佐藤秀峰さんの「原作者の意向を無視してTBSで『ブラックジャックによろしく』が再放送された経緯」
- toshihiro36
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先日、TBSの方が事務所にいらっしゃって、昨年行なわれた「ブラックジャックによろしく」のテレビドラマの再放送について、ご説明をいただいたんですよ。 実はこの再放送は、放送前にこちらから放送中止を求めたにもかかわらず、それを無視して行なわれたものなんです。
2011-10-05 11:42:41単純に事実を言うと「原作者に帰属する著作権を侵害して行なわれた放送」ということになるんですね。 では、TBSが悪意を持って、著作権を侵害したか?と言うと、そうではないんです。
2011-10-05 11:46:01僕は版元の講談社を通じて、放送の中止を訴えていましたが、それがTBSさんに伝わっていなかったみたいなんですね。 講談社が故意に、僕の訴えを伝えていなかったようなんです。
2011-10-05 11:51:00そもそも、なぜ放送の中止を求めていたかと言うと、ドラマに不満があったからではなく、契約の問題なんです。 僕と講談社の間には、著作権に二次使用に関する包括的な管理委託契約がなく、従って、彼らは「ブラックジャックによろしく」のドラマの放送をTBSさんに許諾する権利がありませんでした。
2011-10-05 11:55:57講談社は自分たちに再放送を許諾する権限がないにも関わらず、TBSに放送を許諾する契約書を締結していたんです。 原作者の僕に内緒で。 TBSさんは、版元の講談社が許諾しているんだから、再放送していいものだと思い込み、契約書に基づいて放送を行ったという訳です。
2011-10-05 11:59:17つまり、講談社があたかも自分たちが権利者であるかのように振るまい、TBSさんはそれに乗せられて、違法な放送を行ったという図式です。 僕が放送前に気がついたので、それは認められないとして、中止を求めましたが、講談社はそれすらTBSさんに伝えていなかったという訳です。
2011-10-05 12:02:24現在、講談社には著作権の侵害と、自分たちが権利者ではないことを認めていただき、謝罪をいただいています。 でも、TBSさんにお話を聞くと、講談社が権利者ではないことは、先日、僕と話すまで知らなかったそうなんです。
2011-10-05 12:09:09仮に、僕が講談社を通じて、ドラマの放送の中止を求めず、裁判所に中止を求める申請を行なっていたら、どうなったんだろう?と思うんです。 講談社は、作家側に立って、放送の中止を求めたでしょうか? それとも、TBS側について、申請を取り下げるよう、僕に求めたでしょうか?
2011-10-05 12:15:13今回の鈴木由美子さんの件を見ていて、松竹は「韓国側から上演権を獲得したので、講談社は韓国側との間で争うべき」と言っていますが、多分、その通りなんだろうなぁ、と。 講談社と韓国側でどのような契約をしていたのか、していなかったのか?作者に報告をしていたのか?その辺が気になります。
2011-10-05 12:24:21僕も韓国で「ブラックジャックによろしく」の電子書籍版を無断で販売されたことがあったんですが、その時は、やっぱり、講談社が僕に無断で韓国側と契約していました。 これが僕だけに起こっていることで、他の作家さん達には、このようなことがないといいなぁ、と思っています。
2011-10-05 12:29:48@shuhosato 漫画原作のドラマの再放送の2次使用に関する著作権の扱いって、この実態が横行しているのでしょうか? 他のTVドラマでも。
2011-10-05 12:08:58@gree1Q84 僕は、自分に起こった事しか分からないです。他の漫画家さんからも時々、同様のお話は聞きますが、どの程度行なわれているかは調べたことがないです。
2011-10-05 12:33:24@i_n_u 知ってますよ。松竹さんの言い分は何も間違っていないと思います。韓国側と講談社の契約、それと講談社と作家さんとの契約、意思疎通の問題じゃないでしょうか。
2011-10-05 12:54:44