オタク文化史に関する個人的なメモ

自分で見返すためのまとめです。
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移り変わる「日常」の意味

物語 奏多 @k_monogatari

今のマンガ・アニメにおける「日常」概念は写実的リアリズムを戯画化した上で否定してそこから再肯定したものなのがややこしい所だと思う。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 22:41:58
物語 奏多 @k_monogatari

写実的リアリティが「終わらない退屈な日常」 というバズワードでマイナスに戯画化された時にそれを否定する理路として特にオタク表現が選択したのは「非日常の世界」を並置した上で、 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 22:56:25
物語 奏多 @k_monogatari

どちらも選べる=選択可能性を「担保し続ける」事で「何者にも縛られない自由でイノセントな自分」という立ち位置を維持し続けるという論理で、でもそれって実は物凄い無責任で自己中な生き方だよね、 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:06:25
物語 奏多 @k_monogatari

という倫理を掲げる突込みが出てきて、すると今度は一つ一つの「選択」を「いかに誠実に行うか」が重要視されるようになってきて、 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:14:21
物語 奏多 @k_monogatari

で、そうやって「世界の話」が「個人の話」に収束する状況が出てきた事で、ここから物凄いアクロバティックな展開が起きて「(日常が)終わらない」事のネガティブな評価がひっくり返ってしまう ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:19:58
物語 奏多 @k_monogatari

なぜなら「終わらない=続いていく」事は「個人の話」の視点では「選択の連続」として定義・認識されるから。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:23:04
物語 奏多 @k_monogatari

「終わらない」ことが「選択の連続」であるという事は「終わらない=変わらない」という図式が成立しない、むしろ終わらない事は「継続=運動」を意味するようになっていく ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:29:55
物語 奏多 @k_monogatari

とまあここまで意味がスライドしていけば「日常」という語が孕む意味やそれを前提とする物語のありようは大きく変わっていかざるを得ない。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:32:32
物語 奏多 @k_monogatari

で、要するに今起きてるのは「続いていく」事をポジティブなものとして再定義していく流れですよね。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:38:30
物語 奏多 @k_monogatari

だから日常に注力する今のアニメやそれを支持する今のオタクを無気力とかしらけとか後ろ向きな姿勢と捉えるのは実態に即していないと思う。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:46:25

「継続を肯定する物語」=「活劇」

物語 奏多 @k_monogatari

「続いていくこと」がこれだけ肯定されているのであれば、それが「活劇」に転嫁するのは時間の問題でしかない、というより既にそういう「活劇」は登場しつつあって「とあるシリーズ」とかまさにそういう話だよね ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:51:22
物語 奏多 @k_monogatari

上条さんがどんだけスケールの大きい事件に関わっても学園都市の日常生活に戻ってくるのは、日常と非日常の間に境界が存在しないというか、 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-28 23:56:30
物語 奏多 @k_monogatari

バトルも萌えも上条さんにとっては一つらなりの「自分の人生」で、だからどれだけでかい敵と戦っても彼にとってはタイマンのケンカという日常の一幕でしかなくて、それゆえに「そげぶ」してすぐに学生に戻れる。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-29 00:08:11

90年代の「断絶」

物語 奏多 @k_monogatari

90年代の歴史上の存在の希薄さは80年代以前との連続性がはっきりとは意識されていないところに原因がある気がする。歴史と分断されてるせいで特異点扱いされるエヴァとかみたいに。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-29 00:21:09
物語 奏多 @k_monogatari

そういう意味では70年代・80年代こそ再定義が必要なように思う。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-29 00:26:25
物語 奏多 @k_monogatari

90年代も含めこの辺の時代が「現代」からある意味で隔絶した「ファンタジー世界」として普通に流通してしまうのはその証左だと思う。 ( #manken live at http://ustre.am/gZ7K)

2011-05-29 00:29:02

「選択」を「消費」する時代

物語 奏多 @k_monogatari

この一連のやり取り見て思ったことをメモ書き。記号消費というか商品の情報化ってインターネットが普及する前から顕在化してきていたわけだけど、それは社会の中に出回る「物」の数が飛躍的に増加していく中でタグ付けによって検索性を高める事が第一義だった。はずなのだけれども、

2011-05-31 13:06:59
物語 奏多 @k_monogatari

商品の数や種類が天井知らずに増えてその差異も細分化複雑化していくとただ他商品との違いをアナウンスするだけでは意味を成さなくなって、厳密な特徴よりもむしろ漠然としたイメージを力押しでユーザーに植え付ける、みたいなやり方が常套化。すると今度はアナウンスの内容が均一化して全体が平板化。

2011-05-31 13:17:41
物語 奏多 @k_monogatari

これは一見ただ振出しに戻ってるだけに思えるけど、個々の人間の視点から見ると自分の日々の生活が均一で漠然としたメッセージしか持たない「モノ」に埋め尽くされていくというかなり難儀な事態に他ならなくて、「現代人の生きづらさ」とか呼ばれるものはもちろん物理的直接的な要素も無視できないけど

2011-05-31 13:28:05
物語 奏多 @k_monogatari

同時にそういう画一的で均一な生活空間から無意識に受けてるプレッシャーみたいなものも無視できないレベルで存在しているのだと思う。

2011-05-31 13:29:33
物語 奏多 @k_monogatari

で、商売的には振出しに戻ってるし個々の人間的にも均一な「モノ」ばかりでは息が詰まるし、ってなことで「普通とちょっと違うモノ」や「普通からかけ離れた専門的なモノ」がやや過剰なほど広く告知・喚起されていくのだけれどその過程で「普通とはちょっと違うモノを使う"センスのある貴方"」とか

2011-05-31 13:40:27
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