職人の後継者問題を解決する一案

百貨店にも商品が並ぶ腕の良い職人技が、後継者がいないことを理由に失われつつある。後継者を見つける良い方法はないか、考えてみた。
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shinshinohara @ShinShinohara

三重県の片田舎にある豆腐屋さん。味がよいと評判で、三越にも出荷していたという(三重県に三越はない)。しかしこのほど、高齢により廃業を決めたという。後継者はいない。

2019-12-24 07:09:51
shinshinohara @ShinShinohara

藻谷さんの本に、甲冑を修復する職人の話があった。甲冑を欲しがる一定層があり、手堅い職人技なのだが、後継者がいないという。職業柄、すぐ辞めるようではモノにならず、ハローワークで募集するのに適さない。確実に仕事があるのに後継者難で廃業する危機にあるという。

2019-12-24 07:13:03
shinshinohara @ShinShinohara

田舎にはそうした職人の仕事がある。たとえば、琵琶湖に棲むネズミを捕まえる仕事。輪島塗用の細い筆を作るのに、葦原を走ることで毛先が細くなった琵琶湖のネズミの毛が最適なのだという。しかしそれを捕まえる名人が高齢により廃業、後継者がいなくなり、筆も作れなくなった。

2019-12-24 07:16:23
shinshinohara @ShinShinohara

田舎には仕事がない、と言って、若者は都会に出て行く。親もそれを引き留めることができない。しかし田舎にも仕事がないわけではない。都会では存在しない職人という、誇り高く面白い仕事がたくさんある。だが、どうしたらその職人の元へたどり着けるのか、マッチングの方法がない。

2019-12-24 07:18:44
shinshinohara @ShinShinohara

今のところ、若者が職人の元へ訪問する偶然でしか見つからない。絞り職人も、たまたま現場を訪問した若者がそのままのめり込んで後継者になったという話がテレビで紹介されていた。しかし、零細で田舎だと体験教室は難しい。

2019-12-24 07:23:31
shinshinohara @ShinShinohara

職人は、10年くらい続けないとモノにならない。それだけの辛抱強さを示す若者が来るとは思えなくてハローワークで「後継者募集」なんてやる気が起きない。雇う側も、職場を全部譲り渡す必要上、よほど信頼できる後継者じゃないとそんなことはできない。うまくマッチングする方法はないものか。

2019-12-24 07:26:37
shinshinohara @ShinShinohara

そこでどうだろう。百貨店が職人と若者をマッチングするようにしては。百貨店には、目利きを利かせて全国からかき集めた職人技の製品が扱われている。どの職人が高齢で後継者がいないかも把握している。百貨店に来るような若者は、職人技に憧れを持つ人の可能性が高い。

2019-12-24 07:29:11
shinshinohara @ShinShinohara

百貨店の商品を見て、その技に惚れ込み、自分もそんな職人になりたいと願った若者(なんなら中年でも結構)が、百貨店の窓口を通して職人を紹介してくれるサービスを始めたとしたら。 百貨店は、人物の目利きをしつつ、職人に紹介し、後継者としての可能性をある程度吟味する。

2019-12-24 07:32:01
shinshinohara @ShinShinohara

もしこれで後継者が見つかれば、百貨店も、大事な職人技の商品を失わずに済む。百貨店にも、職人にも、職人になりたい若者にも、三方よしではないか。また、田舎に人が定着することを考えると、四方よしかも。

2019-12-24 07:34:00
shinshinohara @ShinShinohara

百貨店が核となり、地方の職人技が若者を吸収し、栄えるような事業をしてみてはいかがだろう。若者も、百貨店への出荷という安定した収入が見込める。職人は自分の技が受け継がれていく。田舎には職人技を核として人が定着する。そうした好循環を、百貨店が始めてはどうだろう。

2019-12-24 07:36:49