ベテラン技術者「IPhoneは技術的に新しい所はないのに…」→実は最先端技術が駆使されていたが、認識されなかった

『私たちは案外ものを見ない。』  ー東京大学教授、山中俊治先生のツイートをマトメました。 _(:3 」∠ )_
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山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

IPhoneが売れ始めた頃に「技術的には新しい所はないのに」とぼやくベテラン技術者が結構いました。子供でも使えるUIや美しいボディには、デザインのための最先端技術が駆使されていたんだけど、それを技術だとさえ思わなかったんです。トッププレーヤーは、ゲームルールの変化には案外気がつけない。

2020-12-30 21:34:12
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

人気作家に対する「思想性がなくスタイリッシュなだけだ」という評価は、時代が過ぎてみると、その思想が理解されなかっただけでしたということもままあるので、一応距離をおいてみることにしている。

2020-12-30 11:07:27
笹本祐一 @sasamotoU1

スターウォーズが大ヒットした直後、試写を見た特撮スタッフが「こことここ合成、これはマット画で、大丈夫、出来ます」と言ったって話を思い出す。話を聞いた偉いさんも特撮スタッフも、スターウォーズのどこがどうすごいのか理解できてなかったという話。昭和の話だなこれも。 twitter.com/Yam_eye/status…

2020-12-30 22:13:38
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

多くの技術者が、アップルの商品は技術スペックから見るとどれも革新的ではなかったこと(この点には賛同します)をもって、マーケティングがうまいとおっしゃるのですが、私には彼らのデザインとソフトウェア戦略こそが、「顧客の分析」から出てくるようなレベルではなかったと思うのです。

2011-08-25 21:59:42
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

昔からあった技術でも、人とモノの関係や社会に変革をもたらすような新たな適用を実現すれば、それはもう新技術なんだけどな。

2021-01-01 14:03:10
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

今日の授業で、アップル製品の角Rは基本シングルRではないと言う話をしたら、学生がこんなページを紹介してくれました。iPhoneの外径形状がただの角丸四角ではないことをわかりやすく説明してくれています。画像を拡大してその繊細な処理がもたらす効果をご確認ください。 sarangsheth.net/2018/06/22/the… pic.twitter.com/ylvJIo7LXF

2020-05-27 15:27:15
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

少し補足しておくと、この角Rの曲率の変化を滑らかにする(3次微分連続)手法は、プロダクトデザインにおいてはよく知られた作法で、アップル特有のものではありません。また、丁寧に磨いたり、上手に曲げたりすると自ずと得られた曲面の性質でもあります。「自然な印象」の基本なのです。 twitter.com/Yam_eye/status…

2020-05-28 01:37:23
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

iPhoneやiPadのデザインは、スクリーンさえあれば物質は要らないという未来を明示している。一方で、恐ろしく手間のかかる加工技術を駆使して、あの上質な「板」を実現している。それを矛盾と感じさせない所にデザインの神髄がある。

2012-04-16 11:00:37
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

今日の高校生のためのデザイン講座から「私たちは案外ものを見ない」 #デザインのひみつ pic.twitter.com/fjqJHAutb2

2017-03-20 21:21:34
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山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

ゼミや講義で一番伝えたいことは、「視点」の持ち方かもしれない。 距離の撮り方、いつもと違う角度、何にフォーカスするか、凝視と全体視の切り替え、対象物と自分の関係を意識に昇らせること。

2020-10-23 12:05:35
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

非常に優れたアイデアは、しばしば、想定された問題を直接に解決するものではなく、そもそもその問題は解かなくても良いのではないかという視点を与えてくれる。

2016-11-20 19:06:06
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

先端技術と人の関わりを探求するデザイナー、デザインエンジニア。東京大学特別教授。 アイコンは2001年に作ったロボットCyclops。Cyclopsは眺めるだけで何もしない。動くものには反応する。 21_21 DESIGN SIGHTにて「未来のかけら」展開催中

instagram.com/yam_sketch/

佐竹永太郎 /STAR @satake_STAR

Suicaをデザインした山中俊治さんもこう語る。 "デザインの本質は、「形」ではなく「設計」です。 つまり、単なるスタイリングではなく、その背景にある機能や技術を理解した上で、見た目を調整することが、本当の意味でのデザインなのです。" #デザイン@NewsPicks newspicks.com/news/3637510?u…

2020-10-02 01:23:08
あの人 @_anohito

Suicaってのは改札口の無人化を目指したわけです.そのときに,決して改札口にロボットをたたせたわけではない.Suicaというシステムをみんなが持つってことによって,改札口の無人化が成功したことになる.システムが変化するってのは基本的にそういうものなんです.

2019-12-15 13:00:25
星 暁雄 (ITと人権) @AkioHoshi

Suica自動改札機のテストでは、使えない人が続出した。 人は、初めて見た機械をすぐには使いこなせない。 この難問を解決したのが山中俊治氏。人々が「使える」デザインを編み出した。 問題解決しようとする意思、設計する能力、そして人々が「使える」よう合意を得る努力。 lleedd.com/blog/2010/11/2… twitter.com/_anohito/statu…

2019-12-15 15:53:15
ZUU online |新時代を生きるための経済・金融メディア @ZUU_online

なぜSuica改札機のタッチする場所は「13度」なのか buff.ly/1JST4bo Suica改札機の読み取り部のデザインを担当したのは、著名な工業デザイナーで東京大学教授でもある山中俊治氏です。 pic.twitter.com/QroCLzcAfv

2017-08-12 19:00:28
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リンク ZUU online なぜSuica改札機のタッチする場所は「13度」なのか | ZUU online JR東日本でSuica改札機の導入が始まったのは2001年。かれこれ15年近く経ち、自動改札の普及で切符を買う回数は本当に激減しました。 329 users 253
ナツテル @Natsutel

この記事、タイトルの「13°な訳」に興味を持って開くと具体的な角度の試行錯誤や考察の部分が殆ど書かれて無くて凄くモヤモヤする。角度を変えるとエラー率が変わる!って面白くて詳しく聞きたいのに。 twitter.com/yam_eye/status…

2017-08-14 11:49:23
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

この実験の仕事を引き受けた時には勝算なんてまるでなくて、「うまくいかない理由がはっきりするだけでも、やる意味はあると思いますよ。」 などとダメ元な説明をしてました。それが自分の代表作の一つになるとか想像もしなかった… twitter.com/ZUU_online/sta…

2017-08-14 10:46:26
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

実はこの角度は、 1)既存の改札機上に設置することが前提。 2)肘やハンドバッグの衝突を防ぐための人間工学的な基準としての高さ制限 3)当時のアンテナユニットはかなり大きい など条件から部品レイアウト上、最大限起こすことができた角度なんです。 twitter.com/Natsutel/statu…

2017-08-14 12:34:49
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

もう20年も前の仕事。こんなに長く使われることになるとは思わなかった。 たまにタッチに失敗してゲートが閉まったりすると、「親に逆らうんじゃねーよ!」と毒づいてみることにしている。 twitter.com/ZUU_ONLINE/sta…

2017-01-28 08:35:01
ZUU online |新時代を生きるための経済・金融メディア @ZUU_online

なぜSuica改札機のタッチする場所は「13度」なのか buff.ly/1JST4bo Suica改札機の読み取り部のデザインを担当したのは、著名な工業デザイナーで東京大学教授でもある山中俊治氏です。 pic.twitter.com/QroCLzcAfv

2017-01-27 19:00:44
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

SUICA改札機の開発時には、かなり幅広く色々なタイプの被験者を集めて実験したつもりだったけど、例えば「ハンドバックの底に入れてタッチする」などの使い方は全く想定外だった。「慣れた人がどんな使い方を思いつくか」もなかなか事前には予測できないファクターの一つです。

2018-03-30 22:53:12
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

最高のものを設計して、それをたくさん作ればみんなが幸せになれると思っていた。でも、行き渡ってみると、最高のものは一人ひとり違うってことがはっきりしてきた。だから最高の作り方を設計して、みんなに作ってもらう。イマココ。

2013-05-08 17:37:20
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

たまたま必要になった勉強を「若いうちにやっておけばよかった」と嘆くのは、当たりくじを買っておけばよかったと嘆いているに過ぎない。勉強がくじと違うのは、当たりがわかってからも買えることである。

2017-09-08 06:44:21
山中俊治 Shunji Yamanaka @Yam_eye

いつの時代もデザイナーたちは「昔のモノの方が良かった」という声に直面する。デザイナー自身がそう感じることも少なくない。それでも数十年後にあれが良かったと言われることを願って、最新のスタイルをデザインする。 さて、長く生きた者として一言。 案外そうなるよ。

2020-09-05 19:56:36