チェルノブイリの影響!? ウクライナの乳児死亡率について
- shau_essent1234
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ウクライナの乳児死亡率がチェルノブイリ事故の影響でもの凄いことになっている的なツイートを目にしたので、恐ろしやと思い調べてみた。多分この報告が元→「ウクライナにおける放射線影響」(http://bit.ly/j6nM1T)
2011-06-19 20:45:11この報告では、近年(1990~1995)乳児死亡率の増加率が大変高くなっていると述べられている。12.84(90年)→14.68(95年)。確かに増えとる、恐ろしや~と思ったけど、他のデータも見てみた。2009年のWHOの国別統計→http://bit.ly/jvTDGe
2011-06-19 20:49:24そして、ウクライナの乳児死亡率はWHO加盟国193か国中、なんと…………………………117位!ありゃ。これってどういうことなんだろ。要は、ウクライナの乳児死亡率は、世界平均より低いってことでは?実際その通りで、平均は42(1000人当たり)でウクライナの2倍以上。
2011-06-19 20:52:50まあ、世界平均より低いからって放射線の影響があるかどうかには関係ないのだけど、ちょっと驚き。てか、他に要因があるんじゃね?と思い、まず思いついた経済状況を調べてみた。そしたら、こんなサイトを発見→http://bit.ly/jvKyER
2011-06-19 20:58:12そうすると、ウクライナの実質GDPが92~96年で約半分になっているのを発見。ってことは、90~95年の乳児死亡率の増加って、ソ連崩壊による経済不振が主たる原因でないのってこと。大不況のため、出産時に適切な医療を受けられなかった人が多くなってとかの方が説得力ある気がする。
2011-06-19 21:04:58もちろん、ウクライナでの乳児死亡率の増加(90~95年)の原因が、チェルノブイリの影響なのか、大不況なのか、自分には判断できない。ただ、「ウクライナにおける放射線影響」では因果関係があるかどうかの検証もなくチェルノブイリの影響で健康悪化が生じていると断じている。
2011-06-19 21:13:12予防原則の立場をとるにしても、そこにはできる限り科学的(検証可能)であろうとする姿勢がなければならないと思うので、件の報告はためにする議論であるとしか思えない。
2011-06-19 21:26:19この映像も衝撃的なため、チェルノブイリの影響についての考え方を固定化させる。が、他のデータがないため、鵜呑みにはできない。「キエフ病院の子供たち 2011」http://bit.ly/mhbwgH
2011-06-19 23:39:27ふと思ったんだが「予防原則」の考え方って、「長期的なリスクが不明なもの」が存在する場合の社会的な不安やコストを減らすためのものなのかもな。「チェルノブイリの影響」→「不明のため、様々な問題の“原因”にされる」→「それを反証できない以上、疑わしきは禁ずが妥当」的な。
2011-06-19 23:47:12ちなみに、「キエフ病院の子供たち 2011」に出ていた二分脊柱症について調べてみたら、日本では1万人あたり約1.3人の発症率とのこと→http://bit.ly/kof7aa 欧米では日本の3~7倍の発症率らしい。
2011-06-19 23:50:59ウクライナのデータはないので、超ざっくり計算だけど、最低の3倍と考えて、1万人あたり約4人が発症。そして、ウクライナの出生数は47.3万人→http://bit.ly/igGxDA てことは、毎年180人くらいの乳児が二分脊柱症と考えられる。
2011-06-19 23:54:12映像中からの情報でしかないけど、ウクライナの病院事情はとんでもなく悪いみたい。であれば、海外のNGOから支援を受けている比較的設備の整っている公立病院に患者が集まるのは必定。だから、臨床医の先生は体感的に患者が増えていると思う。やはり、経済的貧困が問題なのでは、と思ってしまう。
2011-06-19 23:58:45うだうだとウクライナについて書いてしまった…読み返してみると、安全厨×原発容認派に見えますが、断固として脱原発派なわたくしです。
2011-06-20 00:00:53