福知山線脱線事故とリスクマネジメントに対する評価のあり方

長野テル @naganoteru

福知山線の脱線事故について、社長の有罪を強く求める遺族をテレビが肯定的に取り上げるのを見るにつけ、この社会にはまだまだ合理性が足りないなと痛感する。無謀運転するドライバーが起こした事故について、道路設置者に刑事責任を問うようなもの。刑事は、腹いせをするためのものではなかろうに。

大阪復興のために都構想🌻 @menschenrecht6

@naganoteru 報道のあり方には確かに疑問はありますね。ただちょっと違うのは、あの運転士を採用、教育し、適正な配置をする、人事、労務管理にこの会社は問題があったように思います。そのあたりをもっとマスコミは掘り下げるべきと #JR西日本

長野テル @naganoteru

そこは否定しないんですけど、それは民事で責任を負うべきことだと思いますけどね。刑事責任はいくらなんでも。。RT @marimoriko あの運転士を採用、教育し、適正な配置をする、人事、労務管理にこの会社は問題があったように思います。#JR西日本

大阪復興のために都構想🌻 @menschenrecht6

@naganoteru なるほど。そこは法律家に任せます。被害者数が多いからかもしれませんが。

よしおき @yosioki10

いや、運転手より、その職場・会社の安全軽視の体質が問われているのです。QT @naganoteru: 福知山線の脱線事故について、社長の有罪を強く求める遺族をテレビが肯定的に 合理性が足りないなと痛感する。無謀運転するドライバーが起こした事故について、道路設置者に刑事責任を問う

長野テル @naganoteru

ATSの設置は必要、回復運転は妥当といった具合に、具体的な安全対策について十分性を評価していくことは必要ですよね。けれど、それを越えて漠たる「体質」の問題だと言ってしまうと、合理的な基準をも否定する結果につながってしまうと思います。RT @yosioki10 安全軽視の体質

よしおき @yosioki10

多くの人命に関わる公共機関の運転。ならばその任に適すか否かの人選も教育も管理も厳重であってしかり。労組任せ体質。@yosioki10: いや、運転手より、その職場・会社の安全軽視の体質が問われQT @naganoteru: 福知山線の脱線事故・無謀運転するドライバァ

長野テル @naganoteru

そこはそのとおりですね。事業の重大性を踏まえた安全対策を行ってもらわないと困ります。@yosioki10

長野テル @naganoteru

福知山線の脱線事故は、あきらかに異常な運転士個人の異常行動によるもの。これをマスコミがJRの安全軽視体質によるものと歪め、電車が遅れたときに速度制限の範囲内で回復運転することまで悪者扱いしたものだから、いまやJR西日本では遅延が常態化する始末。なんのこっちゃ。

長野テル @naganoteru

これで、社長に刑事責任まで問うことになったら、どこの鉄道会社も、身を守るために過剰な安全対応を始めるだろうな。

長野テル @naganoteru

踏切ひとつに一瞬人が侵入しただけで、全線の列車を止めて、あきらかにそいつが立ち去ったあともマニュアルに従って安全点検が終了するまで運行を再開しないなんてことが起きてるわけだけど、刑事責任を問われるかと思ったら、この運用を改善しようなんて人間は出てこないよな、そりゃ。

とまっしー @Thomas_BACK

@naganoteru 実際首都圏の私鉄は尼崎の事故の後、回復運転をしなくなりダイヤ改正の度に鈍足になる路線がいくつか出てきてます。安全に関する過剰投資は運転記録を取る装置やEB（1分以上マスコン操作をしないとブレーキがかかる）など、テルさんが思ってる以上に進んでるかもしれません

長野テル @naganoteru

事故が起きたとき、どこまで対策を取っておくべきだったかを合理的に評価するべきなんですけどね。全否定されるかもと思ったら、そりゃそうなりますよね。RT @iyokacchi 実際首都圏の私鉄は尼崎の事故の後、回復運転をしなくなりダイヤ改正の度に鈍足になる

長野テル @naganoteru

考えれば考えるほど、明日の判決は無罪でないといけない気がしてきたな。有罪になったりすると、社会的な悪影響が大きすぎる。どの鉄道会社も、十分すぎるほど安全対策を講じているだろうに、もはや。

@Night_Vision01

全くおっしゃる通りなんですけど、過剰なリスク管理って鉄道だけでなく、色んな業界で起きてますね。。 RT @naganoteru: これで、社長に刑事責任まで問うことになったら、どこの鉄道会社も、身を守るために過剰な安全対応を始めるだろうな。

長野テル @naganoteru

リスクはマネージするものであって、ゼロにするべきものではないんですけどね。その前提を欠くまま問題が起きたときにそこに過剰反応する悪い癖がありますよね、日本社会には。RT @Night_Vision01 過剰なリスク管理って、色んな業界で起きてますね。。

長野テル @naganoteru

リスクはマネージするものであって、ゼロにすべきものではない。リターンと見合っていればそれは是認される。したがって、問題が起きたときに問うべきはリスクマネジメントの適切性なのであって、リスクテイクそのものを問題視するのは筋違い。日本社会は、そこらへんが混乱していると思う。

長野テル @naganoteru

その混乱に拍車をかけるのが、無責任なマスコミ。おもしろおかしくリスクテイクを問題視して視聴者受けを狙い、そのリスクテイクがリターンと見合っていたかどうかは論じないし、その結果生じる社会的非効率に対しても無関心。ただ知らんふりを決め込むだけという。

長野テル @naganoteru

福知山線脱線事故に即して言えば、ATSを設置しなかったのは問題だけれど、回復運転を教育していたことは適切。事故の主因は運転士個人の異常性にあり、それを察して配置転換しようとしていたことまで踏まえると、ATS以外にはマネジメントに問題があったとは思えない。

長野テル @naganoteru

さらに言えば、運転士の配置転換や解雇は、労組が強いという制約の中では慎重さが求められるし、当該異常性を採用時に見抜くことまで求めるのは困難。仮に、事故が起きる前に当該運転士を解雇していようものなら、労組やマスコミがどう騒いでいたかは想像に難くない。

長野テル @naganoteru

と、リスクマネジメントを評価すれば、会社としての問題はATSの設置を見送ったことに絞られるし、そのうえでも、ATS未設置という過失と運転士の使用者責任とで民事上の責任を取らせることができる。詳細の検証を怠り全体を「安全軽視体質」とラベリングすることは、思考停止を生むだけだと思う。

長野テル @naganoteru

銀行の不良債権問題も構図は同じ。過剰に不良債権を生じたことで公的資金を投入するに至ったことは問題だけど、不良債権自体を否定すると、貸し倒れリスクのある会社には一切貸せないということが起きる。現にそういう現象が起きているのを見るにつけ、この社会の未熟さを感じざるをえない。

長野テル @naganoteru

銀行や機関投資家がリスクを取って融資したり投資したりするのは当たり前のこと。不適切なリスクテイクを問題視するならとにかく、リスクテイクそのものを否定するとか、アホではないかと思う。