蝉丸Pが後輩君と仏教話

蝉丸Pの後輩君がビルマから一時帰国。さまざまな仏教国の事情を語った後、蝉丸Pによるtweet。
25
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

後輩君もガタイの良い子であったが三分の二ほどになっていて、苛酷さが偲ばれる。リアルに命がヤバイ状況の国に暮らしつつ、ようやるよなぁ…と思うが、本人の曰く、1日一食であろうが三食であろうが、心に不満のある人間はやせ細るし、ま、これでいっか、と言う人間は一定のラインで止まるとか

2010-04-21 02:52:19
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

さて、後輩君が一時帰国中であり、戒律の真っ最中なので昼食をどうしたものか悩む。なにせリクエストが聞けないもんだから…

2010-04-21 10:07:28
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

後輩君に風呂を勧めたら、向こうでは沐浴ですし、(律に従った1日一食の生活なので)湯船に入ったら低血糖でぶったおれますとの事…ちなみに呟けるような環境には居りませんw

2010-04-22 00:17:09
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

海外じゃこれとチェーン付きじゃなきゃ危ないんですよとの事なので、http://bit.ly/19ECNK を見せたらウケてたw 本来は金銭に触らないために浄人(戒律的に正しいと言う意)という付き人が要るのですが、個人で旅となると持たざるを得ないのが実状とか

2010-04-22 00:24:39
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

後輩君から、あれこれ聞き取りをしたモノをまとめたので、過去に質問があったゴエンカという瞑想系有名人(日本ではほぼ無名ながらインド・東南アジアや白人に絶大な影響力を誇る)について、あれこれ

2010-04-23 18:09:56
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

ゴエンカ インド系ビルマ人、超宗派を唱えてヴィパッサナー瞑想センターなどを設立、在家の瞑想指導者。父親は商人で若い頃はビルマで育つが、後にインドへ移住、百年前のビルマの大学僧レディーセヤドーの孫弟子を名乗るウ・バキンの弟子と言っている

2010-04-23 18:14:09
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

釈尊はインドでヴィパッサナーを再発見したと言い、本来ヴィパッサナーは古仙(リシ)の道であるという、経典の言葉を重視・釈尊没後→正しい瞑想の方法は消滅したが→ビルマにのみ正しい瞑想法が伝わってたとするのがポイント

2010-04-23 18:15:53
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

無宗教を標榜しつつも仏典などをつまみ食い状態で、信者にはヴィパッサナーだけでOKであり、他の一切の教理やヨガ・体操・瞑想などを禁じるのが特徴で、瞑想センターで指導者を目指す人間は6~8年、ゴエンカの説く方法だけを行えと言われ、ちょっとでも他派の行動を行えばキャリアがリセットされる

2010-04-23 18:18:51
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

僧侶嫌いで宗教性の排除を唱えるも排他性の強さで有名ながら、ゴエンカ本人だけは別で三帰依文などを唱えたりする(低音でもったいぶってやるので気持ち悪かったとか)、瞑想道場に来る人間にはフリーで衣食住を提供するというビジネススタイルを確立、タダほど高いモノはないそうで…

2010-04-23 18:21:03
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

一週間から家を空けて瞑想に来る人間は、コースが終了した後、それなりの喜捨を行っていくし、感銘を受けたセレブからは尋常じゃない布施を受けるので、フリー=ビジネスというサクセスフルモンクを目指す人間の合い言葉だとか

2010-04-23 18:23:39
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

また全ての宗教性を排除と言う割には、スリランカテーラワーダのビク・ボーディーなどを呼んで彼が言ってる事は私と同じ、故に私は伝統的に認められているなど伝統と無宗教の間をヒラヒラと行ったり来たり。白人にファン多し、実状を見ず読書だけの層が嵌る危険性あり

2010-04-23 18:24:53
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

白人ウケの根底は彼らの宗教観がキリスト教に基づいているが故に、理解の範疇に無い仏教などの考えが合理的であり、無宗教のように理解するので、基督教的な儀礼から離れているというのがポイント

2010-04-23 18:25:36
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

白人比丘や瞑想を行う人間などは、僧侶に対しての五体投地や仏像・仏塔などへの礼拝は屈辱的であると(ムスリムを連想させる)アジア人の宗族に対する蔑みが垣間見えるとか

2010-04-23 18:26:32
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

テーラワーダ圏内では仏塔・仏像・菩提樹への礼拝や信仰は厚く、合理的を望む白人比丘などは、東南アジア人は仏教を堕落させている、正しく仏教を理解できるのは白人であり、仏陀もモンゴロイドでは無くコーカソイドであったと主張するものも居る

2010-04-23 18:28:10
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

そんなわけで、無宗教・合理的や科学的というフレーズを多用する例に習った、典型的なサクセスフルモンクと言うことでスリランカ界隈では毛嫌い&羨望されているとか、ビルマではビルマ出身ということで評価されているが、伝統派の僧院では芳しくないと専らの評判

2010-04-23 18:31:37
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

合理的という罠 テーラワーダなどの英文書籍を読んで、瞑想センターなどに憧れてやってくる人間は、その国の伝統習俗に馴染もうとする人間と、科学や合理的やシビライゼーションという言葉を使い自分が受け入れられない伝統や習俗を否定し見下すタイプがある

2010-04-23 18:34:33
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

文献学や学術的な立場を強調するのは構わないが、自分達の立場は伝統的だというアピールをする場合、平気で前者の立場を捨てて、恥じることがない

2010-04-23 18:35:01
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

端的な例で伝統と文献の併用を見ると、伝統的なテーラワーダの見解ではアビダルマは(論事を除き)仏陀もしくは高弟の論説であるとしているが、文献学の立場で言えば後代のサンガの学僧が相当の時間をかけて形成していったモノであるとするのが通説

2010-04-23 18:35:51
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

文献学に則れば、アビダルマは不要である筈だが、伝統的に仏説として重んじられ、大切にされていたモノである、他派を誹謗する手法で言うならば自分達も同じであるにもかかわらず状況によって草鞋を履き替える態度に注意するべきである

2010-04-23 18:37:08
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

テーラワーダの伝統的な立場であればアビダルマは仏説と言い張るべきモノであるが、議論が非科学的な(恣意的な)都合の悪い状態になると結局あれは、後代のモノであって非仏説を唱える、しかし捨てきれないので修行のマニュアルだと強調し始める

2010-04-23 18:38:07
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

伝統に属するモノの目から見れば、非常に奇異もしくは理解が及んでいないとしか見えない(某長老の言)

2010-04-23 18:38:46
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

文献学と伝統の立場というのは両立できるモノであるが、それを恣意的に他派の誹謗のためには文献学を使用し、アピールの為には伝統を強調する態度こそ恥じるべきモノである

2010-04-23 18:39:21
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

実際を見ずに本で学ぶ恐ろしさがそこにあり、ロマン仏教の本質はそこにあるのではないか、本屋の一角を埋め尽くす出版物の量でアピールには注意が必要で、英語書籍からパクッたり、同じ内容で装丁とタイトルだけを変えたりなど様々な手法は向こうでの常道だとか

2010-04-23 18:40:29
蝉丸P@「住職という生き方」「つれづれ仏教講座」発売中 @semimaruP

海外で成功した場合、他のモノを呼ばずに一門で固める、また実家への送金など、食えるでは無く、「リッチ」になるのが特徴、家族も送金を望む。あるサクセスフルモンクの曰く「日本は私のBMWの運転手と維持費を捻出する財布だと」

2010-04-23 18:42:55
1 ・・ 4 次へ