「正しく怖がる」のは、事実上、無理です
- Hagiasophia765
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【まとめを見る前に】
日本学術会議緊急講演会「放射線を正しく恐れる」の講演資料
http://www.scj.go.jp/ja/event/houkoku/110701houkoku.html
分かりやすく、明記しておきますね。 炉心溶融の概念に、核反応継続の有無は関係ないです( http://twitter.com/kikumaco/status/46796839193817089 )( http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/ro03.html )
そして、一般的に日本では炉心溶融の通称としてメルトダウンが使われている。 それだけの事です。
で、むしろ、原子力防災基礎用語集(前リンク)によれば、炉心溶融の定義に「炉心の異常な出力上昇」も含まれている場合もあり、いわゆる「核反応の暴走」も含意していると読める。その上で、暴走状態には言及せずに、冷却能力の喪失による溶融も「または」という言葉で含意されている。
参考資料:
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/200.html < ここの244の記事
http://t.co/sbTivLKE ( http://www.jnes.go.jp/shoukai/index.html )
【上、四つのまとめの総括】
上四つのまとめの内容と冒頭の記述で、分かっていただけますでしょうか?
正しい知識に基づいて、冷静な対応を求めようとしている人間すら、記憶違いや、テキスト見落としで、「正しいとは言えない」知識を広めたり、それに基づいて他人を説得しています。
行動の判断は、常に政治の領域です。
科学はそれを助ける道具でしかないです。道具は他にもあります。感情や歴史、人生経験もまたそうです。
【「正しく恐れ」ても、誰も助けてくれない】
たとえ、安全だから落ち着いてください。というネット上の言説や、日本学術会議の説明に従っても、実際に被害を受けた時に、彼らは一切助けてくれません。その具体例は下のまとめから分かります。
【リテラシーの難しさ】
情報の洪水から、意味のある言説を見出すのは難しいです。それを「正しいもの」と限定するならなおさらです。
そして、「どちらかの陣営に属した情報」から、「正しい情報」を得る事はさらに困難です。
普通の人が、その陣営論争の当事者ならば、なおさら不可能です。冒頭の学者?の例を取るまでもなく、困難です。
以下のまとめは、これに対する比較的冷静な記事になっています。
【安全が定説か?】
はたして、日本政府の国内規制基準を満たした食品や製品が、安全であるという認識が、世界的に定説になっているのでしょうか?
その答えの一端は、以下にあると思います。2011/10/04 時点でも諸外国の規制措置は、避難指示地区以外のモノにも及んでいます。
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kensa_1006.pdf
誰の助言に従っても、現状では誰も後に被害を蒙った時に助けてはくれません。身の安全は自分で守るしかないです。
安全が、定説とは言えない事を示すまとめが見つかりましたので、追記します(2011/10/08)
【それでも、科学と科学的知見は必要】
とはいえ、科学の重要性や「正しさを求める姿勢」を否定する気はありません。
重要なのは
自分の納得てきる安全な環境を確保した後に、「正しい知識」を探すと言う事です。
そして、避難を求める市民も、呼びかけている市民も、こういう当たり前の事を求めているだけです。
科学を否定しているわけではありません。そして、わたしも科学を否定する気はありません。
日本学術会議や、冒頭の学者?や、ネットで安全だから避難は必要ないと連呼する多くのアカウントが、この程度のコモンセンスを理解できない事実を残念に思います。