「WW1=総力戦と大正日本」は近年は注目分野。有馬学『「国際化」の中の帝国日本』がたぶん一番の入門書。RT @KimJongil216 日本史の中でも特に認知度が低い分野として大正史がある。一次大戦が考慮されない辺り、それだけ総力戦としての日露並びに15年戦争のインパクトが大きい
2011-11-13 22:05:40…自分はソーシャルメディアに向いてない方だと思うんだけど、それでも始めてみてよかったと思うことの一つは、「自分が悩んでることって別に珍しくないんだな」と確認できたことである。ていうか「ネット社会がどうこう」ってよく言うけど、そこでの問題の構図ってリアル社会と意外に変わらないかも…
2011-11-13 22:12:13たとえば先週書いたこれ http://t.co/Zfcl3Tjr のコメ欄やTW欄を見ると、ありがたいことに嬉しい評価が多いのだが、いくつか残念極まりない無理解コメや罵倒コメもある。で、そういう「残念さ」のゆえんが、教室(=リアル)で授業やってる時の「残念さ」の構図と完全に同じ…
2011-11-13 22:15:30自分は活動家じゃないし、専攻したのも政治学や経済学じゃないから「政治的・経済的に『正しい』結論はこれだ!」的な書き方は基本できないし、むしろ「今ある問題の構図を、歴史の文脈において位置づけてみる」ことが仕事と思ってるんだけど、ネットでもリアルでもそれがまどろっこしいという人はいる
2011-11-13 22:19:47そういう人は「今ある出来事は歴史的に見てみるとどういうことなのか、振り返ってみましょう」という心の余裕が持てず、「TPPに賛成か反対か、それこそが問題だ!」みたく最初から問いの形を決めていて、その答えだけを欲しがるのだよね。そして、多くの場合は「正解」も既にどっちかに決めている…
2011-11-13 22:23:13そういう人が歴史屋さんの文章(や講義)に寄せる「残念な反応」もパターン化されていて、ひとつは「賛成/反対を明確にしないこの人は、『問題の本質』から逃げている」とするパターン。「正解はもう反対(賛成)に決まっているのに、ぐだぐだと関係のないことばかり論じている」てのも、これと同じ
2011-11-13 22:27:27さらに進行すると、もうひとつのパターン=「誰の目にも自明な反対(賛成)という結論に言及せず、どっちつかずの話ばかりするコイツは、実は隠れ賛成(反対)派だ!」みたいなのが出てくる。例の文章はたまたまTPPネタでしたが、近代史の講義だと賛成/反対のとこに左翼/右翼とかが入るんですよね
2011-11-13 22:31:12仰る通りで、逆に言うとその変化が起こらないなら「歴史を学ぶ」意味なんてないわけですよね。…って、ホントに「ない」と思ってる人もいそうだけど… RT @stupid164 歴史的なパースペクティブを導入したら問題の見え方が変わり、さらに言えば擬似問題であることが分かったりすることも
2011-11-13 22:34:22むかし講義してた時も「結局日本は悪いんでしょ、なんでそうはっきり言わないんですか」という「左っぽい」やつとか、「はいはい、要は中国素晴らしいって褒めりゃいいんでしょ」という「右っぽい」やつとか色々いたが、そういう「今の自分の価値基準」自体をズラし相対化するために歴史ってあるのだよ
2011-11-13 22:39:48というか「メリット100%かつデメリット0%」な選択肢とその逆との二択なら、そりゃ「選ぶべき結論」は明快だけど、歴史を学んでわかることは、世の中はそういう風にできてないということ。歴史上のどんな社会や体制も、「メリットの必然的副産物としてデメリットがついてくる」ものだったわけで…
2011-11-13 22:43:52…なわけで、絶賛立ち読み中の拙著 http://t.co/qFKzlMJp では、「日本文明」と「中国文明」の双方がどのようなメリット/デメリットの抱き合わせになっていて、両者がいかなる葛藤を繰り広げてきたかを、「こっちが正解!」ではない形で歴史的に叙述してます…と結局宣伝な私w
2011-11-13 22:46:51文庫・新書で読めるところだと、細谷千博『シベリア出兵の史的研究』、 川田稔『原敬と山県有朋』等が古典ですね。 RT @zionsion 日本政治を考える上でも大正は重要。原敬内閣はその例 @Fumitake_A シベリアが影を落としますが大正の方が好き @KimJongil216
2011-11-13 22:55:02