• 2010/05/04 15:48:02
    tricken +

    議論と不和――アカデミックな議論の成立をめぐって

     TL上で交されていた〈ゲーデル・的・脱構築〉をめぐる議論(要約:http://togetter.com/li/18432)において、一部「@t_hayashi氏は怒っている」という解釈がみられました。

     ところが、まとめを読んだ@trickenは、そこに「怒り」があったとは思えず、むしろ「アカデミシャンによる簡潔なtweetが、“怒っている”と見なされてしまったり、主張内容よりその態度に注目される」という事態が気になっていました。

     今回は、ポール・グレアムの〈反論ヒエラルキー〉というアイディアを用いて、なぜアカデミックな批判が、「何か感情的なものを含んでいる」とか「言葉狩り」であると誤解され、不信感を感じさせてしまうのか、その謎について書いていました。いわゆる「『ゲーデル・的・脱構築』問題」からスピンナウトした僕の個人的関心だけを抽出してみました。
    by tricken
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    RT @t_hayashi: @tsuruba それは、かんたんです。ゲーデルの不完全性定理はあくまで「完全に形式化された系」を対象にしているので、そうではない系にこの定理を適用しようとすることは、前提からして誤りです。柄谷や東がこの定理を適用しようとする対象は「完全に形式化」されているのですか?
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    RT @t_hayashi: @tsuruba そもそも系が完全に形式化されていないのであれば、不完全性定理はそういう系にかんしては成り立つと言えないのですよ。
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    RT @t_hayashi: @tsuruba ああ、すいません。ぼくは「w」とか「笑」とかを使わない(使えない)ので、ちょっと語気荒く映るかもしれませんが、ぼくはかつては(いや、心情的にはいまでも?)「そちら側」の人間でしたので、ともに「業界」を盛りあげようとしている、と思ってください。
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    いやー、「厳密な術語(technical term)の使い方」についてまっとうなことを指摘するだけでこんなに議論が膨れ上がるというのは、むずかしいもんだねえ。その膨れ上がり方は、意味に社会的表象が雪だるま式にまつわりついた結果まで引き寄せてしまう。
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    RT @t_hayashi: 何だろな、たとえば「ゲーデル」の名前を思想的な文脈で出すのなら、どうせちゃんとした応用はできないんだから(でしょ?)、せめてある種の「技藝」みたいなものを見せてほしいんだよな。そういう点で言うと、やはりクリステヴァは偉大だった。
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    RT @t_hayashi: @hyuki ほんと、シンプルな話だと思うんですよね。まちがいを指摘されたら「あ! まちがってました!」ととりあえず訂正する。そしてそのうえで「でも、ぼく(わたし)はこういう解釈をして、それで、おもしろいと思ったんですよねえ」と言ってくれれば、万事オッケー。
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    間違いはすぐに謝って修正すべき。そこで自分の立場にこだわってはいけない。
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    「術語とは何ぞや」と「社会的表象とは何ぞや」って話をいずれかでもインストールしてる人としてない人で、こうした議論(ゲーデル問題問題)での参与のあり方が全然違ってくるよねえ。
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    「ゲーデルと言っただけでそれを批判しているようなもの」と誤読してしまうのは、それが専門分野内の〈術語〉の意味と、色んなところで意味を与えられていく別の意味とのあいだの緊張関係を前提していないためである。どっちが正しいかって話ではなく、緊張関係がある。
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    .@t_hayashi さんの「〔ある語彙xは〕文脈を無視しても問題ないくらいおかしい」と言う指摘は、technical term の役割について訓練した人ならスッと入るのだろうけれど、そうとも限らない人の方が多いのだなあ……。
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    「僅かな味方と厖大な敵。そしてそれらをとりまく圧倒的な第三者。そして物事の判断は、最終的には第三者によって行なわれる。 我々はそんな世界に生きている」
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    数学の人に「言語の恣意性」とか言ってもダメなんですよ。恣意的であれ、系として構築したものに恣意性を問うのは野暮だから。
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    そして実際に、系の中で証明付きで作動する以上、それは使えてしまうわけで、何の問題もない。
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    僕も #dasaword で指摘されて反省したことだけど、ある種の厳密な語用を求めるのは、「建設的提案」として書いたつもりが「言葉狩り」のように取られてしまう、ということはしばしばあるらしい。僕の場合は、「え、その言葉禁止なの。すいません、別の考えます」と考える方なのだった。
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    「術語(technical term)を大事にする」のと「言葉が含意する意味の伝播(social context)を大事にする」のは両立しますんで。jk.
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    05月02日の22時10分から反論ヒエラルキーが下がってるな。相手を「怒っている」と見なしたらその時点でDH3以下になってしまう。それはいけない。相手がDH6なのにDH3以下と読み違えたら議論はうまくいかない。 http://togetter.com/li/17986
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    あと、公共の場で名誉とか言ったらあかん。名誉は他人が決めるものであって、自分が心配するもんじゃない。
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    んで、05月03日の18:58で「怒っているのはむしろぼくのほうらしい」ということで、DH(反論ヒエラルキー)の理解について相互に格差があることが改めて述べられる。
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    本当に、学説を戦わせることが前提にある人同士の議論は「大人のガチ喧嘩にしかみえない」時が多々あるらしい。それをTwitter上で持ってくると、単なる丁寧な批判的コメントだったと思っているのが「公共の場で侮辱された」と取られかねない。これはどうして起こってしまうのか。
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    多くの人は、日常生活で学説や構築的主張などぶつけ合ったりしないわけで。(でもある種の知識労働者にはロジカルシンキングはいると思うのだが……それでも一般的ではないよな。)
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    単に解決の方策(術式)を送付したつもりが、呪い効果のある式神でも送ってしまったかのような反応を得られてしまったときほどかなしいときはないのだった。
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    05月03日の19:37に、DH低下の修復が図られる。素晴らしい。
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    「彼/彼女は修辞的に気に入らないからそう言っているだけだ」という判断が「言葉狩りだ!」という論難を産んでしまうのか。
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    相手をすぐにドグマ的とか馬鹿とか言うことによって「自分は不当な被害を受けている」と規定することは、のちのち自分の首を絞めることになるので辞めた方がよい、というのも、反論ヒエラルキーの話からは言える。実際に被害を受けていたとしても、相手をそう責めたらおしまいですよね。
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