『日本のファンク史』のための徹夜漫談

■YouTubeにある限りの言及音源リスト一覧つくりました。「FunkClips」 http://www.youtube.com/playlist?list=PLFB519ABC1B2A319C ■内容解説  1950年代〜60年代ごろに米国東西海岸で生まれた「ファンキーな音楽」またそこから1960年代に胚胎した「ファンク」というジャンル音楽が好きな tricken が、“日本の”ファンク音楽ってなんぞや? という話を、今回はウタものを中心に一度まとめてみました(クラブ方面は勉強中です)。もともと数十分サクッと話すだけのつもりが、予想以上に手強いことになり、9時間弱ほどかかってしまいました……。アホですね……。  中には言及不足、誤解も多々含まれていたりしますが、後で埋め込みテキストで訂正してゆきたいと思っています。なので間違いはどんどん教えて頂ければ幸いです。 続きを読む
143

■■■在野で音楽批評をしている八起さんの呟きから始まる。

料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

はんぶんーにわーったーあかーいりーんごの いびつーなほうーをぼくがーもらうよー

2011-09-26 23:08:17

■■■「半分に割った赤いりんごのイビツな方をぼくがもらうよ」は、スガシカオ「アシンメトリー」ですね。いい曲です。そしてファンキーです。

http://www.youtube.com/watch?v=odGFEg4SBZw

八起さんは邦楽ウタモノの歌詞分析を現在研究対象にされており、以下はスガシカオを例に邦楽ファンクの分節構造について思いを巡らせています(こういった仕事は貴重であり、 @tricken は応援したいと思っています。)

料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

あたりまえのようだが、作詞もシンコペーションを意識した文節構造になってる

2011-09-26 23:09:57
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

正確にいうと、イーブンとシンコペーションの区別が意識された文節構造

2011-09-26 23:11:24
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ファンク特有なのかもしれないけど、この休符でいきなりもう次のフレーズへはいるのかというサプライズが多いな。

2011-09-26 23:12:30
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

日本語ファンクというのはあまりしらないけど、クリスタルケイとか、ケミストリーのような日本語R&Bとは16分のリズム把握のしかたがちがうようだ。

2011-09-26 23:15:31
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@tricken JPOPのメジャー路線だと、どんなのがあるでしょうか。ひとつのアーティストにかぎらず、アイドルの楽曲のなかにファンクがはいったりすることもあるのかな?

2011-09-26 23:18:16
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@yaoki_dokidoki それでは、これからYouTubeで色々出していきます。

2011-09-26 23:19:13
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

かたや、スキマスイッチの全力少年のドラムの16分はなにをしている16分なのか。

2011-09-26 23:19:20
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

やおきさんがJファンクについて触れていたので、古いのから徐々に「日本語のファンク」について紹介してみます。

2011-09-26 23:19:52
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@tricken あ、ほんとすみません。プレイバックパート2とか、吉田拓郎のマーク2とかはファンクにはいるのでしょうか。

2011-09-26 23:22:03
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

日本で一番古いファンクといえば、(まだ確信を持っては言えないのですが)まあ山下達郎でしょうか。:山下達郎 1978年「BOMBER」 - YouTube http://t.co/zjbcbKYr

2011-09-26 23:23:15

■■■これは後ですぐに誤りとわかった。「日本で初めて行われたファンクの試み」を探るなら、はっぴいえんど、大滝詠一、サディスティック・ミカ・バンド、Char、ドリフターズ、あるいはYMO結成前の高橋幸宏か細野晴臣あたりなどを一応念頭に置くとよさそう、という暫定結論が出ている。それはそれとして、『GO AHEAD!』は名盤です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005UD3U?ie=UTF8&tag=mikegui-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=B00005UD3U&ref_=pd_cp_m_0

tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

ジャンルとしてのファンクは、アメリカ東海岸ファンクが1950年代中盤以降に生まれました。刑務所でゴスペルグループ仕切ってたJames Brownがショウビズに踊り出たのがよく起源とされますね。なので1950's後半がジャンルとしてのファンクの始まりと言ってよい。

2011-09-26 23:27:19

■■■ここでの発言は、後ほどご指摘頂いたとおり、「ファンキーなもの」と「ファンク」をあまり区別して使っていません。一応そうした理由は、のちにファンク形式で音楽を展開する日本の人たちの中には、少なからず「ファンキーなジャズ、ソウル(ジャンルとしての「ファンク」と近いけど異なるジャンル)も積極的に吸収して自分の音楽を作っている人が多いのではないか、と感じているためです。
 そのため「ファンキーなものも一応入れちゃっていいかな?」とあっけらかんと書いてしまったのですが、狭義のファンクを論じる際には、この@trickenの始め方は悪手となります。読み進める際にはどうぞこの点、ご注意ください。
 なお、当のJBはThe Famous Flamesというバンドで1950年代からさまざまな「ファンキーなソウル」を歌っています。ただそれらのキャリアが後に音楽形式として検証される「ファンク」に結実するまでには、1960年代中盤のJBを待たなければ行けません。この辺、JBベストとかでは一緒くたに聴こえてくるので、ややこしいですね(笑)。Please, Please, PleaseとSex Machineはどっちもファンキーですが、初期Please, Please, Pleaseは「ファンク・ではない」という……w

tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@yaoki_dokidoki プレイバックPart IIは微妙かなー。マークIIはアレンジによる。ファンキーなアレンジはあるみたいですが、常にファンクとは言えないのではないか。

2011-09-26 23:29:18
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

で、もう一つの起源は西海岸ファンクで、これは今日ちょうどLAでホームレスして大変なことでも話題になったスライ・ストーンことシルヴェスタ・ステュアートが1960年代中盤頃から始めたファンクバンド「Sly & The Family Stone」ですね。東のJB、西のSly。

2011-09-26 23:31:24

■■■参照:「スライ・ストーンがキャンプカーでホームレス生活」 | 250円棚 http://bit.ly/o3kp89

tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

これ以外にもゴスペルからソウルの流れとか、ブルースとかジャズとかの影響はどうなんだとか色々ツッコミがありますが、現代から見てオーソライズされたファンクの起源はひとまずJBとSlyの別系統を抑えておけばFunkは追い始められると思ってます。

2011-09-26 23:32:30
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

20世紀前半のアメリカにはすでにブルーズ、ゴスペル、ジャズの歴史があった。ブルーズは若者文化に膾炙してロックとなり、ゴスペルはショウビズ化して各地でソウルとなり、ジャズはWW2中にビバップを、そしてハードバップを生んだ。そして1950〜60年代のその流れの中でファンクが生まれた。

2011-09-26 23:34:03
@asm696

@tricken サディスティック・ミカ・バンドはどうでしょうね? > 日本で一番古いファンク

2011-09-26 23:35:10
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

最初期のサディステック・ミカ・バンドは確かにそれっぽいかもしれません。ただ時代検証で聴き込んだことはまだないんですよね。1970年代中盤なので、全然アリだと思います。山下達郎よりちょっと早いことになりますね。@asm696

2011-09-26 23:53:48
1 ・・ 24 次へ