普天間問題でなぜ日本は米国を振り回すのかについて、@YS_KARASUさんとの1問11答+α
- tkatsumi06j
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米国側は2014年グアムでOK。それまでの間は普天間継続でOK。移設話はあくまでも沖縄財界からの意向に米国が応じただけ。結局今起こっているのは日本側の利権の分捕り合い。これに振り回されているかわいそうな米国という構図が浮かび上がる。
2010-05-02 11:15:30振り回したいのかも。 @YS_KARASU: 米国側は2014年グアムでOK。それまでの間は普天間継続でOK。移設話はあくまでも沖縄財界からの意向に米国が応じただけ。結局今起こっているのは日本側の利権の分捕り合い。これに振り回されているかわいそうな米国という構図が浮かび上がる。
2010-05-02 16:44:35@tkatsumi09j それではどうして民主党さんは振り回したいのでしょうか。その理由、その目的などをご存知でしたら教えてください。大変興味があります。
2010-05-02 16:51:48@YS_KARASU プロフでお断りしているように私は個人として呟いてますし党の目的を知りうるような立場にはおりません。そう前置いた上で私見を述べれば、国力の関係で直接的なノーが言えない民主国家にできる最良の方法は、間接的な民意を集めこれを突きつけることです。続く
2010-05-02 17:01:04@YS_KARASU 旧政権の自己都合で利権の分捕り合いの構図が出来ているのは、貴殿がご案内の通りです。この構図をうまく利用すれば、「国内がどうにもまとまらない」と国内の混乱を演出することは可能です。しかもその原因は現政権が作りだしたものではない。米側には何も言えません。続く
2010-05-02 17:08:12@YS_KARASU 更に、沖縄県民が県内移設はおろか基地の存続に反対であり県内世論が首長も含めて「反対」でまとまることは予想の範疇。「国内の意思決定の混乱」と「県内世論の一致」この二つがまとまれば、政権としての指導力のなさを理由に「ノー」を言う理屈が成り立ちます。続く
2010-05-02 17:13:51@YS_KARASU この二つの要件が満たされれば、現行案の履行も不可能であることが分かります。国際協定とはいえ、地元合意が必須であるとしたのは米側の要件。それを逆手にとって、地元合意がどうにもとれないので現行案改訂となれば、米側も応じざるを得なくなるのではないかと。続く
2010-05-02 17:25:27―とまあ、ここまでは現行案改訂を米側に受け容れさせるためのシナリオとして想定できるものですが、問題はこの後で、では県内では駄目と分かっているのならば最終的にどんな政府案を出すのかと。そこで私が注目しているのはマリアナ諸島の動きとそれに呼応する米本国連邦議会の動きです。続く
2010-05-02 17:27:59ご存知のとおり北マリアナ連邦議会は先頃上下両院ともに全会一致で誘致賛成の決議を出し、これは本国米国も当然知る所となっています。米領の中で誘致の意思が固まったことで本国連邦議会ではこの決議を重く受け止め連邦議会での検討が始まっています。議会の結論が出るのが5月中旬辺り。続く
2010-05-02 17:32:47奇しくもこれは鳩山政権が設定した政府案提示の期限と重なります。連邦議会での検討が終了し、連邦政府に対しテニアン移設受け容れを支持する決議が為されれば、これは予算権限を持つ議会の決定として政府は重く受け止めざるを得ない。こうして国内外の民主的手続きを経た「ノー」は最大限の力を持つ。
2010-05-02 17:35:08―というのが、これまでの一連の出来事の流れなどから私が個人的に想定するシナリオですが、多分に希望的観測が盛り込まれていることを白状します。仮に連邦議会を動かしたとして、その”民意”が国家安全保障上の案件いついて連邦政府をどれだけ説得しうるか、という問題があるからです。続く
2010-05-02 17:36:54しかし、鳩山政権の目論みがこのシナリオ通りなら勝機はあります。それは、先の上院補選を受けて現在の連邦議会と連邦政府の力関係が変わっているということ。とくに外交案件について強い権限を持つ上院においてその勢力図が変わっていることで、政府は議会に対してあまり強気になれない負い目がある。
2010-05-02 17:39:22医療改革法を押し通したことで議会に大きな貸しを作ってしまったオバマ政権は、政府・大統領としての強権行使ができない立場に追い込まれています。だから連邦議会がテニアン議会の決定に基づき政府にテニアン移設受け容れを迫った場合、オバマ政権はこれを拒否できない可能性がある。ここに賭けると。
2010-05-02 17:41:43@YS_KARASU ――と、いうのがこれまで一連の動きを追ってきた私が個人的に出す推論です。途中から名指しするのを忘れてしまってごめんなさい。とても140文字そこらで説明できる考えではなかったので、長文ツイートになりましたことお詫び致します。以上です。
2010-05-02 17:43:32@tkatsumi09j 大変ご丁寧な回答、誠にありがとうございます。『政権としての指導力のなさを理由に「ノー」を言う理屈が成り立つ』とのご指摘にしびれました(笑) とりあえずまずは1点質問させてください。続く
2010-05-02 18:32:40@tkatsumi09j tkatsumi09jさんの推論ではテニアンが本命。そうなるとテニアン案が「鳩山政権が設定した政府案提示の期限と重なる」という見方も大いに気になってきます。鳩山首相の「腹案」がテニアンである可能性はどの程度あるのでしょうか。ご返事お待ちしております。
2010-05-02 18:35:21@YS_KARASU それは正直わかりませんね。私もこれまでの経緯と事実と、国内外の動向を総合してみて、こういう推論に至っただけですので。続く
2010-05-02 18:45:24@YS_KARASU 流石に総理に関する動きで私の耳に入ってくる情報は皆さんと同じですし(首相官邸からの特命ない限り)、そこはメディアスクラムが激しすぎて“真実”が見通せていないというのが正直な所感です。ですので、可能性がどの位かについては明言できません。
2010-05-02 18:46:04@tkatsumi09j それでは「鳩山首相の腹案がテニアンとの可能性は0ではない」程度に解釈しておきます。さてここで全体を読ませていただいた感想です。ご存知のとおり現在北朝鮮情勢が極めて緊迫しております。こんな時にこの混乱が続いていいのかどうか。このあたりはどうお考えですか?
2010-05-02 19:00:23@YS_KARASU 正にに仰る通り。この混乱は早期に「収容しなければならない」ですね。しかも両国に禍根を残すことなく。そう思います。だから、両国必死になっているんでしょうね。そこに政治決着の糸口があるかと。
2010-05-02 19:04:31@tkatsumi09j<参考>ぜひ読んでいただきたい記事。 Politics Strains US-Japan Ties http://the-diplomat.com/2010/04/27/politics-strains-us-japan-ties/
2010-05-02 19:04:47@tkatsumi09j この混乱は早期に収容といいながら、実際政府は5月末決着を先送りしようとしているとの見方も浮上しています。これは米本国連邦議会の動きに合わせたものとの見方もできるかもしれません。そうなると腹案にテニアンも視野に入れているということになりますね。
2010-05-02 19:20:29@YS_KARASU はい、その可能性は十分にあるかと。パーセンテージでは申し上げられませんが。
2010-05-02 19:27:51@tkatsumi09j 「鳩山首相の腹案がテニアンの可能性、十分にあり」。これは相当話題になるかもしれませんね。どうも本当にありがとうございました。
2010-05-02 19:35:37