『統計的差別』を是正することの正当性について

@kazutomi氏の連続Tweetと、その後の小山エミ(@emigrl)氏とのやりとりを中心にまとめています。 承前:  『負のインセンティヴ・スパイラル』によって温存される『統計的差別』   http://togetter.com/li/181450 続きを読む
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切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 9/5(月) ------------✄

2011-09-05 00:00:00
kazutomi @kazutomi

さて差別の話の続きをしようかな。まだ終わってなかったのか、って?w

2011-09-05 18:35:19
kazutomi @kazutomi

統計的差別は、ある人の行為について未来を確実に予測できないために確率的に判断せざるを得ない場合に起きる。これは差別者にとっては合理的な差別な場合があるが、その判断が(確率によっているために)誤っている場合に被差別者に不利益となる。だからよくないのでは、という話だった。

2011-09-05 18:38:10
kazutomi @kazutomi

これは差別の本質だと私は思っている。同じ特定の属性を持っていても、均質なものと判断されることはよくない。人は個人個人で違うのだから。ひとりひとりを見ろ、ということだ。

2011-09-05 18:41:18
kazutomi @kazutomi

ならば統計的差別を解決する方法は、ひとりひとりを見ることであり、具体的には、確率的に判断する必要をなくす―つまり未来をなるべく確定させることじゃないだろか。

2011-09-05 18:42:35
kazutomi @kazutomi

とりあえず実現可能性はおいといて、どういうことか例で書いてみる。

2011-09-05 18:44:53
kazutomi @kazutomi

ああ、先に書いとこう。有効な方法には、あらかじめ個人についてできるだけ知らせる/知るようにすること、そして契約によって未来を縛ること、損失をできるだけ早く確定すること、などがあると思う。

2011-09-05 18:46:51
kazutomi @kazutomi

例えば外人にアパートを貸す例。悪意はなくても文化の違いで部屋を汚されたりするのを貸主が恐れるなら、「外人お断り」にすることもあるだろう。その判断は、相手によって正しいこともあるし、誤ってることもある。外人は人によって違うから。

2011-09-05 18:56:01
kazutomi @kazutomi

結果として正しい判断を禁止するわけにはいかないだろう。「外人はみな部屋を汚さない」は、外人を一括りにしている時点で差別である。ならば、誤った判断をさせないにはどうするか、だ。

2011-09-05 18:57:04
kazutomi @kazutomi

あ、「外人の多くは部屋を汚さない」も差別だよ。「〜人の何%は部屋を汚さない」も(統計的)差別だよね。どれも、我々が避けるべき差別なんだ。

2011-09-05 18:58:47
kazutomi @kazutomi

ひとつの方法は、その特定の借主(外人)を貸主がよく知ることだ。相手がどういう人か、日本の文化をよく理解していて、部屋を自分が思うように丁寧にきれいに使ってくれるか、それを知ること。それで納得できれば、借主が外人だろうが邦人だろうが貸すだろう。国籍での差別はなくなる。

2011-09-05 19:01:36
kazutomi @kazutomi

別の手としては、契約で未来を縛ること。損害については借主が賠償する。ただ、外人は邦人に比較して日本を去りやすいので、その場合が縛れない。ならば日本人の連帯保証人を要求する。多分これが今の時点で(借りられる場合には)普通のやり方じゃないだろか。

2011-09-05 19:06:55
kazutomi @kazutomi

日本人も連帯保証人を要求されるけどね。この点では日本人の方が強く縛られてるな。日本からなかなか逃げられないのだから、連帯保証人まで要求されなくても、と。

2011-09-05 19:08:46
kazutomi @kazutomi

他の形での未来の確定。部屋を汚した場合の賠償をするための保険を作る。原状復帰のための十分な保険金が下りるなら、貸主は貸すだろう。これなら連帯保証人もいらないと思われる。

2011-09-05 19:13:04
kazutomi @kazutomi

たしか家賃保証についてはこの制度がもうあるよね。

2011-09-05 19:16:42
kazutomi @kazutomi

モラルハザードの問題があるので免責の額を大きくしないといけないかも。その免責の分を供託とか。

2011-09-05 19:18:35
kazutomi @kazutomi

まあ細かい実現はいいんだ。そういう方針(よく知る/未来の確定)でいろいろなやり方があって、それによって差別を避けられる可能性があるということ。

2011-09-05 19:19:51
kazutomi @kazutomi

ところが、例えば法律で外人への貸し部屋拒否を違法化したらどうなるか。それは、邦人に貸すのと外人に貸すのではリスクが同じである、と法律が定めることにならないか。それは、邦人を一括りにし、外人を一括りにし、個人を見ないという意味で、統計的差別とどう違うのか。

2011-09-05 19:22:33
kazutomi @kazutomi

この問題がもし深刻なら、連帯保証人か保険かそれぞれが選べるように例えば保険制度を充実させることこそが差別をなくすためにやるべきことであって、一律に禁止するのはまさに差別的な考え方ではないかと思う。

2011-09-05 19:25:36
kazutomi @kazutomi

職業の男女差別の問題も、同じように考えることができる。前にリンクした論文の話に合わせて、男女の賃金や雇用する/しないの差は女性の早い離職にあると仮定する。

2011-09-05 19:27:39
kazutomi @kazutomi

まずはよく知る。応募者一人ひとりと、仕事に対する考え方、どのくらい続けるつもりなのか、そういうことをしっかり見る機会を与える。税金でこれを支援するなら、例えばそういう試験への補助を出すなどの手があるだろう。

2011-09-05 19:30:17
kazutomi @kazutomi

総合職と事務職の区別はここに関係していると思われる。それは、応募する側の、仕事に対する意思表示と見ることができる。でもそれは差別だから嫌なんだよね。

2011-09-05 19:32:41
kazutomi @kazutomi

ならば、実際にはできないが、仮に「特定の事情がない限り(結婚しても)仕事を辞めない」という、被用者を縛る雇用契約を結ぶならどうか。男女問わず。「特定の事情」を定めるのも難しいが、それはうまくやるとして。

2011-09-05 19:35:23
kazutomi @kazutomi

それなら男女は関係なくなるだろう。これに近いようなシステムが作れれば、いま問題にしているような男女差別はなくなるだろう。

2011-09-05 19:38:00
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