尿一滴でガン検査が出来るサービスが今月から徐々にスタート。1回9800円。親ふくめ、2ヶ月にいちどやりたい。これで健康でいられるなら安い。もっと安くなっていくだろうし。 エヌノーズ.com
2020-01-14 18:18:06注目してたサービスがやっと…!家族にも知らせなきゃ。すばらしいサービスをありがとう!です。#エヌノーズ twitter.com/Yusuke_Tokyo/s…
2020-01-15 03:49:35これは凄いー! 1回9800円、尿一滴でガン検査ができるサービス。 これなら僕は受けてみたい、皆さんもどうでしょう。 #エヌノーズ twitter.com/yusuke_tokyo/s…
2020-01-14 19:03:08検査を受ける前に考えた方がいいこと
医師・翻訳者/ 既刊『「健康」から生活をまもる』『医者にまかせてはいけない』『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』翻訳『健康禍』『悪いがん治療』『ホノルル ペストの火』/有料動画配信 https://t.co/3tJor1TOZc koshiro.owaki@gmail.com
余計なお世話ですが、たぶん健康にはなれませんし、お金の無駄なのでやめておいたほうがよろしいかと思います。理由は以下で。 twitter.com/Yusuke_Tokyo/s…
2020-01-15 23:11:49あまり細かい話をすると難しくなるので、 エヌノーズ.com ここにある「感度85%」「特異度85%」という数字だけをもとに説明します。この数字からはこの検査が「絞り込まれてない大人数の検査にはまったく役に立たない」と結論できます。
2020-01-15 23:12:14言葉の定義は書いてあるとおりです。たとえばぼくは目をつぶっていても感度100%でがんを言い当てられます(全員を陽性にすればいい)。同じように、目をつぶっていても特異度100%でがんがない人にはないと言えます(全員を陰性にすれば)。感度と特異度はセットでないと意味がありません。
2020-01-15 23:12:32一般に、検査は感度を上げると特異度が下がります。逆もまたしかり。だから「感度85%、かつ特異度85%」はけっこう悪くない数字に見える。ところが「絞り込まれてない大人数」が対象となると、これではぜんぜんだめです。なぜか。
2020-01-15 23:12:42絞り込まれてないというのは、たとえば渋谷のスクランブル交差点で歩いている人を片っ端から検査するイメージです。渋谷だと若い人が多いのでがんがある人は特に少ないでしょうが、まあ細かいことは抜きにして、てきとうに集めてきた人にたまたまがんがある確率はかなり低いです。仮に1%としましょう。
2020-01-15 23:12:55問題です。10000人に検査をしたとして、そのうち1%にがんが隠れているとして、「感度85%、特異度85%」の検査で「陽性だった人のうち、実際にがんがある人の割合」はどれくらいでしょう?
2020-01-15 23:13:32正解は5%。表のように、85/1570=0.054...となります。もともと1%だったのが5%に上がったのだから悪くない検査かもしれませんが、それでも陽性の95%は偽陽性なのです。 pic.twitter.com/iT2kw29WXZ
2020-01-15 23:14:13で、陽性だった場合に「もっと検査をしよう」となるわけですが、次の検査でもこの調子です。陽性が重なるごとに5%が20%とか30%になっていきますが、たいていの人はどれかで陰性になって「絶対とはいえないが、たぶん違う」という結論で経過観察されます。
2020-01-15 23:14:28「無駄な検査が多くても本物のがんを発見できるならいいじゃないか」と思ったら甘い。検査自体の危険性も無視できません。内視鏡で胃や腸に傷をつけるとか、前立腺生検で尿漏れや勃起障害を起こすとか、例は無数にあります。検査は必要なときだけやるものです。
2020-01-15 23:14:56ここまで要約すると、1万人中の85人のがんを発見するために、その20倍近い人が無駄にたくさんの検査を受け、「がんはたぶんないがあるかもしれない」などと言われてモヤッとすることになります。
2020-01-15 23:15:1215人のがんが見逃されていることにも注意してください。検査で陰性でも「大丈夫」とは言い切れません。むしろ安心してしまって発見が遅れるかもしれません。またここまでの議論では、いまはなくても将来がんになる可能性はまったく考慮していません。
2020-01-15 23:15:23がんが見つかった85人はラッキーだったか。そうとは限りません。ほっといてもいずれ見つかりますし、それから治療しても結果は同じかもしれない。「早期発見すれば治るが遅れると治らない」というのはごく一部についてしか成り立たないことです。
2020-01-15 23:15:34一般に検診が推奨される大腸がんのデータの例。ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28236467 検診をしなかった場合、大腸がんがあった人のうち30%ほどが研究期間に亡くなりましたが、検診をしたグループでは28%ほどでした。
2020-01-15 23:15:44差分の2%が検診の効果ということになります。超適当に今回の例に当てはめると、85人のうち1人か2人は早期発見で命を救われるかもしれません。
2020-01-15 23:15:55ここで「研究期間の」死亡しか見てないことに注意してください。「早期発見して助かった」というのは永遠に生きるという意味ではなく、余命が「研究期間からはみ出すくらいに」伸びたということです。その差は数ヶ月かもしれないし数年かもしれない。
2020-01-15 23:16:081人でも命を伸ばせるならいいのかもしれません。その1人のために1万人が1万円の検査をしているので1億円かかっています。1500人は間違った検査結果を聞かされ、その中には検査で事故に遭う人とか不安で生活を壊す人もいるかもしれません。
2020-01-15 23:16:28