「ダークエネルギーの謎~すばるの挑戦」唐牛宏氏

(日仏会館科学シンポジウム) 宇宙 日時:2011年12月10日(土曜) 13:00 - 18:00 会場:日仏会館ホール - 渋谷区恵比寿3丁目 13:10-14 :40 「ダークエネルギーの謎~すばるの挑戦(Mystere dul'energie sombre)」 唐牛宏氏 続きを読む
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@123_mini_456

■(日仏会館科学シンポジウム) 宇宙 日時:2011年12月10日(土曜) 13:00 - 18:00 http://t.co/UP8trU0n 「ダークエネルギーの謎~すばるの挑戦」唐牛 宏

2011-12-12 21:11:44
@123_mini_456

ぎょえええええ「フランス国家博士」ですと!? どんだけ優秀なんだよこのお方!ダンディ紳士は長身で物柔らかな風貌でものすごくかっこいい!しかし目つきが尋常じゃない、ものすごい眼光で笑顔を消すと道教の老師のよう

2011-12-12 21:13:08
@123_mini_456

フランス在住20年超、講演後に「いやー、わたしもフランス関係のポストをねらってるんですけどね~」とのたまった現在は東京大学数物連携宇宙研究機構特認享受、だそうですが、あのすばる天文台の建設から運用まで携わり、国立天文台ハワイ観測所所長などを歴任されています。

2011-12-12 21:15:25
@123_mini_456

日本だとアインシュタイン由来というか、数式、理論を組み立てて頭の中だけで考えることが化学の主流だという風潮がいまだにあるが、ヨーロッパ、ことにフランスではちょっと違う。あちらは徹底した実践主義、物事を観測するためにまず実験装置を作りましょうと。観測第一ですよという考え方が主流。

2011-12-12 21:16:59
@123_mini_456

ビッグバン理論は誤っている?風呂桶に水を入れて、風呂桶だけを大きくしていったら、水位は下がる・・・はずだった。ところが最近の研究で、風呂桶をいくら拡大していっても水位がまったく下がらない。何か謎の蛇口がある、無尽蔵のエネルギー供給源が「あるらしい」ということで業界騒然だそうで

2011-12-12 21:18:51
@123_mini_456

じゃあ何が宇宙を満たしているのか?という出発点。宇宙全体の質量とか来歴とかいろいろ計算していくと、説明がつかないモノで7割ほどが占められている、これをダークエネルギーと呼んでいる、と

2011-12-12 21:19:55
@123_mini_456

ビッグバンのよくないところ、あるとき突然いっせいに何もかもが生まれたような印象を与える図がひとり歩きしてしまっている。突然全部が生まれたのならそれ以前は空白だったか?そうではないはず!

2011-12-12 21:20:48
@123_mini_456

今年のノーベル賞を取った研究にも言及、宇宙を「加速膨張」と「減速膨張」で説明する、はい、丸いものを想像してください、野球のボールからこの銀河全体が入るものまで大きさは何でもいい、加速膨張はゆっくりゆっくり、でもずっとじわりじわりと宇宙が膨張し続ける。

2011-12-12 21:23:11
@123_mini_456

減速膨張はあるところまではじわじわ大きくなっていって急速にぶわっとでかくなる。「過去」のある時点に戻って観測すると「加速膨張」だと宇宙の大きさは今とそれほど変わらない。「減速膨張」だとごく近い過去に突然今と同じ大きさに膨張している。どちらのモデルを使えば現実の宇宙をより説明可能か

2011-12-12 21:25:34
@123_mini_456

過去をふりかえるときの「ものさし」が必要で、それには赤方偏移 Red shiftを使う。原始の宇宙は電離していてプラズマがわあわあうごめいていた、光は電荷した粒子にぶつかって直進できない。光を使った過去の計測はその電離が晴れたある瞬間以後だけしか有効でない

2011-12-12 21:27:30
@123_mini_456

過去の宇宙で光が直進しはじめて以後の見かけの星の位置をRed shiftで計算し本来の位置を割り出すと宇宙の膨張が計測できる。なんと1奥個の銀河を計測してまあこうだろうという曲線を導き出した

2011-12-12 21:28:46
@123_mini_456

超新星爆発、Super Novaを宇宙の標準光源として使う。使用にかなう条件をクリアしたものを選んで使う。100Wの光は宇宙のどこで計測しても100Wだからというのがその理由

2011-12-12 21:30:09
@123_mini_456

んで一番感動したのが、お釈迦様の発見した宇宙の過去現在未来の図、と唐牛先生の説明が一致したのね。

2011-12-12 21:30:43
@123_mini_456

初期の宇宙では水素の原子核とヘリウムとの電子プラズマしか物質が存在しなかったと。それがあるときおさまって「電子の晴れ上がり」という状態になったと

2011-12-12 21:31:43
@123_mini_456

そのとき過去の宇宙の状態が「音」の形で残されている、音は空気中でも水中でも伝わるけれど、電離した大嵐の中でそのプラズマに乗って音の波形が伝わっている、すなわち音が聞こえた状態

2011-12-12 21:33:00
@123_mini_456

池に石をなげこんだとき、ぽわーんと波紋が広がるように、その音が擾乱して広がっていく、そしてある一点でそれ以上広がることなく投げ込まれた最大点のピークの外側にもっと小さなピークを残して固定される

2011-12-12 21:34:10
@123_mini_456

Red shiftをZとすると今の科学・観測力だとZ=1くらいの精度しか出ない、すばるにあるこれから作る電波望遠鏡はZ=2にも3にもなることをねらっていく

2011-12-12 21:35:31
@123_mini_456

ダークマター、光子、物質、ニュートリノ、という4つの物質の動きを過去の「音」にあわせてモデル化するとダークマターの動きが計測結果と一致して、これまでのモデルとのずれがあることがわかった、それが今年のノーベル賞だと

2011-12-12 21:36:42
@123_mini_456

「95%くらいわかったときが一番あぶない」「これで大詰め、これで最終解と思ったときに新発見で覆される」

2011-12-12 21:37:25
@123_mini_456

すばる天文台の望遠鏡は4基7種類の計測ができる。「すばるは豪華版です、あれだけの予算があれば海外だったら2基にしよう、3基に分けようと思ったでしょうね。作っているときは考え付きませんでした」会場爆笑ww

2011-12-12 21:38:51
@123_mini_456

コンタクトレンズほどの薄さの鏡面。海外の電波望遠鏡だと自重でゆがむ、これだけの大きさのものを実用化できません!(ドヤァ!) すばるはイボイボみたいなのを下に並べてアンテナの向きを自動制御できる。

2011-12-12 21:40:32
@123_mini_456

これから作る予定の電波望遠鏡は、レーザーを空に放射する、すると「詳しい説明はこの後の川口さんに聞いてください」wとおっしゃった、地上90キロにあるナトリウム層に反射してまっすぐ下に戻ってくる。それを輪切りにして取り込んだ画像もスライスして復調させる、すると画像が大変鮮明に!

2011-12-12 21:42:36
@123_mini_456

今までは銀河のほんのきれっぱししか撮像できなかったのが、一挙に数十倍の広角視野になり、解像度も何百倍にまでなると

2011-12-12 21:43:18
@123_mini_456

「宇宙の観測、つい最近、70億年前のことですが」ってやっぱり会場笑いw 圧力が負の電子、加速、フィールド(場)、などメモの意味がわかりません!w

2011-12-12 21:44:45
@123_mini_456

とにかく面白かった、もううっかりダークエネルギーの研究者になりたい!と思ったくらい。ちなみに何年か前にすばる天文台で求人をしていたんだけど、募集要項の意味がわからず断念したというwww

2011-12-12 21:45:39