NHK『あさイチ』~「イチからわかる内部被ばく」特集のまとめ

食品から放射性物質を取り除く調理方法は? 食べてしまったセシウムを早く排出するには? 生活に密着した情報を紹介。 いい番組ですね。
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佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

NHK『あさイチ』、いい番組ですね。今朝の「イチからわかる内部被ばく」特集もとても良かった。ちょっとメモしたので、いくつかツイートしておきます。(あとでTogetterにまとめます)

2011-06-29 14:15:42
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

あるスーパーの野菜は「築地市場に入った段階で検査済みとしている」「産地で検査されていると判断している」とのこと。しかし、産地での検査は4月3日に1度測定しただけで、その後3か月は検査なしだった。「ハウス栽培であるし、放射線量も下がっているので(検査の必要はない)」とのこと。

2011-06-29 14:17:17
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

(これは感想→)つまり、「お店に並んだ野菜はすべて検査済み」というわけではない。実際は「ある特定の日に何個か選んで検査した」だけ。その後に放射性物質が大量に放出されているわけではないし、「やっぱり危険!」と騒ぐつもりはないが、思った以上にいい加減ではあった。

2011-06-29 14:19:14
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

もちろん行政でも検査はしている。これまでは、放射性ヨウ素に合わせた検査だったが、セシウムに焦点を合わせた新しい検査方針ができたとのこと。こちらは関連記事→ http://t.co/ErfEXJK

2011-06-29 14:20:32
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

実は、野菜の放射性物質の検査は相当たいへん。東京都多摩市にある日本食品分析センターで、実際にトマトの検査を見せてくれたのだが・・・

2011-06-29 14:21:46
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

トマトの放射性物質の測定方法: 流水で20秒洗う→水分をよく拭き取る→ヘタを取り小さく切り分ける→切り分けたトマトを専用容器に詰め込む(ここまでで30分)→測定器(金庫のような箱)に入れて20分計測→分析・・・ひとつの検査に4時間かかるとのこと。

2011-06-29 14:23:15
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

(これは感想→)つまり、測定値(ベクレル数)は、20秒も洗った上でのもの。よく洗わないで食べたら、測定値以上に放射性物質を取ってしまうこともあるので気を付けましょう。

2011-06-29 14:24:49
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

(これも感想→)日本では、基本的に「食べる状態にして測る」ことにしているのだと思う。魚も、骨や内臓を取り除いて測る。ごまかしている!という人もいるが、セシウムは筋肉にたまりやすいので、むしろ数値が上がるらしい。でも茶葉に限っては飲む状態にして測っていないのはなぜなんだろう?

2011-06-29 14:26:42
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

食品の中の放射性物質は、調理方法や下処理の工夫で、かなりの量を取り除ける。まず大切なのは、水でよく洗うこと。セシウムもストロンチウムも水に溶けやすい。ホウレンソウの場合、洗うことで30%程度、除去できる。

2011-06-29 14:28:24
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

調理法のおすすめは、ゆでること。放射性物質をお湯に溶けださせる効果があり、ホウレンソウはこれで60%除去できる。ただし、ゆで汁は捨てること。

2011-06-29 14:29:16
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

さらに、酢の物やマリネなど、酢に漬け込む料理がおすすめ。放射性物質は、水より酢のほうが溶けやすい。きゅうりの場合、9割以上除去できるというデータも。ただし、放射性物質が溶け出した酢は飲まないように

2011-06-29 14:30:01
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

じゃがいもやにんじんなどの根菜類は、表面のくぼんだところに、土といっしょに放射性物質がたまりやすい。よく洗って皮をむくことで、30~50%除去できる。肉や魚も、煮ることで30~50%除去できる(ゆで汁は捨てる)。骨や内臓は食べるのを控える。

2011-06-29 14:30:51
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

現在、市場に出ている食品は、そこまで気にするレベルではないと思われるが、どうしても気になる方は、この「よく洗う、ゆでる、酢漬けにする」といった方法を覚えておくとよいでしょう。

2011-06-29 14:31:18
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

特に野菜は食べないと栄養が偏る。神経質になりすぎるよりも、バランスよくたくさんの食材を取ったほうが、放射線対策(抗酸化作用など)にも良い。また、水を気にしてミネラルウォーターで粉ミルクを作っている方は、「硬水」で作ると逆に赤ちゃんの体によくないので「軟水」で。

2011-06-29 14:33:37
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

いったん取り込んでしまった放射性物質は、少しでも早く排出(尿や汗で排出)したいが、それを促してくれる食材があった!それは、「リンゴ」。リンゴの中のペクチンという成分が、セシウムの排出を促すらしい。

2011-06-29 14:34:24
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

チェルノブイリで内部被ばくした子供に、毎日リンゴ5個分のペクチンを食べさせたところ、3週間後、体内のセシウム137が、63.6%も減っていた(食べていなかった子供たちは、13.9%減った)とのこと。

2011-06-29 14:34:49
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

ペプチンは、熟れたリンゴや柑橘類に含まれ、細胞と細胞の間の接着剤のような役割を果たす成分。分子が大きく、複雑なカタチをしていて、水に溶けるので、体の中でセシウムをひっかけたり、からめとったり、包み込んだりして、出口まで運んでくれるらしい。

2011-06-29 14:35:47
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

毎日リンゴ5個も食べるのは現実的でないが、普段食べている食物繊維も、ペクチンと同じような働きをする(ペクチンは、大きさや構造がセシウムをからめとりやすく、相対的に効果が高い)。要は、健康的なお通じがあれば良い。

2011-06-29 14:36:53
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

(これは感想→)セシウムは、生物学的半減期が100日だと思っていたが、安斎先生は70日と言っていた。また、ペクチンの摂取で、3週間で半分以下に。人間の体の中のカリウムの量は一定で、余分は排出されるといったこともあり、「早く排出する」ことは内部被ばくの大きなテーマかもしれない。

2011-06-29 14:39:23
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

さらにそのあと、福島県須賀川市で、自分たちで放射能除去&測定に取り組むグループが紹介された。ふくしま希望市場。ホームページはこちら。http://t.co/VmmL2Sw

2011-06-29 14:39:58
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

彼らは、国の基準より相当低い「50ベクレル/kg」を基準にしている。収穫した野菜については、自分たちで精密な検査をし、検査結果はすべて公表している。

2011-06-29 14:40:55
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

彼らは自分たちで畑の除染をしていた。畑の放射線を測ると高い数値が出るのだが、土の表面をちょっと削るだけで、数値がゼロに近くなる。そこで、畑全体の土を5センチほど削ったのだ。(削った土は、畑の一角に集めてヒマワリの苗を植えていた)

2011-06-29 14:43:34
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

彼らが語る。「放射線量を全然わからないで出荷していてもだめだと思っていた」「規制値以内だから買うのが当たり前だというのは生産者のエゴ。正しく判断していただける数字なり検査結果、検査方法を提供することは我々も今やっていますし、ちゃんとご理解いただきたい」

2011-06-29 14:44:20
佐藤哲康 Noriyasu Sato @norizos

(これは感想→)こういったことを、行政主導でもっとやればいいのにと心から思うが、行政に多くを期待せず、自分たちでも進めるべき。先日の朝日新聞の調査では、福島の方の「畑はもうだめだ」という声も聞かれたが、土を5センチ削るだけで全然違う数値になる。ぜひ頑張ってほしい。

2011-06-29 14:45:13