「アニメ銀魂」樋口Pによる“アニメ制作にまつわる各業務紹介” のまとめ
*“プロデューサー”業務について
プロデューサーとは、企画立案、製作費調達、契約各種、スタッフィング、制作管理(スケジュールや予算、内容、その他調整事)、製作費回収(ビデオパッケージやキャラクター商品、その他)が主な業務です。各社様からお金を借りて映像をつくりますので、利益を付けたかたちでお金を返していきます。
2011-06-02 15:52:42某アニメ作品を見ていたら、プロデューサーがいくつかに分かれてテロップされていました。確か、チーフプロデュサー、プロデューサー、アニメーションプロデューサーだったかな。映画ではよくありますが、最近テレビアニメも細かく分けるんだなぁ、と少しびっくりしました。
2011-06-13 18:36:16銀魂は映画もテレビもシンプルにしています。特に区別せずに「プロデューサー」一枚のみで、テレビ東京さん、電通さん、サンライズから一人ずつ三人体制でやっています。
2011-06-13 18:42:10それぞれの役割は、テレビ東京さんは放送する役割、電通さんはスポンサーを募り、映像を創らせ、放送をさせる役割、サンライズは映像を創る役割です。三社から一人ずつプロデューサーが出て、それぞれの責任を背負って、業務にあたります。
2011-06-13 18:45:28@hiromitsu3 こんばんは。いつもツイート拝見させて頂いています。一つ質問があるのですが、スケジュールの管理以外でプロデューサーの腕のみせどころはどこだと思われますか?大変お忙しいとは思いますが、もしお時間ありましたら答えていただけるととてもうれしいです。
2011-06-17 20:45:27@anurinamarina8 プロデューサーも十人十色なので、それぞれ回答が違うかと思いますが、あくまで僕の場合としてご理解下さればと思います。まず「企画立案・成立」です。企画を立案し、自他社含め交渉・説得してビジネス・スキームを組み上げる、企画が成立するかどうか重要な作業です
2011-06-17 23:22:17@anurinamarina8 「ビジネス・スキームを組み上げる」とは、どういう条件で自他社からお金を集め、利益をつけた形で返せるかを考え、実際に交渉して契約にこぎつける過程を言います。自他社それぞれ損をするわけにはいきませんから、かなりシビアな交渉になります。腕の見せ所です!
2011-06-17 23:27:15@anurinamarina8 契約が合意して制作に入っていくと、制作デスクとの共同作業になっていきますので、だいぶ精神的負担は軽減されていきますが、色々とトラブルが起こります。対外的であったり内的であったり・・・。各トラブルに対して調整をしていく、ここも腕の見せ所ですね。
2011-06-17 23:31:45@anurinamarina8 皆さんのご支持を頂いて、タイトルが育っていく。結果プロジェクトが成功する。本当に大きくてやりがいのある仕事だと思います。ぜひ勇気をもって業界に飛び込んで来て下さい。
2011-06-17 23:36:10@hiromitsu3 ご回答ありがとうございます。本当にうれしいです。腕のみせどころだけでなく、責任の大きさもすごくよくわかりました。お金クリエイターという印象をもちました。利益をつけて返す企画とは場合によってはグッズの展開なども視野にいれて企画することもあるのですか?
2011-06-17 23:36:00@anurinamarina8 いろいろなビジネス形式がありますので、もちろんそういう展開を視野に入れて企画する場合もあります。
2011-06-17 23:41:32注) グッズやイベント、CDやOVAなどなど そういう広がりをプロデューサーと一緒に考えるのは、@tnk_trのようなサンライズの“何でも屋”のお仕事ですね。
もし何か「こんなグッズが出て欲しい」的なものがあったらお気軽にどうぞー
*“音響チーム”について
銀魂音響チームの話を少し。銀魂音響チームには、ミキサーさんと効果さんがいらっしゃいます。ミキサーを担当されているのは、野口さん。テレビ作品から劇場作品まで、幅広いキャリアを持ち、良き飲み仲間でもあります。ナルトのテレビ、劇場ともに手掛けていらっしゃいました。
2011-06-03 11:43:38ミキサーの野口さん。アフレコでは役者陣からの信頼もあつく、迫真の演技を収録していきます。ダビング作業では、役者陣の芝居と音楽、効果音をミックスさせ、絶妙なバランスで音を演出するサウンドクリエーターです。
2011-06-03 11:52:11銀魂効果を担当されているのは、武藤さん。武藤さんも、テレビ作品から劇場作品まで、幅広くキャリアを持たれている凄腕の方です。ブリーチも手掛けていらっしゃいます。
2011-06-03 14:53:54効果音担当の武藤さん。服が擦れる音や、刀と刀がぶつかり合う音、風や雨などの自然音、朝昼晩の街の雰囲気音など、すべて一人で作業される大変なお仕事。効果音で情景を演出するサウンドクリエーターです。
2011-06-03 18:14:14銀魂音響チームの続きです。ミキサーさんや効果さんをフォローし、キャスティングのご提案もして下さる方が、トリニティサウンドの佐々木さんです。音響制作という立場で、音響チーム全体を管理されています。
2011-06-04 01:47:36キャスティングに関して、こちらからオーダーする場合もありますが、地雷亜役の屋良さん他、音響監督の小林さんと佐々木さんからご提案下さるキャスティング案は絶妙です。屋良さんと藤原さんで、「あっ、ひろし対決だぁ」と個人的に当時思っていました。本当にいつもお世話になっております!!
2011-06-04 01:53:24昨日は銀魂音響チームのご紹介を少しさせて頂きました。劇場版銀魂特典DVDで、銀時役の杉田さんがおっしゃっていましたが、「音」にも注目して銀魂をご覧頂けますと、よりいっそうお楽しみ頂けるかと思います。
2011-06-04 14:54:21*“制作チーム”について ~制作進行・設定制作・制作デスク~
少し、制作チームについてお話しさせて頂ければと思います。EDテロップでもお気づきかもしれませんが、制作チームは、プロデューサー、制作デスク、設定制作、制作進行に分業されています。制作会社に入社して、まず担当するのは、制作進行です。
2011-06-08 00:07:09制作進行とは、それぞれ各話数に一人つきます。よく言われるのがのが、制作進行とは、各話数のプロデューサーという表現をされます。まさにその通りで、スケジュールから予算、スタッフィングまで管理します。またはADという表現もありまして、クリエイター間を駆け回る、体力勝負の仕事になります。
2011-06-08 00:15:28