イラク・ファルージャ住民のワセックさんの証言

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ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

明日はイラク・ファルージャ住民のワセックと沖縄へ。県民大会にも参加する予定。ファルージャ総攻撃の主力部隊は沖縄から出撃した。ワセックにとっても普天間移設の行方は人事じゃない。

2010-04-23 21:26:59
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

沖縄・宜野湾なう。沖縄NGOセンターでワセックがイラク・ファルージャについて話しているところ。10~30代の若い人ばかり(^^)。今日の昼、ワセックは辺野古や普天間基地を見てきた。学校などの公共施設のすぐそばに巨大な基地があるのを、じっと見ていた。明日は県民大会に参加予定。

2010-04-24 19:35:46
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

普天間基地は想像していたより、かなり大きい。周辺に学校や保育園などが集中している。基地を見下ろす高台には、「宜野湾市は基地返還を目指します」というスローガンが書かれていた。やはり、現場に来ることでわかることがある。

2010-04-24 19:38:44
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

ワセックとその二人の兄は、米軍に拘束され虐待を受けたそうだ。両手を縛られ、頭に袋を被せられたワセックに対し、ある米兵は「俺は家に帰る~、お前は監獄に行く~」と歌いながら、石を投げつけていた。

2010-04-24 19:42:38
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

ワセックが逮捕されたのは、兄が大学の帰りに理由も明らかにされないまま、米軍に拘束したことに対し、抗議したから。この兄はアブグレイブ刑務所に送られ、2年と7ヶ月、不当に拘束され続けたという。

2010-04-24 19:44:32
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

PMC(民間軍人企業)の社員4人が殺されたことが、ファルージャへの攻撃(04年4月)のキッカケとされたが、PMC社員は非常に凶暴で、米軍と同じように家々に押し入り家財道具を徹底的に壊し、現金を奪っていく。当時、日本の報道では「民間人」問う言葉が使われたが、現地の人には米兵と同じ。

2010-04-24 19:50:07
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

すみません、兄じゃなくて弟だったそうです。 >ワセックが逮捕されたのは、兄が大学の帰りに理由も明らかにされないまま、米軍に拘束したことに対し、抗議したから。

2010-04-24 19:52:15
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

拘束中、ワセックは、ワイヤーでのムチ打ち、椅子を投げつけられたりとの暴行を米兵から受けた。弟は2年7ヶ月、拘束されたが、結局冤罪だった。弟が釈放される時、「拷問はなかった」「米軍を訴えない」という署名に強制的にサインさせられた。

2010-04-24 19:55:58
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

その後2006年11月、今度は兄が逮捕。夜間、米軍が突入、家具やパソコンを滅茶苦茶に壊していった。米兵は「2時間ほど、尋問する」と言ったが兄が帰ってきたのは8ヶ月後。名前が指名手配中の武装勢力メンバーに似ているから誤解されたのだった。米軍は「悪い、悪い、勘違いだった」と。

2010-04-24 19:58:48
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

2004年11月、2回目のファルージャ総攻撃では、人口の半数が事前に避難したが、ほぼ同数が市内に残った。14歳以上の少年が「戦闘可能年齢」として避難が許されず、家族も自分達だけ逃げるわけには行かなかったからだ。

2010-04-24 20:03:52
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

攻撃直後、英語が堪能なワセックは記録や遺体の引渡しなど手伝いをさせられるため、ファルージャ市内に入る。77体の遺体が返還されたが、激しく焼かれたりしていたため、身元の確認ができたのは僅か数体だった。

2010-04-24 20:07:24
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

白リン弾で顔面を焼かれた老人、夥しいウジが群がり野犬に食い荒らされ骨が剥き出しになった遺体・・・「凄惨な映像を観せてごめんなさい」とワセック。「でも、私はあの時何を観たか伝える義務があるのです」。

2010-04-24 20:11:15
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

遺体の引渡しはイード、つまり一年の中で最も重要な祭日(日本で言えば正月みたいなもの?)。その神聖な日は、米軍からの「プレゼント」で最悪の日となった・・・とワセック。遺体の中には、戦意が無いことを示す白旗を握り締めたまま撃たれた少年もいた。

2010-04-24 20:15:06
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

犠牲者には幼い子どもを抱いたままの母親もいた。「息をする者は何者でも撃て」というのが米軍の姿勢だった。埋葬の間も米軍の空爆は続く。遺体は強力な腐臭が1キロ四方に漂い、ワセックは一ヶ月間はまともに食べることも寝ることもできなかった。何千回も体を洗ったが、記憶に臭いが染み付いていた。

2010-04-24 20:20:02
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

遺体の中には、肉体は完全に焼き尽くされているのに、服は無傷という不可思議なものが多くあった。白リン弾は人体の水分に反応して焼くためだろう。わからないのは、皮膚が青白く溶けているもの。他の遺体には腐敗しウジが沸いているのに、この遺体には虫一匹ついていなかった。化学兵器によるものか?

2010-04-24 20:24:35
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

最近、ファルージャの赤ちゃんに先天性異常が多発している。口蓋裂や、両足がくっついていたり、背中に大きな瘤、目や鼻の穴が一つしかない、足が捻じれている、無脳症・・・ファルージャ総攻撃の前にはほとんど無かった症状だ。多くの場合、これらの赤ちゃんは死産か、せいぜい数日しか生きられない。

2010-04-24 20:29:24
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

英ガーディアン紙によれば、ファルージャや隣のラマディは高濃度のダイオキシンや放射能に汚染されているという。またイラク環境省は、全国500箇所の中で特に汚染の酷い42地域に新たにファルージャとラマディを追加した。

2010-04-24 20:31:47
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

ファルージャには、今も米軍かイラク軍の許可がなければ、イラク人であっても立ち入ることができない。車も米軍に登録していなければ、乗り入れることができない。小学校のグラウンドは集団墓地にされた。そこに埋められる遺体は増え続けている。身元がわからないため、墓標がないものも多い。

2010-04-24 20:35:44
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

高遠さんが、昨年ワセックや私と一緒にファルージャを訪れた時の映像を解説中。高遠さんは、日本で集めた募金を元に、ファルージャ郊外サグラウィーヤの診療所を修復した。周囲には、医療機関がなかったため、ファルージャからの避難民にとっては非常に重要なものとなっている。

2010-04-24 20:41:48
ジャーナリスト志葉玲 @reishiva

ファルージャ攻撃の最中、航空自衛隊が運んだ米兵の数は、その前後に比べ飛び抜けている。空自が運んだ米兵の中にもファルージャでの虐殺に手を染めた者もいたのかもしれない。

2010-04-24 20:45:01