体重比10ベクレル/Kgで 心臓がえらいことになっちゃうの?

放射性セシウムの体内蓄積量の上限が 体重比10ベクレル/Kgって話は、信頼性があるの? (体重比10ベクレル/Kgというと、体重60キロの人なら、体全体で600ベクレルの蓄積量です。  600ベクレルの蓄積量というと、毎日食べる量は大人なら5ベクレルになります。) 同じ主題へのアプローチにあたるhttp://twitter.com/#!/parasite2006さんの「放射性セシウムの心臓への影響について」http://togetter.com/li/192479 もどうぞ
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まとめ 内部被曝関連のまとめlink (リーフレイン) なんだか増えてきたのでまとめ索引 11975 pv 146 3 users 7

リーフレイン @leaf_parsley

「体重比10ベクレル/Kgで 心臓がえらいことになっちゃうの?」 http://t.co/uMu2dwHT ↑ のブログなんかみてると、そういう不安にかられちゃうんじゃないかって思います、、、

2011-09-28 07:40:47
リーフレイン @leaf_parsley

体重比10ベクレル/Kgというのは、たとえば体重60キロの人で600ベクレルの体内蓄積量があるという意味で、それは毎日5ベクレル食べ続けると1年後に形成されます。

2011-09-28 08:23:13
リーフレイン @leaf_parsley

まず、このブログ、最初の数ページの蓄積部分についてはとっても正しいです。 体重60キロの人が毎日10ベクレルずつ食べてると、1年後には体に1200ベクレルがたまってます。

2011-09-28 07:41:18
リーフレイン @leaf_parsley

つまり 初日には、 10/60= 0.16ベクレル/Kg の体内濃度  ですが 1年後には  1200/60 =20ベクレル/Kg の体内濃度 になります。 セシウムを食べるのは食事制限が必要です。

2011-09-28 10:33:07
リーフレイン @leaf_parsley

しかし、天井知らずにはたまらなくて、均衡点があります。これは、排出量の関係です。(100日程度で半分を排出できるので、摂取量が多くなるにつれて実質的な排出量も増えていきます、毎日10ベクレルを食べていると、1400ベクレルあたりで排出とつり合いがとれるわけです。)

2011-09-28 07:42:03
リーフレイン @leaf_parsley

だけど、後半は疑問符が一杯?????ついてしまいます 「体重比10ベクレル/Kgで 心臓がえらいことになっちゃうの?」←かなり無理があります。 このブログの問題は閾値設定の根拠にあります。

2011-09-28 07:42:21
リーフレイン @leaf_parsley

> なお、バンダジェフスキー研究に基づくと、心疾患に対してほぼ安全と考えられる5Bq/kgを超えないために毎日摂り続けて良い1日の摂取量は体重70kg男性で「1.6Bq」となり、10Bq/kgを超えないためには「3.2Bq」となるようです。 <

2011-09-28 07:43:23
リーフレイン @leaf_parsley

この部分ですね。 「バンダジェフスキー研究に基づくと」

2011-09-28 07:43:32
リーフレイン @leaf_parsley

結論から書くと、「バンダジェフスキー論文は、信頼がおけません。」正確には、ゴメリのごく限られた状況をそのまま福島へは利用できないんです。

2011-09-28 07:44:00
リーフレイン @leaf_parsley

彼は、1990年代の前半のセシウム汚染が激しい時期にゴメリ地区の病院の長を務めていた教授で、多くの臨床例に接しています。 その結果の論文として

2011-09-28 07:44:23
リーフレイン @leaf_parsley

「慢性的なCs - 137の子供の臓器での取り込み」 http://t.co/8xLonHb5 ゴメリ地区でなくなった子ども達の、臓器の解剖研究ー臓器ごとにセシウム蓄積を測っています。

2011-09-28 07:44:46
リーフレイン @leaf_parsley

チェルノブイリの子ども達のセシウムの蓄積量と心血管の徴候との関係 -予備的考察:リンゴペクチンの経口摂取後の観察 http://t.co/TgDTUKy0 パンダジェフスカヤ教授(奥さん)が主筆になっています。94人の子ども達の研究

2011-09-28 07:45:16
リーフレイン @leaf_parsley

セシウムの心臓への影響 http://t.co/dTg0Hd5D (いくつかの論文のまとめと、ゴメリ地区での症例研究)

2011-09-28 07:45:30
リーフレイン @leaf_parsley

等々があります。  しばしば取り上げられるのは一番↑の死亡したこどもたちの剖検結果をベースにしたものになります。

2011-09-28 07:45:44
リーフレイン @leaf_parsley

全体に言えるのは、データの扱いが不明確であること、と、データ数が非常に少ないこと、初期被曝の影響とセシウム蓄積の影響を区別していない点です。 その結果、導き出される結論にも大きな疑問がついています。学会レベルでは評価されていない論文群です。

2011-09-28 07:45:56
リーフレイン @leaf_parsley

とくに セシウムがどういう機序で悪影響を及ぼしているかは、わからない点が重要で、分からないので、そもそも初期被曝の影響と区別することもできていません。

2011-09-28 07:46:36
リーフレイン @leaf_parsley

しかし、ラットによる実験を参照すると心血管に対する慢性的なセシウム摂取の直接的な被害はほとんど見られません。  症例研究にみられる症状は初期被曝と甲状腺被害の影響である可能性も大きいです。  

2011-09-28 07:46:55
リーフレイン @leaf_parsley

制限値を10ベクレル/Kgと設定した根拠をバンダジェフスキー論文におくとするならば、非常に危うい梯子の上にたっているといわざるをえません。  

2011-09-28 07:47:19
リーフレイン @leaf_parsley

ちなみにチェルノブイリで 現在、一番内部被曝的に防御的に考えておられる ネステレンコ教授とヤブロコフ教授らが推奨されている濃度は、子ども50ベクレル/Kg 大人75ベクレル/Kg 以下です。 http://t.co/GVjZpI0b

2011-09-28 07:47:32
リーフレイン @leaf_parsley

ーーーさらに詳しく知りたいという方へ まとめあります、、、、 「セシウム蓄積濃度の閾値について、バンダジェフスキー論文から」 http://t.co/Ena7IoHN http://t.co/Pqn09sAE http://t.co/rTuU5Q0D

2011-09-28 07:47:48
nao @parasite2006

@leaf_parsley ご紹介有難うございます。当方のまとめ「放射性セシウムの心臓への影響について」の説明文でも紹介させていただきました。1997年の観察といえば、チェルノブイリ事故後の健康影響の報告の中でも一番時期が古いものの一つでしょうね。

2011-09-28 11:44:17
リーフレイン @leaf_parsley

そうみたいです、ここ以前の論文はチェルノブイリとは直接関係のない考察や、人を対象にしていない考察が多いです。丁度このあたりから人を観察対象とした論文がぼつぼつとでてきていますね。@parasite2006 1997年はもっとも古いもののひとつ

2011-09-28 23:00:55
nao @parasite2006

@leaf_parsley バンダジェフスキー論文(2003年の方)は、観察実施時期(1997年)が早いが故にかえって初期被曝の影響とセシウム蓄積の影響が区別できていないというご指摘は、まさにその通りと思います。

2011-09-28 11:54:03
nao @parasite2006

@leaf_parsley このように考えれば、放射性セシウムをエサや水に混ぜて与え続ける動物実験で現象が再現できないのも道理で(「もっと長いこと続けていれば影響が見えたかも」という異論の余地はありますが)、真の原因は他に探す必要があることを示す結果と読むべきでしょう。

2011-09-28 12:06:50
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