odg1967のケイティブ論をめぐって

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amtn @katatemaru

@odg1967 論文について(的外れかもしれませんが)質問させてください。1.ケイティブは立憲民主制を、コミットとデタッチを架橋する点で擁護した、とありますが、自由主義的民主制は市民にコミットを義務付けません。とすれば、そこではデタッチ一辺倒になってしまうのではないでしょうか。

2009-12-12 02:38:20
amtn @katatemaru

@odg1967 もう一つは内なる大海についてです。内なる~とアレントが好きなカトーの「独りでいるときほど最も独りではない」や、ソクラテス的なsolitudeはどう異なっているのでしょうか。彼女は拡大された心性を持てば、独りでも、他者の視点を想像することができると言っていますが…

2009-12-12 02:40:51
@odg1967

近年の共和主義的な政治理論はコミットメントを制度的/非制度的に調達しようとするのですが、ケイティブの議論は「エマーソンを嫁、ちゃんと必要なときにはコミットメントに向かう立派なデタッチメントのかたちもあるのだ」と説いているわけです。 RT @katatemaru: デタッチ一辺倒に

2009-12-12 05:12:53
@odg1967

大まかな図式としては〈だめなデタッチメント=繊巧細弱なる文学〉を批判しつつ、アーレント=愛山的な共和主義的コミットメント派とは異なるエマーソン=透谷的な〈よいデタッチメント=道徳的個人主義〉の重要性を説いているのがケイティブです。 RT @katatemaru: デタッチ一辺倒に

2009-12-12 05:18:48
@odg1967

なんとなくですが、ケイティブの日常/非日常って、Ackerman の normal / constitutional politics に対応してるんじゃないかとか、エマーソニアンも熟議の日には参加するんじゃないかと考えています。RT @katatemaru: デタッチ一辺倒に

2009-12-12 05:39:22
@odg1967

そういえば、ブルース・アッカーマンって、日本ではあまり誰も手を出そうとしませんね。ハーバーマス絡みで人気者のマイケルマントは大違いというか。

2009-12-12 05:45:32
@odg1967

ケイティブはアーレントの「行為」論には懐疑的ですが、彼女の「思考」論からはむしろ多大な影響を受けていると思います。そんな風にアーレントを分断すると専門家には怒られるのですけど。 RT @katatemaru: 内なる大海

2009-12-12 05:43:18
@odg1967

本当にエマーソンを読むと健全なデタッチメントのエートスの存在を確信できるのかといえば、ぼく自身はケイティブほど楽観的にはなれません。しかし興味深い議論だし、彼が村上春樹と一緒にプリンストンで名誉学位をもらっているのは面白いことです。デタッチメント→コミットメントな二人ですから。

2009-12-12 05:50:35
amtn @katatemaru

@odg1967 丁寧なリプライありがとうございます。勉強になりました!アッカーマンは長谷部さんが新書の中で引用されてましたね。あんまり日本で人気ないんですか?

2009-12-12 11:21:01
@odg1967

サンスティンとかマイケルマンもそうですが、アメリカの憲法系の理論家って、なんだか地味だし、多作すぎて著作を追っかけるのが大変ということもあるのか、日本でやってる人は少ないと思います。ぼくもほとんどレヴューで済ませてます。 RT @katatemaru: 日本で人気ない

2009-12-12 11:39:44