サカつくのPRやパブについての考え方

「代表⇒Jへ繋がるPR」「TV地上波での展開」「よりキャッチーな露出」というのをJリーグには取り組んでもらいたい。-サカつく7プロデューサー・山田理一郎さん(@reachman)のツイートまとめ。
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山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

毎年おなじみのスタジアム観戦報告を見よう、と思ってたら、女性観客数が減っていることに対してのブログ記事が盛り上がっている模様。 http://t.co/fkmi6Im 

2011-08-19 16:01:58
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

というわけで、サカつくのPRやパブについての考え方をちょっと書いていきましょうか。

2011-08-19 16:02:51
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

サカつくというゲームは、顧客の年齢層がJリーグの年齢層ととてもかぶっています。30台で、Jリーグがスタートしたころ、若者たちだった人たちが中心です。ただ、一点全く違うところがあります。何かと言うと、女性の比率です。

2011-08-19 16:17:43
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

Jリーグ観客でいうなら、3~4割は女性ですが、PSP版以前のサカつくでいうなら数パーセントというところでした。もちろんゲームなので男性比率が多いのは当たり前です。ただ、サカつく6からプロデューサーをやることになったとき、ここは考慮すべきポイントだったわけです。

2011-08-19 16:21:37
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

この層をプロモーションターゲットとして考慮するかどうか?これは結構悩みました。具体的な施策としては、PRキャラに若手選手を起用するとか、サッカーaiとかとタイアップしたり出稿したりするか、とかになってくるでしょうか。

2011-08-19 16:35:25
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

結論としては、この「Jリーグファンの女性」という属性のみでのプロモーションはやめました。その代わりと言っては何ですが、「Jリーグファン」へのPRを強化することで、結果的についてくることを期待しました。そしてゲームシステムも今まで以上に「Jサポーター」を意識したものにしました。

2011-08-19 16:42:46
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

この結果どうなったか・・・ということに関しては、実は正確な結果が分かりません。理由は割愛しますが、正確な数字を出すのは難しいのです。ただ、おそらくですが、サカつくユーザーの中での女性比率は多少の変化が現れているというのは、感触としてはあります。

2011-08-19 16:46:58
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

何がいいたいかというと、結局「サカつくにおいて女性をターゲットにしたプロモーションをする」というのは、コスト効率が悪すぎて実行できない、ということです。女性はお金を使うことに大変シビアです。めんどくさいこともイヤです。

2011-08-19 17:03:08
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

サカつく6のように、ターゲットを絞れた場合でも、「女性を狙う」は難しい。なので、「Jリーグに女性を呼ぼう」という試みは、正直難易度Eでしょう。どれだけ予算があれば達成できるのか想像もつきません。なので、基本的に「女性が減ってる」ということ単体は大きな問題ではないと考えます。

2011-08-19 17:10:32
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

ブログ「Insightkick」の指摘から派生する話だと、どうしても「女性」の話になってしまうわけですが、もっとも深刻に考えなければいけないのは「女性に限らず新規顧客が増えない」ということだと思います。

2011-08-19 17:19:39
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

そして、これはやっぱりサカつくが抱えている悩みと同じものだったりします。なんとJリーグと一蓮托生なゲームであることか!シミュレーションゲームというのは難しいんですよ、シリーズを重ねるのが・・・。

2011-08-19 17:21:55
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

「新規顧客が増えない」をものすごく単純化して行ってしまうと「トレンドじゃない」と言うことだと思います。「女性が減ってる、増えない」というのは、女性がそういうものに敏感であるが故、分かりやすく見えている現象と言えるでしょう。

2011-08-19 17:28:54
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

例えば、サッカーを普段見に行かない人が、近所でINAC神戸の試合とJリーグの試合が同時に行われていた場合、どちらを見に行くでしょうか?うちの嫁はまず間違いなくなでしこリーグだと思います。やはり、今のJリーグにはトレンド感は無さ過ぎるのです。

2011-08-19 17:33:08
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

なでしこジャパンは、今のトレンドを生かして、これはなでしこリーグで明確に結果が出ています。継続していけるかは別として、とてもいいことです。でも、南アの日本代表の盛り上がりは、全くと言っていいほどJリーグには反映されませんでした。

2011-08-19 17:37:29
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

いろんな政治的な話があったりもすると思いますが、日本代表戦の盛り上がりとJリーグがリンクしないというのはゆゆしき問題です。代表が盛り上がる⇒Jが盛り上がるとなるようなスキームの構築は、もっと議論されて実行されるべきではないでしょうか。

2011-08-19 17:52:35
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

いい加減長すぎるのでそろそろまとめないとマズイ感じだ・・・ということで、「代表⇒Jへの誘導不足」ということを指摘しましたが、顧客を増やす上で取り組んで欲しいことが2点あります。それは「飛び道具を有効に使え」「あざとくてもいいから露出を増やせ」ということです。

2011-08-19 17:57:08
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

またぞろサカつくに置き換えますが、ゲームを売るまでのPRの流れと言うのを至極簡単に時系列でまとめますと、「ファミ通露出、公式Web開始⇒タイアップ等公式リリースを出してのネットメディア経由の展開⇒店頭PR展開⇒スカパーCM展開⇒地上波CM」・・・とまあ、こんな感じになります。

2011-08-19 18:09:26
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

前に行くほどコアなユーザー向けの施策です。Jリーグ各クラブは、この層に向けてはいろんな取り組みをしていますし、成果を上げているところも多いと思います。コア層の満足度を上げたり、リピート回数を増やすことはある程度成功しているでしょう。

2011-08-19 18:18:19
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

ただ、やっぱり飛び道具が足りません。最後の地上波CMがそれに当たります。ゲームにもよりますが、サカつくのようなスポーツゲームの場合、TVにおいての露出は不可欠です。いろいろ言われますが、やっぱりTVメディアは最強です。ここに露出しないかぎり、新規顧客の獲得というのは大変厳しい。

2011-08-19 18:21:20
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

別にCM打て、といっているわけではないですが、「地上波で映像を取り上げてもらう機会を増やす」ということは、もっと真剣にトライされなければいけないと思います。なんとなくTVつけていて、Jの映像を見る機会というのは皆無に等しいです。

2011-08-19 18:27:22
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

昨年、槙野選手を中心にしたの広島のパフォーマンスは朝の情報番組で取り上げられていました。しかも1度ではなく、ナビスコまでの間、何度もです。あれが不快な方もいるでしょうか、PRとしては本当に凄いことをやっているわけです。

2011-08-19 18:30:38
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

ああいうことを、リーグ全体としてもっと考えていかなければならないと思います。ニュースになりそうな仕掛けや仕組み。定期的にTVが取り上げたくなるようなPR手法はどうなのか?もっと考えて行ってほしいです。

2011-08-19 18:33:34
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

最後は「あざとくてもいいから露出を増やせ!」というやつですが・・・サカつくにおいては、顕著にPR効果が高かった事例があります。それは「秘書の芸能人起用」です。

2011-08-19 18:36:05
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

サカつくには、進行案内役の「秘書」がいるのですが、ゲームの面白さとは、あまり関係がありません。なので、「秘書を芸能人にしてPR」というのは、コアなユーザーから反発を招くのが予想されました。事実、この発表への批判だけで2chのスレッドが2個ぐらいは消化されたと思います。

2011-08-19 18:39:25
山田理一郎 Riichiro Yamada @reachman

それまでの様々な経緯から、「そんなことに金を使うな」「ゲームはおざなりか!!」・・・となってしまうのは仕方が無いところでしたが、この発表会の模様はyahoo!!のトップニュースにもなり、HPへのアクセスは急上昇し、小売店の期待もグッと高まりました。

2011-08-19 18:42:43