パク・チャヌク監督はなぜ『すごいよ!! マサルさん』の映画化を考えたのか。韓国のSF作家・サブカルチャー批評家が韓国での『マサルさん』受容を解説
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『パク・チャヌクのモンタージュ』 映画『JSA』制作前から『サイボーグでも大丈夫』までの雑誌インタビュー、制作記、当時小学生の娘と作った創作物語まで様々な文章をまとめた盛り沢山な1冊。パク・チャヌク監督好きは元より作品出演俳優や仲良しの制作者が好きなら読んで損は無い。 pic.twitter.com/MDr8fxIaa2
2017-01-24 00:27:43@ymusa2 『パク・チャヌクのモンタージュ』 鈴木清順や『ブレードランナー』『デッドマン』等について語りまくる「僕が愛したB級映画」も興味深い。インタビュアーが変な場合嘘のストーリーを語る様な不真面目部分も楽しい。『オールドボーイ』より映画化したい作品名が衝撃でした pic.twitter.com/A8oYOBKlWo
2017-01-24 00:52:26未読だけど『パク・チャヌクのモンタージュ』に書かれているらしい。「なぜ『オールドボーイ』なのか?」と聞かれ、「本当はもっと作りたい漫画では『セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん』と『あずまんが大王』がありましたが、とうてい原作を超えるように作る自信がなくて」とのこと。
2017-03-04 00:24:03『オールドボーイ』を映画化したパク・チャヌク監督、「本当はもっと作りたい漫画では『セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼︎マサルさん』…がありましたが…」って書いてる
2020-07-03 18:15:57- 『週刊少年ジャンプ』にて1995年~1997年連載。単行本全7巻(1996年6月~1997年12月)が刊行された。アニメ版は1998年1月~4月に放送。
- 韓国では、週刊の漫画雑誌『少年チャンプ』(소년 챔프 / 現『コミックチャンプ』코믹 챔프)で翻訳連載された。カルト的な人気を得る一方、ネット検索で得た情報によると、あまりにも意味不明だと抗議する読者もおり、前代未聞の連載中断になったという(詳細未確認)。ただ、単行本は1997年6月から1998年6月にかけて全7巻すべてが翻訳出版された。
- なお、パク・チャヌク監督は『オールド・ボーイ』の韓国での封切直後のインタビュー(2003年12月)で、アニメ版は見たことがないと述べている(その後見たかどうかは不明)。
韓国のSF作家・サブカルチャー批評家、ソン・ジサン(孫志尚)氏が韓国での『マサルさん』受容について解説
- リツイートが3000を超えた ヨ田 氏のツイートを引用して、ソン・ジサン氏(1986年生)が解説。
- ソン・ジサン氏は韓国の小説家・批評家で、SF小説やライトミステリーなどを書いている。批評活動では、2015年に漫画『シグルイ』の評論で漫画評論新人賞を受賞。アニメや漫画を含む日本の文化に造詣が深く、勝新太郎とガンダムのセリフのものまねを得意としている。
- SF小説の主著に、高千穂遙オマージュとして書かれた『宇宙アイドル配達作戦』(2018年3月)、『宇宙アイドル解放作戦』(2020年4月)がある。
- ライトミステリー作品には、『死んだ眼の少女と分別収集記録部』(2019年12月)がある。
- サブカルチャー系の著書には、主に日本の伝奇小説・伝奇漫画の系譜を19世紀末の講談速記本からTYPE-MOONまで論じた『サブカルチャー系を旅するヒッチハイカーのためのガイド』(2020年1月)がある。
- また、日本語→韓国語の翻訳家でもあり、ミステリー小説を中心に、道尾秀介『風神の手』、辻堂ゆめ『僕と彼女の左手』『片想い探偵 追掛日菜子』『今、死ぬ夢を見ましたか』、悠木シュン『背中、押してやろうか?』、枕木みる太『夜空は見上げる君に優しく』などを韓国語に翻訳している。
韓国では全く脈略やコンテキストが無いまま、翻訳も結構無理矢理で言っちゃ悪いが誤訳に近かったので(僕が世代的にドンピシャ)、一種のカルト見たいな受け方だった。全く意味の無い、ひたすら怪異な振る舞いをする漫画だと勘違いされたのだ。これが背景に無いとこの発言は理解しづらいはず。 twitter.com/yo_k_t/status/…
2020-07-04 18:47:41当時の韓国人はキテレツも知らなければ忍者ハットリも知らなかった。後でケーブルテレビで二作品が放映されているが、もう10年以上後の話。なのでキテレツの歌を歌いながら最後忍者ハットリで締めるマサルくんの小ボケすら意味不明なのだ。だからわかるやつだけ解る、みたいな暗号扱いだった
2020-07-04 18:53:37韓国では、パロディの元を知らないから、ただ単に異常者の電波そのものよして「全否定か全肯定」しなくてはならない、「知らないやつは仲間外れ」見たいに圧力かかれる作品であったと、僕は評価している
2020-07-04 18:53:39namuwikiのマサルさんの記事にも、「元ネタを知っていればパロディ漫画だとわかるが、韓国版は変な翻訳のせいでまったく意味不明な怪奇漫画になってしまった」と書いてあった。 namu.wiki/w/%EB%A9%8B%EC…
2020-07-04 19:39:11でも、「全く意味の無い」ではないにせよ、「ひたすら怪異な振る舞いをする漫画」というのは、日本での受け止められ方とそこまでズレてないような。あれ、日本でも「元ネタのあるパロディ漫画」と言うよりは、「マサルさんが意味不明な奇行で周囲を振り回すマンガ」という扱いだったし。
2020-07-04 19:39:42『マサルさん』の韓国語版にしても、「どすこい喫茶ジュテーム」「とし子宇宙へ」みたいな日本人にも意味不明なギャグが、「これは誤訳のせいで意味不明になってるだけで、原語版ではちゃんとした意味があるんだろう」と深読みされた可能性もあるんじゃないだろうか。
2020-07-04 19:59:23まさにコレ。第一韓国では「ギャグ」が日本と違って「面白い事全般」を指す言葉に変わってしまい、コメディアンを「ギャグマン」とよぶ。日本で言うギャグと言うものの翻訳語が無い。これを気づいている人自体が少ない。ギャグマンだが(日本の概念の)ギャグをしないのだ twitter.com/django_coburn/…
2020-07-04 20:15:38韓国には、今もシュールと(日本で言う)ギャグの概念が無い。韓国では「ギャグ=面白い事」と意味が拡大されてしまい、コメディアンを「ギャグマン」と呼ぶ。日本で言う「(一発)ギャグ」の概念が無い。だから笑えると言うか全く意味不明の奇行にしか見えない場合が多い。 twitter.com/nabe1975/statu…
2020-07-04 20:19:22「すごいよマサルさん」は、今考えてみると本邦でも元ネタが分かって楽しめる世代をかなり絞り込んでいた作品ではなかったか。 (若い世代は意味不明でシュールなギャグと思っていたのでは)
2020-07-04 20:03:29それ以前に「シュール」と「(日本で言う一発)ギャグ」の概念が、韓国に無い。特に当時は。よって全くの奇行にしか見えなかった。だからこそ面白いものでもあった。異星人の文化でも見る気分だったから。 twitter.com/wargrau/status…
2020-07-04 20:21:41韓国には、漫才もボケもツッコミも一発ギャグも概念が無い。それどころか、芸人とテレビタレントの区別もない。寄せが無いので劇場を元にする芸人に概念が無いのだ。
2020-07-04 20:46:26