阿部敦「亡念のザムド」を語る その5(最終回)

最終回。
1
spüren @SPUREN

お待たせしました。やっと時間が持てましたので、阿部敦さんインタビュー最終回をお送り致します。

2011-10-30 22:38:48
spüren @SPUREN

私「確かに。見る方によって様々な解釈が出来るのはとても面白いですね。でもヤンゴはちょっと可哀そうな気もしました。」 阿部さん「そうですね、ナキアミが世界の悲しみを包む母になるっていう使命を持っていたんですけど、一人の少年を愛してしまった。それがヤンゴだと思うんです。」

2011-10-30 22:44:19
spüren @SPUREN

阿部さん「ヤンゴの知った愛情はとても大きい。それが無くなった事によってヤンゴの人生がどう変わるのかは見た人の考え方次第なんで、一慨に悲しいとは言えないんじゃないかと思うんです。だって世界の母を独占したっていう事実が残るじゃないですか。」 私「その出会いは貴重…なんですね。」

2011-10-30 22:52:28
spüren @SPUREN

阿部さん「俺は少なくとも前向きに受け止めてますね。」 私「良いですね、その考え方。ではアキユキが辿った道はどう解釈されているのかお聞きして宜しいですか?」 阿部さん「う~ん、アキユキはいちばん近くにいた一番愛している人(達)を愛してるって言える様になった。これにつきる。」

2011-10-30 22:58:58
spüren @SPUREN

私「簡潔に深いですね。」 阿部さん「最初の方で言いましたが、アキユキは世界にたかをくくっているんですよ、悪く言えばどこか冷めていて、本気にがむしゃらに何かを好きって言えなくて、自分の周りで何が自分を支えているのか分からないでいる。」

2011-10-30 23:05:38
spüren @SPUREN

阿部さん「自分のルーツ…みたいな事を知らないって、つまり自分自身を知らない事と一緒なのかな?って思ってるんですよ。」 私「自分のルーツとは何だと思いますか?」 阿部さん「ザムドを見る限りで思うのは、人に愛されている事を知ることかな。」

2011-10-30 23:15:53
spüren @SPUREN

私「かっこいいですね。今の阿部さん。」 阿部さん「え?…まぁね(笑)」 私「では作品ラストシーンについてはどう考えられたのですか?」 阿部さん「あれはホントに見る人によって違う感想持つと思うんですけど、(宮地)監督はアキユキが生まれ直したって考えたいって言ってて…。」

2011-10-30 23:24:49
spüren @SPUREN

阿部さん「でも俺は…ちょっと斜めに考えちゃうんで、何と言うかハルだけが見れた情景なのかな?って思ってます。」 私「あれ?意外ですね。」 阿部さん「自分的になんかその方がぐっとくるんですよ(笑)」 私「そういうところで作品に対してSっ気出さなくても…。」 阿部さん「いやいやいや。」

2011-10-30 23:33:39
spüren @SPUREN

阿部さん「あれですよ、あのEDテーマで『VACANCY』とかの映像があったじゃないですか、あれの最後っていつももう見れぬ、叶わぬナキアミとか伊舟とかアクシバの思いだったじゃないですか。ああいうの好きなんですよね。そういう好みからの感想なんですよ。うん、きっとそう。」

2011-10-30 23:39:46
spüren @SPUREN

阿部さん「あれですよ、あのEDテーマで『VACANCY』とかの映像があったじゃないですか、あれの最後っていつももう見れぬ、叶わぬナキアミとか伊舟とかアクシバの思いだったじゃないですか。ああいうの好きなんですよね。そういう好みからの感想なんですよ。うん、きっとそう。」

2011-10-30 23:39:46
spüren @SPUREN

私「あぁ、分かる気がしますね。ザムドのEDはKyleeの曲も映像も素晴らしかったですよね。」 阿部さん「良かったっすよねー。最初の配信のときは『VACANCY』のみでしたけど、地上波でやったときの『Just Breathe』『Over U』もカッコ良かった!」

2011-10-30 23:46:55
spüren @SPUREN

阿部さん「特にぐっときたのが『Over U』なんですよ~。あれのプロイ・スカッキのところが超良いんですよ。本編だと垣巣のキスを手で拒むスカッキが、垣巣の唇を受けた自分の手にキスをしてる。…超良くないですか?」 私「あぁ、私もスカッキ好きなので、あれはぐっときますね。」

2011-10-30 23:52:06
spüren @SPUREN

阿部さん「いや~あれは良いですよホント。でも…実はスカッキとアキユキって一度も会わずだったんですよね(笑)」 私「あっ…確かに。」 阿部さん「だから根谷さんと絡む事もなかったんですよ。」 私「残念でしたか?」 阿部さん「ん~やっぱりせっかくなのでやりたかったですね。」

2011-10-31 00:02:25
spüren @SPUREN

阿部さん「でもKyleeとは会いましたよ。」 私「ザムドの打ち上げのときですか?」 阿部さん「そうです。打ち上げで俺は別の仕事があったのでかなり遅れてから参加したんですけど、すげぇ可愛い子がいる…何者?と思ったらKyleeだったんです(笑)聞いたら超若いらしいじゃないですか。」

2011-10-31 00:07:19
spüren @SPUREN

私「確か、打ち上げのときは14歳だったと思います。」 阿部さん「そうそう、超若っ!!って思いました。もっと上かと思ってたので(笑)」 私「逸材ですね。阿部さんも30(歳)には見えませんね。」 阿部さん「…ありがとうございます(笑)」

2011-10-31 00:22:15
spüren @SPUREN

私「打ち上げの事をもう少し訊かせて下さい。」 阿部さん「あ、でもかなり後半から参加したのではじめの方は分からないんですけど、最終話の上映会をやったのかな?確かそんな事言ってて、関係者みんな泣いて見てたって聞きました。すごい人数集まったらしいですけどね。」

2011-10-31 00:28:54
spüren @SPUREN

私「そうでしょうね。打ち上げのときに地上波放送の決定が発表されたそうですね。」 阿部さん「あぁ、そうです。bonesの南さんだっかな?発表したの。正直早っ!って思いましたけどね(笑)それとBOOM BOOM SATELLITESの御二人がえらくザムドを気にいってくれたって。」

2011-10-31 00:35:04
spüren @SPUREN

阿部さん「それで地上波になるときはOPを新曲にするって話も出ていて、それが『BACK ON MY FEET』なんですよ。」 私「ザムドの音楽面も豪華なんですね。大島ミチルさんとか。」 阿部さん「ですね、すごいですよね。ザムドのテーマもヤバイですもん。」

2011-10-31 00:39:15
spüren @SPUREN

阿部さん「だから『BACK ON MY FEET』なんてソニーミュージックさんの協力もあって、ザムドの為の曲同然なんですよ。そういうシグニチャー扱いってすごいなぁと思いますね。何から何まで豪華極まりない。勿論曲も超良くて、今でも自転車に乗りながら聴いてたりしますね。」

2011-10-31 00:44:41
spüren @SPUREN

私「PS3配信から地上波、そしてBDのコメンタリーやラジオ番組。本編は2クールものだったのですが、実際は長い期間ザムドに関わられていますよね?それについては如何でしたか?」 阿部さん「本当ですね。ただ、それいったら製作スタッフさんの方がよっぽど長く頑張ったと思うんですけど。」

2011-10-31 00:52:18
spüren @SPUREN

阿部さん「禁書も今ではシリーズ化するほど長く携わらせて頂いていますし、ザムドも予想外な程展開しましたね(笑)最初はまさかラジオになるとは思ってもいなくて。でも何度も言うようですが、デビュー作でこうやって大きな企画に参加させてもらえるのは本当にありがたいですね。」

2011-10-31 00:57:20
spüren @SPUREN

阿部さん「思えば、『しゅごキャラ!』という作品もとても長くお付き合いさせて頂きましたし、現在で言えば『バクマン。』もありがたい事に長期シリーズ化させて頂いて、ザムドを含めて出会う作品にすごく恵まれていると思っています。」

2011-10-31 01:00:29
spüren @SPUREN

私「やはり…持っていますよ、運。」 阿部さん「不幸だーとか言ったら怒られるかも(笑)ま、冗談はここまでにして、運だけなんて言われないように巡り会うもの全てに全力でぶつかっていくだけです。ホントそうしないと食べていけませんよ(笑)」

2011-10-31 01:07:43
spüren @SPUREN

私「良いですね。ザムドで言えば「前見て走れっ!」ですね。」 阿部さん「その通り。良いですよね、そういう心の後押しをしてくれる言葉。ザムドの言葉はすごく支えになっています。」 私「ですね。それではお時間もよさそうですので、最後の質問をしても宜しいでしょうか?」

2011-10-31 01:18:44
spüren @SPUREN

阿部さん「はい。答えられそうなことであれば…。」 私「『亡念のザムド』を一言で言うと?…なんでしょうか?」 阿部さん「えー!?(笑)…それ公式のインタビューをパクってません?」 私「細かい事は気にしないでください(笑)」 阿部さん「えーと、ん~なんでしょうね…。」

2011-10-31 01:29:34