。でもこれはスキナーの主張の整合性についての問題で,行動主義批判の是非とは別だと気づきました。
2010-04-14 00:02:26@yohbun ご教示ありがとうございます(今度再読してみます)。 私自身は行動主義については教養レベルの知識しか持ち合わせていないので この件について特に言えることはないのですが、
2010-04-14 00:08:30.@yohbun このツイートの趣旨は、「クルターのスキナー批判は、「行動主義に対する批判」として行われているわけではない」ということだと理解すればよいでしょうか。(というか、まずは該当箇所を見たほうがいいですかね。)
2010-04-14 00:10:19@contractio togetterというの知らずにそのまま書いてしまいました。趣旨は,クルターの行動主義批判はスキナーのそれにもそのままあてはまるのか疑問に思う,ということになります。行動主義の考え方と行動の獲得原理の結びつきを理解するのが課題になりました。
2010-04-14 00:28:18@contractio あと「ねじれ」ですが,エスノメソドロジーと行動主義とのではなく,「行動→心の読みとり」という図式を否定したい立場にありながら,概論として教えるべき研究の知見は同じ図式に基づいているからやりにくい,ということでした。矛盾とか葛藤とかの方が適切でした。
2010-04-14 00:38:31.@yohbun ここでいう「「行動→心の読みとり」という図式」について もう少しだけ詳しく知りたいと思います。 よろしければ、日本の学部レベルの標準的な心理学概論の教科書をいくつか教えていただけませんか? http://togetter.com/li/14115
2010-04-14 12:55:43@contractio 私はテキスト使いませんが,心理学[改訂版]詫摩武俊編1990新曜社など参考図書にしています。よく聴くのはジンバルドー著・古畑訳1983現代心理学1-3サイエンス社です。
2010-04-14 17:47:53