日本における消化不良の出版文化
- ryuunengumi
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この10年、ぼくがどんどん本屋に行かなくなった理由のひとつに、新刊しか置いてなくてつまらなくなったことがある。一瞬だけ本屋に並び、翌月には忘れ去られる本は原則電子書籍化して、物理的な本屋こそがもういちど良書のストックの場として復活することを望むが、そうはうまくいかないだろうな。
2010-05-26 11:37:58しかし10倍ってすごいよ。月20点だったのがいまや200点w どこにそんなに新書並べる空間があるのだ、と。結果として既刊の良書も置かれなくなる。
2010-05-26 11:39:13話は変わるけど、人文書は圧倒的に東京で売れている。ぼくはいちど思想地図の売り上げデータを見せてもらったことがあるのだが、東京と神奈川が圧倒的で、それからかなり落ちて京都と大阪、ほかほとんど売れていない状況だった。あのグラフはすごかった。
2010-05-26 11:55:19永江「先週講談社から京極夏彦の新作『死ねばいいのに』が電子出版でも売るということで『出版業界では』大ニュースになりましたが、それは現在の出版業界の『ガラパゴス状態』の象徴である」
2010-05-24 14:52:46永江「ソース出せ、とか言われるとうるさいので明示しておくと、このデータは『出版文化研究所』のもの。これは取り次ぎを通した出版点数なのでミニコミは入っていない。ですから実際の出版点数はもっと多いと言える」
2010-05-24 15:05:40永江「一度高度経済成長の頃に、日本の経済的・文化的成長とともに販売冊数は爆発的に伸びている。その後も徐々に伸びていき、1989年にピークを迎え、その後落ちていく」
2010-05-24 15:18:49永江「販売金額の話。69年は20092億円、89年は8483億円、09年は8491億円。販売金額に関しては89年と09年はほぼ同じである」
2010-05-24 15:21:22永江「しかし販売金額は伸び悩んでいるといっても、データの上では現在は90とほぼ同じくらいであり、ここでも『活字離れ』の嘘臭さは明らかである」
2010-05-24 15:24:44永江「返品率に関して。59年から89年にかけては本の返品率はほぼ横ばい。89年から09年にかけて少しずつ高まってきている。89年でそれまでの構造の何かが変わっている。ここから出版業界の構造的不況が読み取れるのではないでしょうか」
2010-05-24 15:27:31