公開シンポ「原発災害をめぐる科学者の社会的責任」発言要旨まとめ

9月18日に東京大学で開催された日本学術会議 哲学委員会 公開シンポジウム「原発災害をめぐる科学者の社会的責任――科学と科学を超えるもの」について、cobtaさんが会場から実況してくださった内容のみのまとめです。 シンポジウム詳細(PDF) http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/133-s-1-2.pdf 続きを読む
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藤井セイラ@集英社で「逃げる技術!」連載中です @cobta

東大本郷キャンパスでの日本学術会議哲学委員会「原発災害をめぐる科学者の社会的責任」公開シンポジウムに来た。ものすごい盛況。しかし中高年が多い。ハッシュタグはなさそうなので勝手にこれを⇒ #原発災害シンポ

2011-09-18 13:05:55
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野家啓一さん「きょうは人文科学者と物理学者が話をたたかわす。原発というと賛成、反対の不毛な結論に陥りがちだが、共通見解はたどりつけないだろうが、実り豊かな不一致を目指したい」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:10:17
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野家啓一さん「科学技術のもたらす問題は科学の領域だけでは解決できない。環境問題しかり、インフルエンザしかり。原発災害はその最たるものだろう。人文科学者が何をできるか」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:11:43
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唐木英明先生「科学・技術のさらなる進展は新しいリスクの出現をもたらす。そこでリスク管理が必要。リスク管理=経産省、厚労省などの政策決定者(リスク評価だけではなく、国民感情など科学的リスク評価以外の要素も含めて決定する)/リスク評価=研究者(科学だけに基づく)」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:18:39
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唐木英明さん「リスク評価とリスク管理は取り違えられやすく、それは問題だ。政策決定者がリスク評価の中でも都合のよい部分だけをつまみ食いして使ったり、失敗した場合に政策決定ではなくリスク評価をした科学者に責めを負わせたり、リスク評価の結果に介入してこようとしたり。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:22:09
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唐木英明さん「広島原爆の低線量被爆の追跡調査のグラフ。体の箇所にもよるが、低線量でもがんは増える。浴びた線量とほぼ直線関係で、がんの発症リスクは上がる。100mSv以上では正比例だが、20mSvはグラフの下限のほうで、どうなっているかわからない(放影研)」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:27:11
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唐木英明さん「20mSvがどれくらいの大きさのリスクなのか、放影研のグラフでは、グラフの下限にへばりついているので、わかりづらい。国立がん研究センターの研究では、たとえば100-200mSvで野菜不足や受動喫煙のリスクと同程度と評価している。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:30:49
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唐木英明さん「線量のリスクだけではなく、リスクの総和で判断する。避難、移動は新しいリスクももたらす。ものすごい高線量の場合だけには、線量のみで判断する。だが、福島ではそのような高線量リスクというのは、現場で作業にあたっている方のみにあてはまるだろう」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:36:12
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大阪大学 小林博司さん 話が面白いんだけど早口すぎてタイプできない。 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:37:56
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週刊金曜日さんからまさかのリプライ! RT @syukan_kinyobi: @cobta 興味深い公開シンポですね。可能な範囲で結構ですので、ご報告(ツイート)くださればうれしい限りです(浩) #原発災害シンポ

2011-09-18 13:38:56
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小林博司さん「今回の原発についての藤原帰一、ジョン・ダワー、日本物理学会、の発言について。そしてワインバーグの『トランス・サイエンス』について。ワインバーグは原子力研究者の師匠だが、科学を超える問題群を説いた『トランス・サイエンス』は物理学者には読まれていない」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:46:09
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小林博司さん「班目さんのいう、低確率リスクを切り捨ててきただけ、そうしなくては工学的なものはつくれない、今回は割り切りに失敗しただけ、というのは、その通り。だが、こんなシリアスな問題をもたらす割り切りなら、これまで通り原子力村の専門家だけで決定していていいのか」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:49:49
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小林博司さん「科学技術は専門家に任せるには大きすぎる。研究者は第三者ではなく、ステークホルダーで、研究費が欲しい。何のための科学技術かの議論が必要だが、みんな自分の研究は必要だし続けたいから、後付けで必要だという理由をくっつけてくる。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:53:59
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小林博司さん「科学技術のシビリアンコントロールというものも、本気で必要なのではないかと思う。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:55:02
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東大物性研究所 押川正毅さん「物理学者なので、今回の事故にはショックを受けている。自分はホットスポットといわれる柏に住んでいる。/1)リスク評価が正しいとして専門家が気にするべきではないと言い切れるのか?2)専門家による科学的評価は本当に正しいのか?」 #原発災害シンポ

2011-09-18 13:59:54
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押川正毅さん「東大の大橋弘忠さんは格納容器が壊れるのは1億年に1回といっていたが今回いっぺんに3つも壊れた(会場笑い)。また、神戸大学の地震学の石橋先生は事故の可能性を指摘した際、班目さんは燃料棒はいかなるときも水の中に「あるべきである」と答えていた。べき…?」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:05:59
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押川正毅さん「たとえば官邸HPや横浜市広報は、いまの線量では心配ない、がんはほぼ増えない、チェルノでも小児の甲状腺がんがわずかに増えただけ、なとどいうが…。科学的研究だけでは捉えきれないものがある。研究がジャーナリズムや現地の人の体験談と矛盾する部分がある」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:13:27
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押川正毅さん「原発事故は再現、実験をして繰り返して検証するわけにはいかない事象。もしかすると物理学というより考古学に近いかもしれない。科学的研究だけをみて、ジャーナリズムや現地の人の体験談を無視するのではなく、後者にも耳を傾けていくべき。どちらも無謬ではない」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:16:05
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鬼頭秀一さん「原発事故が奪ったものはなにか。SPEEDI公開遅れ、飯舘村の悲劇。わたしは水俣を思い出した。訪ねていくと山菜をわたしたちには出さない。今年の山菜はうまくねぇなぁ、といって。うまくねぇというのはいろんな意味。複雑な思い。とても除染しきれるものでない」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:20:47
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鬼頭さんの発表には悲しみと怒りを感じる。直接はそういわないけど。研究分野の違いもあるだろうけれど、現地入りしている人だ、というのもあるかもしれない。 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:21:47
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鬼頭秀一さん「淡々と避難せずに暮らしている人たちがいる。わめきちらすわけでもなく。一般の人が、おじいさんなんかも非常に線量について詳しくて、みんな線量計を持って、自分たちで測っている。行政や専門家への不信感があり、自分たちで防衛していこうとする姿勢がある」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:24:28
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鬼頭秀一さん「科学的/判断/責任 の問題が混同されていたり、きちんと考えられていない、若手研究者の間でさえも。1)科学者が従事する狭い専門領域での判断 2)より広域な専門領域での判断 3)社会的、経済的、政治的な問題も含めた社会的領域での技術官僚的立場での判断」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:29:53
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鬼頭秀一さん「政治家は責任を取るために存在しているのだが、それを専門家がこういったから、という。官僚も先生方がそういいましたから、という。科学者は、わたしは自分の専門領域での判断をいっただけだ、という。誰も責任を取らない。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:31:32
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鬼頭秀一さん「いろんなレイヤーの大変さがあって混乱している。たとえばわたしのいる柏、福島からみたらたいしたことないが、柏は柏で大変でいろいろ(除染など)している。多摩のほうにいくと線量ずっと低くても、でもそれでもみんな低減しようとしていたり。いろいろだ」 #原発災害シンポ

2011-09-18 14:33:58
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