トーク・セッション盆栽

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鈴木 崇 @szktwit

盆栽についてのレクチャー開始@京都のソーシャルキッチン. どういう切り口で始まるか楽しみです.

2012-01-14 15:08:57
鈴木 崇 @szktwit

年末に京都勧業館で行われる盆栽の展覧会である大観展は、西日本で最大級のイベント.参加者は内閣総理大臣賞を目指してしのぎを削る.

2012-01-14 15:21:10
鈴木 崇 @szktwit

もともと盆栽は、中国の道教にある、神仙思想に始まる,

2012-01-14 15:25:30
鈴木 崇 @szktwit

中国では盆栽とは言わず、盆景という.

2012-01-14 15:26:07
鈴木 崇 @szktwit

盆栽は禅宗ともに中国から伝来、江戸文禄あたりから大衆化して、今の盆栽に似た形になり、サザエさんの波平さんがいじる盆栽のイメージは明治以降に定められた形.しかしそれはあくまで素人盆栽の話で、別に玄人盆栽がある.

2012-01-14 15:35:32
鈴木 崇 @szktwit

玄人盆栽は百年を越すスパンで生きものをコントロールする、なので、それらの盆栽は馬主のようなシステムで長く受け継がれる.

2012-01-14 15:39:30
鈴木 崇 @szktwit

オーナーの質によって受け継がれる盆栽は、長く育てる過程で良くも悪くもなり、形が良かった盆栽があまり良いものでなくなると、形落ちと呼ばれる…

2012-01-14 15:42:30
鈴木 崇 @szktwit

盆栽と鉢植えは厳密に違うものであり、鉢植の楽しみは、成長を愛でる楽しみに重点をおく. 盆栽は、植物が健康に長生きできるようにするプロセスを大事とする、なので、剪定をし、針金をかけ木がまんべんなく日の光を受けられるよう工夫する.歯列矯正のようなもの、乱杭歯でも生きれるが美しくない

2012-01-14 15:54:03
鈴木 崇 @szktwit

盆栽鑑賞の心得三つ 根張り、根元で古さを知る 枝配り、枝と枝の間=空き具合=健康美=理想的樹形を味わう コケ(木毛)順、古さと、小さいながらも巨木にみせるトリックのうまさを楽しむ

2012-01-14 16:03:21
鈴木 崇 @szktwit

鉢写りという観点からも、盆栽に使用する盆器も重要になる、明治期に定め始めた盆栽の定義では、支那焼きである紫泥朱泥の盆器が一番尊ばれる、後、交趾、青磁、それから日本製なら伊万里、常滑など…ちなみに交趾は、揚子江の底から取れる貴重な土を使う

2012-01-14 16:45:15
鈴木 崇 @szktwit

家光は、盆栽が大好きだった…ので 変種や珍種の花を将軍に献上することで、農民が出世するケースも

2012-01-14 16:51:46
鈴木 崇 @szktwit

自然をお手本とする盆栽は、職人間での流派などはない.しかし教えを請う師匠による系統的な癖はつきまとうようだ.

2012-01-14 17:09:15
鈴木 崇 @szktwit

明治、大正期の文人が好んだひょろっとした文人樹形は、時代的に西洋史観による自然主義が介入した形やイメージを具現化したものとも言えるし、どっしりした松に代表されるオーソドックスな盆栽が、江戸時代からの封建的権威を象徴するところから、文人はその形を反骨精神から嫌ったとも考えられる

2012-01-14 17:20:51
鈴木 崇 @szktwit

日本画に表現されるあり得ないような形に描かれている樹木は、以外と盆栽の形では普通に沢山存在する、自然をお手本にする盆栽であるのだから描かれている絵は、あながちディフォルメされている訳ではないかもしれない…

2012-01-14 17:27:05
ERI @3lva10r

盆栽のトークイベント。前半の川崎さんによるレクチャーはど素人に盆栽について考える地平を整える上でもとてもためになる話で面白かった。残念だったのは各パネラーの専門領域との絡ませ方がもうちょっと欲しかったかな。

2012-01-15 00:42:49
ERI @3lva10r

一番興味深かったのは「文人樹形」の存在。おなじ「盆栽」でも将軍趣味とそのアンチテーゼとしての「文人樹形」の成立というのは奥が深い。

2012-01-15 00:44:34
ERI @3lva10r

個人的には18世紀に日本で起こる博物学の隆盛および園芸ブーム、それによる品種改良が「盆栽」というジャンルとどのように関わるか。「奇品」あるいは「変化朝顔」といったように次々と見た目の面白さ、新規性を求める時代に盆栽はどうであったかをもう少し知りたかった。

2012-01-15 00:46:50
ERI @3lva10r

それこそ盆栽の区分の仕方「樹種」「樹形」「サイズ」の問題。今回はとりあえず各項目についての説明に終始したが、それこそ「雑木盆栽」はいつ頃から出るようになったのか、「ミニ盆栽」「豆盆栽」という矮小化はいつ頃かということもしれれば、盆栽をとりまく美意識がもっと深くなるのではと思った。

2012-01-15 00:49:58
ERI @3lva10r

研究室に戻った後同じくイベントに来てた先輩と少し話したが、文化庁が盆栽に対して助成金を出さないという点についても大変興味深い。ここからはイベント中の論点ではないが、盆栽はあくまでも「趣味」の領域というのが前提となっているのではないだろうか。

2012-01-15 00:54:37
ERI @3lva10r

そもそも盆栽には「趣味=アマチュア」のイメージの方が強すぎるというのが問題なのかも。

2012-01-15 00:58:56
ERI @3lva10r

良く分からないヴェールに包まれた盆栽世界。少し紐解けたのでとても面白かった。その世界は馬主のようなオーナー制であること、針金掛けは「歯列矯正」のようなものという例えは秀逸でした!!!

2012-01-15 01:02:19
HAYASHIDA Arata @arata1002

その質問欲しかった! QT @3lva10r: 個人的には18世紀に日本で起こる博物学の隆盛および園芸ブーム、それによる品種改良が「盆栽」というジャンルとどのように関わるか。「奇品」あるいは「変化朝顔」といったように次々と見た目の面白さ、新規性を求める時代に盆栽はどうであったか…

2012-01-15 01:47:57
ERI @3lva10r

@arata1002 本日はお疲れ様です。自分の研究視野に入っていた分楽しく聴かせてもらいました。江戸時代に限れば文学(和歌や俳句)の世界も絡んでくるのではと思いました。個人的には江戸時代において「盆栽」に不老長寿の思想を見てたことはないんじゃないかと思うので。

2012-01-15 02:52:17
HAYASHIDA Arata @arata1002

確かに、今回のセッションでは、博物学が盆栽文化にどういった影響を与えたのかといった観点が欠けていた。かつては神仙思想を背景に、観念の具象化として見られていたはずの盆栽が、いつから「植物」になったのかという問題ね。 @3lva10r

2012-01-15 03:11:00
さりさり @sarisari1430

.@arata1002先生が面白そうな話してたようだ。神仙思想と日本美術はngok先生もやるけど、研究対象とは違うが特に自分の視点と関連性があるのですげー聞きたい

2012-01-15 03:14:26