牧野さんの「STSとは?」

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Jun Makino @jun_makino

STS がどうたらとかいう批判みたいなものは、まあ何か STS が科学 ( 者? ) と市民のあいだをとりもつものであるべきという考えに基づいているように見える。

2011-12-14 15:45:24
Jun Makino @jun_makino

木原さんの http://t.co/3txwG81Z これ ( 現代思想の 12 月号のも同様 ) みると、 話はそういうものではないとわかる。

2011-12-14 15:45:25
Jun Makino @jun_makino

とはいえ、この文章難しくて何が書いてあるのかよくわからない、、、

2011-12-14 15:45:26
Jun Makino @jun_makino

現代思想の 12 月号では、塚原東吾さんのも文章にあった指摘も重要で、 それは、高木仁三郎的なものが基本的に一度失われた、ということ。

2011-12-14 15:45:30
Jun Makino @jun_makino

これは基本的にはその下の世代である吉岡斉さんくらいから私くらい の年代にそういうのがない、という話と思っていいんじゃないか。

2011-12-14 15:45:31
Jun Makino @jun_makino

これはある意味当然で、高木仁三郎が典型であるようにこの辺の人は ( 世代的には全学連だと思うが ) 全共闘の影響を大きく受けているけど、そういう人は大学から ほとんどいなくなった。

2011-12-14 15:45:33
Jun Makino @jun_makino

なので、大学の中でそのような人が再生産されるような仕掛けはできなかった。

2011-12-14 15:45:34
Jun Makino @jun_makino

まあ、科学批判的なものは例えば科学史とか科学哲学の中に 多少生息していたかもしれないけど、現実の問題 ( 例えば原子力のことにしても ) に対して有効なものではなかった。

2011-12-14 15:45:35
Jun Makino @jun_makino

まあ、これは、自分は何をしてきたか、という話でもある。

2011-12-14 15:45:36
Jun Makino @jun_makino

まあ、古いパラダイムの信奉者が考えを変えるわけではない、というのは科学革命の構造にもあったよね?

2011-12-14 15:56:10
あらら @A_laragi

「この間,それでも一部の歴史・社会科学では,貧困の世界化,人権・社会権や社会的公平の軽視など,新自由主義の負の結果への批判的研究が進められてきた。しかし,科学技術批判であるはずの科学技術論(Science and Technology Studies,STS)では進んでいない。」

2011-12-14 17:23:12
あらら @A_laragi

「むしろ,少なからず,STSは新自由主義的に変質した技術や科学を正当化するイデオロギー・規範となってきたと思われる。」 http://t.co/bF1C9EFn

2011-12-14 17:25:20
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@A_laragi その木原さんの診断(STSの、というより科学技術を含む社会の政治状況の変化についての診断)については、「それは所詮、大きな政府か小さな政府かの二項対立に囚われた議論ではないか」と思ってて、この前もクリーブランドで呑みながら木原さんと議論したことだったりします。

2011-12-14 17:33:51
あらら @A_laragi

普通「○○論」というのは、○○に対する批判的視点を内包しているものだと思うのだが、「科学技術社会論」の研究者が、コミュニケーションの実践家のごとく扱われるようになった理由なり文脈なりが、部外者には良くわからない。

2011-12-14 17:34:52
らら美 @risashim

.。o○(さすがの木原さんである…)

2011-12-14 17:35:12
KASUGA, Sho @skasuga

@hirakawah @a_laragi 「二項対立を超克したぜ!!」みたいな議論は、だいたい強い方に回収される結果に終わるんではないか、という気もするわけです。

2011-12-14 17:37:06
らら美 @risashim

.。o○(この間コミュニケーションの闖入で迷走した感は否めないような。GMまではグローバリズム批判があったが、BSE研究では後退した印象がある。←家庭内観察)

2011-12-14 17:40:41
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@skasuga @A_laragi その危険(リスク)常にあって。しかも、この場合、二項対立の超克=リスクフリーな世界へ、っていうお花畑な構図は成り立たず、二項対立に抗うこと即ち片方(強い方)へ回収されるリスクを回避し続けることという構図なんだと思います。

2011-12-14 17:41:15
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@A_laragi 基本、STSは科コミュに対しても批判的な「メタ」論なので、ベタにコミュを実践するのとは別のレイヤーだしクラスタなんですが、同時にメタの議論を実装しようと実践をやる人たちがそれなりに2000年代に増えたというのが一つあります。(続

2011-12-14 17:45:10
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@A_laragi 因みにSTS的な実践の目線は、市民の視点なり科学技術の社会的問題なりの社会的・科学外的な文脈を、科学技術に関するディスコースや意思決定に持ち込もうという方向でしたし、今でもそうです。

2011-12-14 17:48:05
Jun Makino @jun_makino

@A_laragi 端的にいえば旧科学技術庁系の、そっち指向のお金が投入され、それを受け入れたから。

2011-12-14 17:48:13
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@A_laragi しかし00年代半ば以降、部分的にはSTSに触発されつつも、元から科コミュの主流だった「理科離れ対策」のような関心に駆動された政策誘導のもと、後者にマッチし、かつ共鳴する実践者の数が多い広報的な取組が一気に広がりました。

2011-12-14 17:50:35
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@A_laragi この結果、(STS的な方向とは逆向きに)「科コミュとは科学を社会に伝えること」という見方が支配的になったというか、元からそうだった傾向が強いアンバランスな形のまま、政策誘導のもとで普及し、それと一緒にSTSも知られるようになったことで(続

2011-12-14 17:55:28
あらら @A_laragi

・・・・・・・・・・・・・・・コメントしづらい。

2011-12-14 17:55:56
伊藤憲二 kenjiito.bsky.social 科学史 『励起ー仁科芳雄と日本の現代物理学』 @kenjiitojp

そういえば、STSのことを科学技術社会論というようになったのは何時からなんだろう。前はなんとなくむりやり訳した、とってつけたような表現に聞こえていたのだけれど、いつの間にか慣れてしまった。

2011-12-14 17:56:32