COVID-19罹患後の後遺症として脳萎縮が見られる?軽症例でも同じとの研究結果に激震走る

脳の萎縮は重症症例での酸素不足が原因では?というツイートもありましたが、違います。軽症でも同じように脳の萎縮が起きているとのことです。
87
r @rei6007

・罹患前のデータとの比較である点 ・重症患者を除いても有意に差がある点 これはちょっと衝撃的だなぁ 治療薬が承認されつつある中、それがこういう現象へも効果があるとなるといいんだけど… twitter.com/influenzer3/st…

2021-10-01 01:34:12
influenzer @influenzer3

●COVID-19罹患後の後遺症として脳萎縮が見られる? →プレプリントに関する解説記事ですが、インパクトがあるので取りあげます。

2021-09-30 19:28:00
FORCEPS @FORCEPS4

単にCOVID19罹患の有無で画像を比較したのではなく、パンデミック前の画像データがある対象者を母集団として2回めの画像を撮影し、罹患の有無でその変化を比較する、というデザイン→COVID19の影響が客観的に評価できます。やはり、「死ななければ良い」という話は通用しないですね。 twitter.com/influenzer3/st…

2021-09-30 23:59:50
てく🎩(愛ALFEE家👼) @tekumaku8130

このスレッド読んで欲しいです。 単なる風邪と思われたりした病気が臭覚障害から認知症のリスクにも繋がる可能性を示唆しています。やはり罹患する前にワクチン接種が重要なのではなかろうか。 twitter.com/influenzer3/st…

2021-10-01 08:48:19
influenzer @influenzer3

●COVID-19罹患後の後遺症として脳萎縮が見られる? →プレプリントに関する解説記事ですが、インパクトがあるので取りあげます。

2021-09-30 19:28:00
influenzer @influenzer3

イギリスの2014年以降の45,000人以上の脳画像のdatabaseを利用して、COVID-19罹患の有無による脳画像変化を比較。 ・COVID-19罹患者はその重症度と関連なく、前頭葉および側頭葉の灰白質の減少速度が加速している ・COVID-19罹患者は非罹患者よりも情報処理速度が低下している という結果です。

2021-09-30 19:28:00
influenzer @influenzer3

障害が見られた脳皮質は、嗅覚に関連する嗅球からのシグナル伝達とも関連している部位だと。 パンデミックの規模が縮小してくれば、結果的に後回しになってしまっている重要な後遺症研究がやっと進められるのでしょう。

2021-09-30 19:28:01
influenzer @influenzer3

Preliminary research finds that even mild cases of COVID-19 leave a mark on the brain – but it's not yet clear how long it lasts theconversation.com/amp/preliminar…

2021-09-30 19:28:01
influenzer @influenzer3

----- ・パンデミックから1.5年が経過し、研究者らは徐々にではあるがCOVID-19が身体や脳に及ぼす影響についての重要な新知見を集積してきている。これらの知見は、コロナウイルスが老化などの生物学的プロセスに何らかの長期的影響を与えているのではないか、という懸念を抱かせるものになっている。

2021-09-30 19:28:01
influenzer @influenzer3

・認知神経科学者としての私のこれまでの研究は、加齢に伴う正常な脳の変化、特に中年期以降の思考能力や運動能力への影響を理解する事に焦点を当ててきた。

2021-09-30 19:28:02
influenzer @influenzer3

しかし、COVID-19が感染後数か月以上も身体や脳機能に影響を与える事を示すエビデンスが蓄積されてきており、我々の研究チームはCOVID-19が自然な加齢プロセスにどのように影響を与えているのかを検討する事にした。

2021-09-30 19:28:02
influenzer @influenzer3

・2021年8月に、COVID-19の既往者の脳変化を検討する大規模研究の中間報告が出され、神経科学界の間で大きな注目を集めている。この研究では、UK Biobankという既存のデータベースを利用して行われた。

2021-09-30 19:28:02
influenzer @influenzer3

これには2014年以降のイギリスの45,000人以上の脳画像データが集積されている。つまり、これは非常に重要な点であるが、ここにはbaselineおよびパンデミック前からの脳画像データが含まれているのだ。

2021-09-30 19:28:03
influenzer @influenzer3

・研究チームはが脳画像データを解析した後、COVID-19と診断された人々に依頼して追加の脳スキャンを行った。そして、年齢・性別、beseline検査の時期と場所、健康度や社会経済的地位などの既知の疾患リスク因子で注意深くマッチングさせた上で、COVID-19罹患群と非罹患群の比較を行った。

2021-09-30 19:28:03
influenzer @influenzer3

・研究チームは、COVID-19の罹患歴の有無により灰白質に顕著な違い(marked differences)がある事を発見した。具体的には、COVID-19罹患者では前頭葉および側頭葉の灰白質の厚みが減少しており、COVID-19非罹患者で見られた典型的なパターンとは異なっていた。

2021-09-30 19:28:03
influenzer @influenzer3

正常でも、加齢により灰白質の体積や厚みは変化するが、COVID-19罹患者ではこの変化が正常よりも大きかったのだ。

2021-09-30 19:28:04
influenzer @influenzer3

・注目すべきは、入院が必要だった重症例を検討から除外して、軽症例だけで検討しても結果は同じだったという事だった。つまり、COVID-19による脳萎縮は、重症例でなくとも起こっているという事だった。

2021-09-30 19:28:04
influenzer @influenzer3

・最後に、研究者らは認知タスクの機能変化についても検討し、COVID-19罹患者では非罹患者と比較して、情報処理速度が低下している事も見出した。

2021-09-30 19:28:04
influenzer @influenzer3

・今回のこれらの結果については、正式な査読を待って慎重に解釈する必要がある。しかし、サンプル数が多さや、同一人物の罹患前後のデータであること、非罹患群とのマッチングが丁寧に行われている点で、この中間報告の価値は非常に高いと考えられる。

2021-09-30 19:28:05
influenzer @influenzer3

・パンデミックの初期では、COVID-19患者で最も訴えが多かったのは、味覚や嗅覚の喪失であった。驚くべき点は、今回の研究チームが指摘したCOVID-19罹患者の脳の障害部位は、すべて嗅球( olfactory bulb)に関連している点だ。嗅球は脳の前部に位置し、鼻からの匂いのシグナルを他の脳領域に伝達する。

2021-09-30 19:28:05
influenzer @influenzer3

嗅球は側頭葉領域とも連結しているが、側頭葉には海馬が含まれ、加齢やアルツハイマー病との関連で問題になる。海馬は記憶や認知プロセスと関連しているため、加齢において重要な役割を果たしていると考えられている。

2021-09-30 19:28:05
influenzer @influenzer3

・アルツハイマー病の研究では嗅覚も重要であり、発症リスクを持つ人は嗅覚が低下しているとするデータもある。

2021-09-30 19:28:06
influenzer @influenzer3

これらのCOVID-19関連変化の長期的影響について結論を出すのは時期尚早であるが、該当領域が記憶およびアルツハイマー病で重要な部位である点を考慮すると、これら脳変化と記憶障害との関連の可能性についての検討は極めて興味深いものである。

2021-09-30 19:28:06
influenzer @influenzer3

・今回の発見で、重要であるが未知の問題が提起されている。COVID-19による脳変化は加齢プロセスの加速を意味しているのか?感染後時間が経過する事である程度は回復するのか?だ。 ------

2021-09-30 19:28:06
influenzer @influenzer3

→上記で紹介されている研究のプレプリントは以下です。 Brain imaging before and after COVID-19 in UK Biobank medrxiv.org/content/10.110…

2021-09-30 19:28:07