14日21時に福島第一原発で何があったのか?〜SPEEDIデータの空白

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kentarotakahashi @kentarotakahash

連続ツイートします。「14日21時に福島第一原発で何があったのか?〜SPEEDIデータの空白」

2011-05-11 09:48:55
kentarotakahashi @kentarotakahash

まずはみなさん、政府がようやく発表したSPEEDIデータを見て下さい。保安院のHPにある「SPEEDI計算結果について」 → http://bit.ly/mQagXK 発表されたのはいいが、ここには3月13日9時から14日21時までの間の、計算結果がありません。

2011-05-11 09:49:53
kentarotakahashi @kentarotakahash

3月14日、午前11時に3号機で爆発が起きました。放出された放射性物質がどのように飛散するか、直後からSPEEDIで試算が行なわれはずです。ところが、ここには3月13日9時から14日21時までの計算結果が一切ない。→ http://bit.ly/mQagXK

2011-05-11 09:50:18
kentarotakahashi @kentarotakahash

と書くと、実は3号機爆発で首都圏に放射性物質が飛んできたのではないか? それを隠しているのではないか?と不安に思う人も出てきそうですが、そこは心配ありません。文科省のHPには時間毎のSPPEDI試算が公開されていて、3月14日11時のものもあります。

2011-05-11 09:50:51
kentarotakahashi @kentarotakahash

これが文科省のHPにある3月14日11時に放出があった場合の試算。 http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/20110314/201103141100.pdf 放射性物質はほとんど海に向います。双葉町や南相馬市には少し落ちますが。

2011-05-11 09:51:28
kentarotakahashi @kentarotakahash

文科省にあるSPEEDIデータは毎時の計算結果の集積ですが、保安院にあるSPEEDIデータは事故を想定したものです。仮想事故もしくは現実に起こった重大事故についての計算です。ですから、1号機の爆発という現実の重大事故については、計算結果があります。

2011-05-11 09:52:28
kentarotakahashi @kentarotakahash

ところが、この保安院にあるSPEEDIの計算結果、よく見ると、もう一つ、奇妙なことに気づきます。別の時間に、「3号機爆発の影響の確認」とされる四件の計算結果があるのです。 http://bit.ly/mQagXK これは14日21時に放出があった場合の計算結果。

2011-05-11 09:58:00
kentarotakahashi @kentarotakahash

現実の爆発は14日11時にあったのに、それについての計算結果はなくて、14日21時45分になって、14日21時に放出があった場合の試算がSPEEDIで行なわれているのです。よーく見て下さい。 → http://bit.ly/mQagXK 奇妙でしょう。

2011-05-11 10:00:12
kentarotakahashi @kentarotakahash

ということは、この14日21時の放出に対するSPEEDIの計算結果は、実は「3号機爆発の影響の確認」が目的ではなかったのではないか? そうも思えてきますね。後から、備考欄にそう書き加えただけではないかと。では、この計算の本当の目的とは?

2011-05-11 10:02:55
kentarotakahashi @kentarotakahash

計算が行なわれたのは14日21時45分です。その直前、14日21時37分にF1 では原災法15条事象が報告されます。この時刻に正門付近で3.130ミリシーベルト/時を記録。それまでで最高の値です。3号機の爆発から10時間以上経って、突如、構内の放射線量が跳ね上がった。

2011-05-11 10:11:12
kentarotakahashi @kentarotakahash

放射能というのは目に見えませんから、爆発があったから跳ね上がるとは限らない。14日はむしろ、21時前後に大きな放出があった。これは間違いありません、その原因は置くとして、21時45分からSPEEDIで計算されていたのは、その影響についてに違いない。

2011-05-11 10:11:34
kentarotakahashi @kentarotakahash

その一方で、記録には15日0時に2号機がベントを行なったことになっています。これは最初のドライベントだったと言われます。しかし、15日0時近辺の正門付近の線量を見てみると、まったく上がっていない。9時37分から跳ね上がったものが、下がり続けているだけです。

2011-05-11 10:15:11
kentarotakahashi @kentarotakahash

つまり、15日0時の2号機のベントは、構内線量を上げるほどの放射性物質を放出していない。かわりに、3時間ほど前に、それまでにない大量放出があった。そして、その影響を推し量るために、21時45分からSPEEDIでの計算が繰り返されていた。

2011-05-11 10:17:52
kentarotakahashi @kentarotakahash

3月14日、人々は3号機爆発の影響がどう現われるのか、固唾を飲んでい見ていた。僕も一日中、各地の線量を見守っていました。しかし、線量は動かなかった。報道では爆発の影響が茨城県に現われたのは爆発の15時間後と伝えられた。 → http://bit.ly/eIBDSS

2011-05-11 10:23:32
kentarotakahashi @kentarotakahash

しかし、15時間も海上を舞っていた放射性物質が、午前2時頃から茨城県で観測され出したというのは無理があります。15時間後にはそれはかなり拡散しているはず。しかし、一方で午前0時のベントの影響と考えるには、午前2時は早過ぎます。時速50キロ以上で届かないといけない。

2011-05-11 10:27:48
kentarotakahashi @kentarotakahash

と考えると、なぜか語られることのない14日21時の大放出が、15日未明から始まる茨城の線量増加の原因と考えるのが正しいでしょう。そして、15日午前中にそれは関東全域に広がります。では、14日21日に、福島第一原発では何が起こったのか?

2011-05-11 10:30:43
kentarotakahashi @kentarotakahash

と考えていたら、こんなサイトがるのを見つけました。「福島第一原発 緊急事態 大気放出に係る事故解析」 http://www.vic.jp/fukushima/index.html 下の方のグラフにこう書いてあります。「3/14 21:00 2号機格納容器蒸気放出弁開」

2011-05-11 10:34:17
kentarotakahashi @kentarotakahash

1号機については、アレバの資料だけに12日4:00にベントがあったと書かれていました。そこでベントがあったと考えると、原子炉パラメータや周囲の線量データと整合します。【福島第一原発の最初のベントはいつだったのか】 http://togetter.com/li/130505

2011-05-11 10:37:30
kentarotakahashi @kentarotakahash

2号機についても、14日21時にドライベントによる大量放出があったと考える方が、いろいろと辻褄があってきます。もちろん、意図的ではない何らかの事象によって、15日0時のベントよりもはるかに大量の放出が3時間前にあった、とも考えることはできるでしょうが。

2011-05-11 10:49:39
kentarotakahashi @kentarotakahash

以上、「14日21時に福島第一原発で何があったのか?〜SPEEDIデータの空白」の連続ツイートでした。

2011-05-11 10:50:24
kentarotakahashi @kentarotakahash

ちょっとリンクに不備、不親切があったので補足。保安院にある事故を想定したSPEEDIデータの一覧(3/16まで)はこれ → http://bit.ly/kjo2tC 3/14 21時放出の試算の一つはこれ → http://bit.ly/j5zSaX 試算は3件でした

2011-05-11 11:37:28