笙野頼子のシリーズ小説「だいにっほん三部作」の火星人スーツについて考察まとめ
「セクシュアリティを通して「女性」そのものが作り出されている」という切り口で火星人スーツを読み解けないかと思ったり。ようするにいまだ火星人スーツが理解できていない。ずっと喉に引っかかっている。
2010-05-06 10:07:31男の劣情的に考えると、服を脱がしたいけど“生身”の女は見たくない、というところがあります。火星人スーツは、それら身勝手な残酷さの比喩でありまた隠蔽の暴露じゃないかと思ってます。 RT @momochi8 いまだ火星人スーツが理解できていない。ずっと喉に引っかかっている。
2010-05-06 22:59:43なるほど。ヘテロ男性は女体が大好きだと思い込んでいました。盲点です。 QT @tei_Q_rei 男の劣情的に考えると、服を脱がしたいけど“生身”の女は見たくない、というところがあります。火星人スーツは、それら身勝手な残酷さの比喩でありまた隠蔽の暴露じゃないかと思ってます。
2010-05-07 00:23:03遅れすですが、ぼくは(マルクスのいう)違うもの同士を交換可能にする魔法の商品=貨幣の喩と考えました。火星と貨幣では音も近いですし。しかし“生身”の女は見たくないという欲望のあらわれというのは面白いですね RT @momochi8: ヘテロ男性は女体が大好きだと思い込んでいました
2010-05-07 22:16:40実在、非実在を問わずエロメディア中の女性像に“生身”はないし、欲情の流通のため排除されているもので、その点、商品=貨幣の喩とも言えますね。 RT @dozeoff81 ぼくは(マルクスのいう)違うもの同士を交換可能にする魔法の商品=貨幣の喩と考えました。
2010-05-07 23:43:11欲情の流通!火星人遊郭の世界では、多分欲情は男性間を流通するものに過ぎないんですよね(男性の/ペニスの「所有」物でさえない)。“生身”にぶち当たれば流通を阻害してしまいますし。 @tei_Q_rei エロメディア中の女性像に“生身”はないし、欲情の流通のため排除されているもので、
2010-05-08 02:46:36欲情の流通において、女性の身体そのものに触れることは御法度です。女性をめぐってあれこれ言葉なり何なりを男性同士取り交わしていることで、むしろその安定は図れます。
2010-05-08 03:07:40すいません、引用文中の(男性の/ペニスの「所有」物でさえない)という部分がちょっと解らないです。教えてください。 RT @dozeoff81欲情は男性間を流通するものに過ぎないんですよね(男性の/ペニスの「所有」物でさえない)。
2010-05-08 08:39:24すみません、説明不足でした。性欲は、男性ならば当然持っているもの、自然に備えているもの、とされてきたように思います。「所有」という語は、笙野氏からの引用です。性欲が所有ではなく、ただの反応、自動運動に過ぎなかったのが、火星人遊郭の世界ではないでしょうか。 @tei_Q_rei
2010-05-08 12:56:43性欲は、男性/女性を問わず「所有」するものであるとぼくは考えます。笙野氏は性欲じたいは否定していません。ただしそれは、現在マスにおいて語られる「性欲」とはまた違うものです。そのあたりは『萌神分魂譜』に詳しいです。
2010-05-08 12:58:07欲情シンボルを男性同士で取り交わすだけでなく、それを子ども・女性に演じさせ、消費する(ex女流作家・アイドル・キャバ嬢・AV嬢など)。演技者の内面は消耗するが、消費者男性は触ってないから無罪だという。この構図を示すための火星人スーツなのでしょうか。RT @dozeoff81:
2010-05-08 08:51:54火星人スーツの気持ち悪いところは、“生身”を排除してるくせに汚し犯すための“内面”は設定しているところではないでしょうか。 RT @momochi8 演技者の内面は消耗するが、消費者男性は触ってないから無罪だという。この構図を示すための火星人スーツなのでしょうか。
2010-05-08 09:03:18確かに。欲望流通用の“内面”を生産し消費するには人が必要、でも“生身”は排除したい。そこで火星人スーツを着せる必要があるのかもしれません。RT @tei_Q_rei: 火星人スーツの気持ち悪いところは、“生身”を排除してるくせに汚し犯すための“内面”は設定しているところでは//
2010-05-08 09:41:59そうですね。あと笙野氏は天皇制→天王星のような換喩(?)を用いることがあるので、火星についてもそのあたりから考えることができるんじゃないかと思います。 RT @momochi8: この構図を示すための火星人スーツなのでしょうか。
2010-05-08 13:01:52だいにっほん三部作でぼくがずーっとこれなんなんだろ?と考えているのはおんたこ登場時に鳴るすっちゃんすっちゃんすっちゃんすっちゃん…の音 当初は銭を引きずり歩く音かとも思ったのだけれどわからない
2010-05-08 03:21:40@dozeoff81 ドラムの裏打ちですかね…?>すっちゃんすっちゃん @tei_Q_reiさんとの会話興味深く読みました。欲情の流通というと『O嬢の物語』で「兄弟の絆」のために弟(分)が兄に自分の彼女を贈る、 というのを思い出します。スーツは商品化のためのパッケージング?
2010-05-08 03:57:58そうかも、それで桃木跳蛇がドラムを叩く音でいぶきが正気に戻るのかもしれません。RT @AT13DK: @dozeoff81 ドラムの裏打ちですかね…?>すっちゃんすっちゃん
2010-05-08 10:00:04@AT13DK さんのいうとおり「すっちゃんすっちゃん」は、ハイハット裏打ちの音かも。『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』p170「ナウザタイムというスポットがあって、そこに飛んでいくとハイハットが勝手になっていた」とあるから。
2010-05-08 10:50:39@AT13DK おんたこの出囃子がドラムの裏打ちではちょっと格好よすぎるんではないでしょうか 笑。でも笙野氏はたしかドラムに詳しかったはずなので、発想のもとはそこかもしれませんね。O嬢は未読なんですが、そんな場面があるんですね。やはり、義兄弟の証は酒と女!
2010-05-08 12:54:38