『ICRP勧告に基づく政府の被ばく対応に関する要望』の概要的ななにか by 担当者(こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク)

こどもたちを放射能から守る科学者ネットワークで11月28日に公開した『ICRP勧告に基づく政府の被ばく対応に関する要望』を簡単(?)にまとめてみた。というか、適当にコピペして少しだけ手をいれた。 本体であるFaceBook内の公開ページはこちら(http://p.tl/YxyN)。 ちなみに、111(24)とかは、ICRP Publ.111の24パラグラフの意味です。また、訳は日本アイソトープ協会の暫定訳を使わせていただきました(┏○ペコ)。
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主旨

政府がICRP勧告を遵守することを求める。とくに、様々な場面で、住民を中心とした利害関係者を意思決定に参画させることをICRPが勧告しているのにもかかわらず、それが守られていないように見えるので、それを守ることを求める。


Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】被ばく状況の認定が被ばく対策を検討する上で極めて重要な数値である参考レベルの水準を決定する(109 (116))→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 13:53:26
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】これまで政府からは(1)どの地域が緊急時被ばく状況/現存被ばく状況にあると判断しているかの説明がなく、 また(2)緊急時被ばく状況から現存被ばく状況への移行に関する具体的なロードマップなども示されていない。→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 13:57:30
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】このような曖昧な状態におかれた結果、現在、政府が提示/適用する被ばく防護策が適切なものであるかをICRP勧告に沿って客観的に判断することができないという弊害がある→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 13:59:56
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】”緊急事態に起因する長期被ばくへの対処は、 現存被ばく状況として扱うべきであると勧告する。109 (116)”“汚染地域内において居住し、もしくは労働することは、現存被ばく状況と見なされる111(24)”とある→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:04:18
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】政府は速やかに福島県内のほぼ全域および宮城・栃木・群馬・茨城・首都圏(東葛など)の一部地域が(深刻な)現存被ばく状況にあることを明らかにし、ICRP Publ. 111に示された適切な防護策を取るべきである。http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:06:17
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】“緊急時被ばく状況の後の現存被ばく状況の場合、正当化はまず、緊急時被ばく状況の末期に当局によって下される、人々が長期汚染地域において恒 久的に暮らすことを認める基本的な決定に対して適用される。111(26)”→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:10:22
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】“このような決定は放射線防護基準の設定に伴って行われ、この基準を超えると当該集団を強制的に移住させ、それ未満であれば住民は一定の条件に従ってととまることを許されることになろう。111(26)”→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:12:08
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】“段階的な方法に従い、関連した諸条件を用いていくつかの地域を 定義することができるであろう。これは、例えば、チェルノブイリ事故による影響を受けた独立国家共同体諸国において当局が採択した手法である111(26)”→ http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:13:26
Masashi Shirabe @M_shirabe

【現存被ばく状況への移行】勧告にしたがって、またベラルーシに学び、政府は(1)放射線防護基準の設定を行い、さらに(2)住民が一定条件に基づいて(一時的も含む)移住あるいは留まることの選択を可能にするスキームを提示すべきであるhttp://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:18:54

つまり、↓が重要。

Masashi Shirabe @M_shirabe

。o O (ベラルーシと日本の違いは、強制避難区域の基準よりも、移住権利区域・二次移住区域の設定の有無が大きいと認識している。ベラルーシ基準でみて、これら区域に相当するところに住んでいらしゃる方はものすごく多くはないが相当数ではある。そこに住む子どもたちに避難の権利を!

2011-12-01 11:23:13

Masashi Shirabe @M_shirabe

【参考レベル】→” 参考レベルは、最適化プロセスにおいて残存線量の評価値が参考 レベルより低くなるような防護方策を計画するために用いられる。111(24)” すなわち、参考レベルは防護方策の内容を定める重要な数値である→http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:21:17
Masashi Shirabe @M_shirabe

【参考レベル】” 参考レベルの値を選定するプロセスは、重要なすべての利害関係者の 見解を適切に取り入れるように注意深く均衡をとるべきである。111(49)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:23:02
Masashi Shirabe @M_shirabe

【参考レベル】住民からの参考意見聴取の機会等がないまま、参考値が決定されてようとする現状は適切でないと考えられ、参考値の決定プロセスへの住民参加を求める。http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:24:07
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】“防護方策の正当化を実施している場合、汚染地域に居住する者の被ばくを低減し、被ばくの不公平を限定することの社会的、政治的価値も 含める必要がある。111(27)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:26:09
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】“これらの多くの放射線以外の要素について正しく検討するには、放射線防護以外の専門知識が必要となり、防護方策に関する決定を左右することもあり得る。111(27)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:26:54
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】以上から、防護対策の検討に放射線防護以外の分野の専門家を関与させることを求める。http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:27:39
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】“防護方策は、国家の計画策定の一貫として当局によって準備されなければならない。111(34)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:29:45
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】“これらの計画は、住民による自助努力による防護措 置を考慮に入れるべきであり、これはこのような防護措置を実施することを認める条件や予想線量の低減という観点からの結果を含むものである。111(34)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:30:25
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】“これらの措置を前もって計画しておくよう住民に要請することは難しいが、当局が主要な利害関係者の代表をこれらの計画の作成に関与させるようにすべきであると委員会は 勧告する。111(34)” →http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:31:04
Masashi Shirabe @M_shirabe

【防護方策】この勧告の精神を生かし、これから防護対策を最適化していくプロセスに住民を含む主要な利害関係者の代表を参加させることを求める。http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:31:55
Masashi Shirabe @M_shirabe

【ALARA原則】“…参考レベルは、社会的因子及び経済的因子を考慮に入れて、それを上回らないように、また全員の個人被ばくを合理的に達 成可能な限り低くこのレベル未満に引き下げるよう努めるべき線量のレベルを示すものである。111(46)”→http://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:33:36
Masashi Shirabe @M_shirabe

【ALARA原則】政府が参考レベルの決定および参照の過程においてALARA原則を遵守することを求めるhttp://t.co/p1go5nP

2011-12-01 14:35:04