阿部敦「亡念のザムド」を語る その4

「亡念のザムド」を中心に
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spüren @SPUREN

お待たせしました。ではインタビュー第4回を始めたいと思います。のらりくらりですがどうぞお付き合い下さい。

2011-10-28 20:53:43
spüren @SPUREN

私「阿部さんは女性共演者の方については熱いですね。」 阿部さん「そ、そんなことないですよ(笑)只、やっぱり女性は華があるじゃないですか、ザムドに登場するキャラも魅力的な女性ばかりでしたし…ね。特に紅皮伊舟とか最高じゃないですか。」

2011-10-28 20:59:49
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私「父、リュウゾウには華が無いと?」 阿部さん「なんでここでリュウゾウ!?いや、石塚運昇さんにもとても御世話になりましたよ。ザムドのキャストは年齢がかなり幅広い中で行っていたので、三瓶ちゃんとかの若いグループと、ベテランさんグループがなんとなく出来ちゃうんですよ。」

2011-10-28 21:06:39
spüren @SPUREN

阿部さん「勿論仲が悪いとかそんなんじゃ無いんですけど(笑)そんな中で運昇さんは結構アグレッシヴにヤンググループに入ってくれましたね。運昇さん的にはうちら世代の話題とか気になるみたいなんで(笑)」 私「はっ(笑)石塚さん、可愛いなぁ。」

2011-10-28 21:11:52
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阿部さん「運昇さんの様な超ベテランさんが現場でそういう心配りをして頂けるのは俺みたいな新人にはすごく有りがたかったですし、そういう行動は学ばなきゃなと思いました。」 私「流石ですね。」

2011-10-28 21:17:41
spüren @SPUREN

阿部さん「それであの演技ですからね、リュウゾウののほほんとしながらも締めるとこは締める!みたいなカッコよさは流石の一言でした。」 私「垣巣とリュウゾウの対決は圧巻でしたよね。」 阿部さん「本当ですよ、枯れたオヤジ達がまた花咲く姿は最高にシビレましたね。」

2011-10-28 21:20:04
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阿部さん「またあそこの松本保典さんと運昇さんのやりとりが良いんですよね~。」 私「あのエピソードも内部評判が良かったらしいですね。」 阿部さん「あの辺はもうアキユキ何処へ行った状態でしたからね(笑)もう全部もって行かれた(笑)」 私「確か、その辺はシロザとのやりとりでしたね。」

2011-10-28 21:28:02
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阿部さん「あぁ、そうそう。シロザ。俺、シロザの立ち位置的なものが分からなくて、(宮地昌幸)監督に聞たんですよ。監督曰くシロザは元ジバシリだって事なんですけど、またつかみにくいキャラで、しかもカッキー(柿原徹也)だったじゃないですか、仲良いだけに逆にやりにくかったです(笑)」

2011-10-28 21:33:23
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私「柿原君と言えば、アクシバの小西さんやコバコの井上さん、それに演出助手の徳土さん等『グレンラガン』なメンバーも多かったと思います。」 阿部さん「あー確かに。グレンは俺も好きで、ザムドの収録にはあのドリル型シルバーペンダントを付けて行って小西さんに突っ込まれました(笑)」

2011-10-28 21:39:56
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私「事務所の先輩、小西克幸さんとは如何でしたか?小西さんとは『ITラジオ ザンバニ号放送局』でやり辛そうな阿部さんが見物でしたが(笑)」 阿部さん「もう絶対来ると思った(笑)小西さんはですね…アクシバそのものが小西さんなんですよ(笑)自由過ぎる!もうさんざんいじめられました。」

2011-10-28 21:53:02
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私「アキユキと同じ扱いですね(笑)」 阿部さん「いやでもすごい先輩だと思っていますよ。『グレンラガン』のカミナもそうですし、『マクロスF』のオズマとかなんでもござれですよね。キャラクターに合わせるんじゃなくて、自分でキャラクターを生み出してしまう切り開く力みたいなのは感服です。」

2011-10-28 21:57:11
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私「宮地監督もアクシバはお気に入りみたいですしね。」 阿部さん「でしょうね(笑)だってなんか似てるもん!御二人をラジオにお呼びしたときとか俺も三瓶ちゃんもタジタジでしたよ(笑)」 私「聴いててもそれは感じました(笑)」

2011-10-28 22:00:27
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私「そもそも阿部さんは本当にSなんですか?」 阿部さん「この流れからソレ!?はい、SですよS。どSですよっ。」 私「共演者の方々からはとてもそうは見えないとの見解ですが。」 阿部さん「それ言ってるのって三瓶ちゃんでしょ?あーもう。」

2011-10-28 22:09:22
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私「ではこの流れでナキアミ役の三瓶由布子さんとは如何でしたか?」 阿部さん「急に真面目になるな…いやなんでもないですけど。三瓶ちゃんはやっぱり『エウレカ』の印象が強くて、男の子声の出来るすごいコだな~って思っていました。歳下なんですけど、芸歴は全然上で学ぶ事の方が多かったです。」

2011-10-28 22:14:10
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阿部さん「現場でも仲良くさせて頂いたんですけど、それよりもイベントやラジオで打ち解けられたっていうのが強いですね。」 私「ベシ&ペーちゃんですね。」 阿部さん「すごく機転がきくコなので、現場でもすごく助けられましたね。演技もすごいですよね。」 私「ナキアミ役は見事でしたね。」

2011-10-28 22:21:52
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私「ラジオでは監督をはじめ、様々なゲストが登場しましたが、お呼びしたかった方とかいらっしゃいますか?」 阿部さん「そうですね~勿論俺が決められる事では無いんですけど、希望を言えば、伊舟役の玉井夕海さんとはお話したかったですね。」 私「あ~それは聴きたいですね。」

2011-10-28 22:26:49
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阿部さん「玉井さんとはBDのコメンタリーでも言っているんですけど、一話の収録前に音響監督の高寺さんとかを交えて玉井さんと俺とで特訓会みたいなのがあったんですよ。玉井さんは本業が声優で無いからって言うのもあったと思うので、新人の俺と予習…みたいな。」

2011-10-28 22:30:33
spüren @SPUREN

私「玉井さんの演技は如何でしたか?」 阿部さん「監督が目指した伊舟にばっちりはまったんじゃないですか?やっぱ元がアーティスト肌の方ですから、声優業をやっている者には出来ない演技を見させてもらいました。だから伊舟はザムドの中でも頭一つ突出して作品の語り部になっているんですよ。」

2011-10-28 22:35:30
spüren @SPUREN

阿部さん「声優でアニメの畑にいる人だとついその演技もアニメ用になってしまうんですね。それって、武器になる半面ですごく弱点にもなってしまう。アニメの作風と合致すれば良いんでしょうけど、所謂アニメのトーンだけでは渡り歩けないと思っているんです。」

2011-10-28 22:40:32
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私「なるほど。阿部さんは作品の台本と映像テープをもらってから、練習するときに出てくるキャラクター全てにアテレコして練習するそうですね。」 阿部さん「はい。テープは完全に無音状態ですから、そこにあるドラマや流れなんかを台本の文字だけでは汲み取れないんですよ。」

2011-10-28 22:45:23
spüren @SPUREN

阿部さん「だから自分で声に出して全ての流れを組み立ててみるんです。そうすると自分の役以外のキャラクターが何を考えてこういう台詞を話しているのか、その経緯が知れる瞬間があるんですね。そうすることで自分のキャラがどう接してはく台詞なのかとかも見えてきたりするんですよ。」

2011-10-28 22:50:08
spüren @SPUREN

私「それはすごいですね。」 阿部さん「すごいと言うか、自分が出る作品をまず知っていなきゃ演技も何もないじゃないですか。それで知る事でどんどん好きになる。好きになると知っている状態以上のものが見えてくるんですよ。」 私「…真面目な話もできるんですね(笑)」 阿部さん「そこかよ!」

2011-10-28 22:54:28
spüren @SPUREN

私「それよって『亡念のザムド』の詩的な世界を汲み取っていったんですね。」 阿部さん「いや、やっぱり難しかったですよ。音響の高寺さんにも色々な助言を頂きましたし、分からない事は(宮地昌幸)監督にどんどん質問しました。出来あがったVも可能な限り観せてもらうようにもお願いしましたし。」

2011-10-28 23:00:19
spüren @SPUREN

阿部さん「特にナキアミとクジレイカの関係性なんかは巷にあるアニメ的な関係では表現出来ない程の根深いしがらんだものなんですよ。」 私「あぁ、クジレイカ…朴さんですね。」 阿部さん「俺も台本もらって、すごいドロドロだなぁなんて思いましたし。」

2011-10-28 23:10:19
spüren @SPUREN

阿部さん「こういう役に朴さんが入ってきて、まず純粋に震えましたよね。多分、自分で読んだ以上の演技が入ってくるんだろうなって。」 私「朴さん、迫真のクジレイカでしたからね。」 阿部さん「だからフルイチ以上にクジレイカも可哀そうなキャラなんですよ。影でいることでしか表現出来ない。」

2011-10-28 23:14:26