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吉澤誠一郎氏の『清朝と近代化』岩波新書には、通俗的な「停滞」イメージに反し19世紀後半の清国経済は国内流通の整備と一次産品の輸出増大、海外からの華僑送金で活性化し成長していたと書いている。ただこれはむしろ18世紀前半の「大分岐」により生産力に差がつき一次産品に比較優位を持つように
2011-11-20 22:52:23(続き)なったことと、世界的な金本位制への流れで銀貨が下落を初め、銀を本位通貨とする清朝に長期的なインフレ圧力が働いたことの効果でかなり説明が可能だと思うのだが。数量経済史などではこの点は強調されていないのだろうか。
2011-11-20 22:54:0118世紀前半→19世紀前半の誤りです RT 吉澤誠一郎氏の『清朝と近代化』岩波新書には、通俗的な「停滞」イメージに反し19世紀後半の清国経済は国内流通の整備と一次産品の輸出増大、海外からの華僑送金で活性化し成長していたと… (cont) http://t.co/iUVEKwnU
2011-11-20 23:01:47與那覇潤さん@jyonahaの新著『中国化する日本』、娘用にと思って買ってきて読んでるが面白いざます。同時に買った岩波新書の羽田正『新しい世界史へ』と共通するコンセプトの啓蒙書だがはるかに下品(ほめてます)。
2011-11-20 22:31:17ただ気になるのは(マクロ的視点ではなく)マクロ経済的視点の不足。梶ピエール氏@kaikajiや黒田明伸さんも言うように、中国は帝国時代から今に至るまで複数のマクロ経済圏の寄合。さて日本はというと、どうなんだろう、今は完全に一つだが、いつごろそうなった?
2011-11-20 22:33:50宋代革新説はE.ジョーンズも唱えている。 http://t.co/pL0RB8n8 ただし、この人達の問題点は明朝はともかく清朝までも停滞社会としてみなしがちなこと。清朝=停滞社会論批判が吉澤著の重要なモチーフ @shinichiroinaba: 宋代近世説ってマクニールも
2011-11-20 22:59:11関税自主権なしの世界経済への統合と銀価下落によるインフレ圧力により成長した19世紀後半の清国経済は、「デフレを放置したままでTPPに参加しても意味がない」ことの見事な傍証になっていると思うのだが。
2011-11-20 23:25:36