生楽器と代用電子楽器とVOCALOID
- triona_klee
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そういやイタリア文化会館でヤマハの電子オルガンのデモンストレーションを観たのだけれど、なんかあれでチェンバロの音色ですよって言われてもどこか腑に落ちなかった。奏者だって弦をはじいてる感覚は得られないわけだし、要は生身の指が動かしてるボカロのようなもの。フェイク感がぼくは気になった
2011-10-20 00:22:17いやまあ、そういうもんなんだと思って受け入れることも大事なのかもしれないけれども、せっかく鍵盤叩くところまでできてるのにそんな偽物の音でお前は満足してしまうのか?と思ってしまう部分がどこかにあるのですよ。音の「フェイク感」に対する拒絶反応って案外根深いです。
2011-10-20 00:31:05そうだ。《自分が音を出しているという実感》が、ボカロや電子オルガンにはないのだ。ボカロにそれがないのは自明だとしても、電子楽器の場合はまがりなりにも目の前で生身の人間が演奏しているにもかかわらず、実際の音は機械が作り出しているというあたりに猛烈な違和感を感じてしまうのかもなあ…。
2011-10-20 00:40:19QTすると荒れそうだからエアQTで。ボカロは演奏者・声楽家の真似事ではなく、いわばオルガン職人、オルゴール職人、グロッケンシュピール職人であります。生音の模倣ではあっても、同じ土俵に立つという考え自体がそもそも違う。
2011-10-20 00:46:09いわばAlchemie、模擬的な自然再構築の醍醐味。しかしそれは神に成り代わろうなどという大それたものではなく、絶対に達し得ない模倣によって逆に自然の完成度の偉大さを知る。それが極意であり醍醐味であるのであります。
2011-10-20 00:49:14フィクション文学も、仮想世界を模擬的に再構築することによって人間の心理を描き出すことに意義がある。仮想世界といっても、ファンタジーモノに限らず純文学だって仮想現実であるわけで。
2011-10-20 00:52:38ボカロもそれと一緒であり、即ちボカロやDTMと生音を比較するのは、歴史Historyと文学Storyを同列に論じて、虚構文学は史実を記した史記に敵わないなどと評するのと一緒であります。
2011-10-20 00:53:40ボカロにかんしては最近そういうもんだと受け入れられるようになりつつあるのです。しかしながらきょうの違和感の出どころはおそらく、ヤマハ電子オルガンがまがりなりにも鍵盤楽器のかたちをしているあたりにあるような気がする…。
2011-10-20 01:00:07@kaorekaora いや受け入れなくていいっすよ。オルガンも同様。トラッカーアクションでパイプに空気が入ってる感触、それぞれのパイプが鳴っているという感覚がない電子オルガンは嘘くさいし。メンテ費用とか調律の手間という評価基準を入れると、そこに妥協する余地があるときもあるけどね
2011-10-20 01:15:48@kaorekaora 演奏者および聴き手が、「チェンバロの代わりとして」電子楽器を捉えている点に、違和感があると思います。あくまで模倣は模倣なのですが、「本物の代わりになるよね」っていう態度で演奏されたり聴いたりすると、違和感が生まれるというか
2011-10-20 01:05:56@kaorekaora テルミンははたからみてどうですか? 演奏してる側は、ピッチ作るのが大変なだけあってめっちゃ「自分で音出してる」実感があるんですが
2011-10-20 00:46:27@theremin1931 テルミンにかんしましては傍から覗いておりましても、個人的な勉強不足ゆえどんなものかすらとらえきれないような印象です…
2011-10-20 01:06:15電子楽器が生楽器の代用品としての存在である限り、生楽器の劣化コピーにしかなり得ないのは必然であり、そこで優劣を論ずるのを否定し得ない。電子チェンバロは、生チェンバロの代用品である限り、どんなに進歩しても生チェンバロには敵わない。
2011-10-20 01:07:47ただ私にとってボカロは、「自分が歌えないとか合唱団の指揮者ではないから、その代用品にする」のではなく、ボカロあってこそ音楽ができ、ボカロでこそ出来る音楽の制作を目指しているつもりです。
2011-10-20 01:08:31@triona_klee 「ボカロと生音の共演はじつは可能なこと」なのが見逃しがちなのも、その論のずれが原因でしょうか。
2011-10-20 01:02:09それもあるかも知れませんね。実際、Pがギターも弾いて参加とか、盛んに行われてることなのですけどね~。 QT @mountainhermitt: @triona_klee 「ボカロと生音の共演はじつは可能なこと」なのが見逃しがちなのも、その論のずれが原因でしょうか。
2011-10-20 01:11:04@triona_klee そういや、ボカロやってる人から見ると、デデマウスとかどうなんですか?彼は膨大な量の民族音楽の歌声を組み合わせて、一人の人が歌っているようにするでしょ。目指す所は近いのでは?
2011-10-20 01:04:59ですね!おもしろいと思います。 QT @goto_home: @triona_klee そういや、ボカロやってる人から見ると、デデマウスとかどうなんですか?彼は膨大な量の民族音楽の歌声を組み合わせて、一人の人が歌っているようにするでしょ。目指す所は近いのでは?
2011-10-20 01:11:29ボカロも、当初開発者ヤマハさんの意図としては、あくまでちょっとすごいクワイヤ音源であり、環境音楽とか、生歌の補強のコーラス要員とかに使われる想定であったらしい。それが、あまたのユーザーの手によって、単なる人声模倣の電子音ではなく、一箇の独自の楽器として育てられた。
2011-10-20 01:16:27