『なぜ中年女性は嵐が好きか』

中年といっても差し支えない年齢に差し掛かって、突然はまってしまった嵐。その自分でもよくわからない感情を、なんとか冷静に分析してみました。
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『なぜ中年女性は嵐が好きか』その1

何を隠そう私も立派な中年女性。学生時代にジャニーズにはまる気持ちが全く分からずここまで生きてきましたが、どうして今さら嵐にはまってしまったのか。分析してみたいと思います。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その2

嵐のメンバーは大きく分けて、ギャップ王子とまんま王子に分かれます。 ギャップ王子→大野、櫻井   まんま王子→相葉、松本、二宮 中年女性は誰のことをも好きになる可能性があります。それは、その人の生きてきた人生に大きく影響されます。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その3「ギャップ王子とは」 

大野、櫻井の山コンビはまさにこれです。普段は置物のようにぼーと座っていて、気の利いたこと一つ言えない大野ですが歌い踊りだすと別人のようなキレと冴えを見せ、一方櫻井は気配り上手の知性派で売ってはいるものの、実は長男坊で私生活では気が利かない感じがありあり。頼れるお兄ちゃんと言われて育ってきた男子特有の、実は頼れないへたれぶり、逆境にはめちゃ弱い実態が伝わってきます。いや、若い女子には見破れないかもしれませんが、中年女性にはよくわかります。よくいました。ああいう元彼。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その4「まんま王子とは」  

相葉、松本、二宮はこのカテゴリです。つまり、癒し系相葉、俺様だけど甘えん坊松本、扱いにくそうだけど多分本人は単純な二宮。彼らは多分、このイメージのまんま。

若い女子はまあ、このイメージで好みが分かれるでしょうが、中年女性はこのイメージを『求める』のではなく『すがる』のです。この「まんま」な彼らのイメージによって、現在の人生に欠けている要素を埋めようとします。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その5 「櫻井担当の中年女性」①

ほとんどが既婚。子供がいないか、またはいても女子。男子の母が櫻井担当になることは少ない。なぜなら、理想の息子的な彼の担当になることは、自分の息子をほぼ否定してしまうことになるから。そして、中年女性特有の櫻井担当の理由は…

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その5 「櫻井担当の中年女性」②

男の人って結局弱いのよ、そうなのよ完璧じゃないのと知っているから。よく、若い女の子の掲示板などでショウ君て完璧よねと書かれていますが、そうじゃないのよ、多分家に帰って泣き言言ってるわよと容易く想像できるのが我々中年女性。ちなみに独身の中年女性は櫻井担はほぼいません。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その5 「櫻井担当の中年女性」③

櫻井君が息子だったら、と中年女性は妄想します。ご近所の方に『よくできた息子さんねぇ』と褒められ、世間的には鼻高々で、その息子が時々「もうだめかも」と自分の作ったオムライスを食べながら弱音を吐く。「大丈夫よ、翔君はできる子よ」と励ます自分。最高です。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その5 「櫻井担当の中年女性」④

家柄も学歴も完璧な櫻井君の、おそらく実生活では非常な努力家で気の小さいギャップを、中年女性は愛でるのです。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その6 「相葉担当の中年女性」①

既婚と独身率では、独身率がやや高い。独身で、しかももう既に結婚への夢も幻想も持っていない女性が典型的相葉担です。不倫や、煮え切らない男との腐れ縁経験者率も高いです。相葉ちゃんの天然な笑顔やコメントに、ドロドロした男女関係のつらさや男のずるさを忘れようとします。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その6 「相葉担当の中年女性」②

テレビでの相葉ちゃんの見当違いな発言や、何とも言えない軽さに癒されます。それでいて黙って立っていれば、嵐一番の『大人の男』の匂いがする彼に、生々しい感情を抱いたりします。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その6「相葉担当の中年女性」③

相葉担の中年女性は、過去に男性からの言葉で傷付いた率高し。だからこそ、相葉ちゃんの相手に合わせているようで、実は全然相手の話を聞いていないスタンスが好きなのです。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」①

圧倒的には独身率高し。または。既婚でも子供がいなかったりします。そして、キャリアを持つ女性率も高いのが特徴です。好むとも好まざるとも、なぜかキャリアアップしてしまっている中年女性に松潤ファンが多いのです。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」②

そんな彼女たちが一様に松潤を愛するのは『支配されてみたいけれど支配されたことが結果的になかったから』 というのが最初の理由です。男運があまり良くないのも特徴で、それば相葉担とも被りますが、相葉担との大きな違いは「じつはまだ男性に夢を持つことができる」という点です。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」③

松潤は嵐の中で一番大きな変化を見せたメンバーです。まるで成長しきっていない、もっとも男の子が醜くアンバランスな時にデビュー。そして、その後じっくりと時間をかけて肉体と顔のアンバランスを修正し、現在、おそらくもっとも美しい状態に仕上がっていると思われます。

松潤担は、その変化を同時進行にせよ後からまとめてにせよ味わうことができるので、つい、『男は変わっていける!!』と再勘違いできるのです。実際は中年女性は自らの結婚生活、あるいは恋愛経験を振り返り、男というものは結局全く変われないのを痛感しているのですが。そのつらい事実を忘れられます。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」④

加えて、ドラマのイメージともあいまって、恋人になったら靴下を履かせてあげた方がいいんじゃないかと思わせる、最近の男子には珍しい殿様オーラが彼からは出ています。それが実は末っ子特有のみんな俺の世話をしてくれオーラだとしても、ファンは松潤の身勝手な感じに引きずり倒されたくなるのです。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」⑤

で、松潤担の中年女性は、会社に行けばそこそこのポスト、あるいは責任ある仕事を持ってる率がとても高いので実生活で夫や恋人に靴下履かせるどころか夕食の皿を洗わないだけで殺意わいたりしてるのですが、幻想の世界では思う存分ズンたんに振り回され、威張られ、甘えさせるのです。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」⑥

ズン担は実生活では男に支配されず、あるいはさせず、妄想の中ではズン君に好き放題させてそれを甘美に感じます。それはつまり、ズン担の特色として、矛盾する二つの何かを常に抱えることを意味します。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」⑦

過去の人生において、何かを選ばなかった、または選べなかった経験のある中年女性が松潤担であることが非常に多いのです。家庭に入れたのにそうしなかった、浮気を許してやればよかったのに許せなかった、仕事を優先して男を二の次にした、すべてそうでない方の道も選べたのにという。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」⑧

過去へのほんの少しの悔恨を、洗い流す存在として松潤の確信犯的なあのアイドルスマイル、俺のこと好きだろうウィンクがあるのです。そう。ただ、それの魅力に従っていけばいいという松潤王子。ちなみに中年女性にまだなっていない若い女性(うちの二歳児も含め)が松潤を選ぶ理由は…

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その7「松潤担当の中年女性」⑨

彼のわがままなら許せるだろうという錯覚を、潤君はくれるのです。そして、実際につきあったら案外わがまま言わないどころか、受け止めてくれるかもという期待値も彼は乙女に抱かせてくれます。こないだのFNSでのOKサインなど、一番頼もしい!!!一番音、外してそうだけど!!とオタを励ましました。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その8「二宮担当の中年女性」①

今日はニノ担です。…と書きながら、実は中年女性にニノ担はほとんどいません。皆無と言い切りたいくらいです。大宮SKは萌えよね、とかにのあいコンビの幼馴染的感じは和むわという人はおいても、ニノが一番、ニノ担よ!!という人は見つけづらい。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その8「二宮担当の中年女性」②

どうしてニノ担がいないのでしょう。そこには深い理由があります。そもそも中年女性は家庭があったりパートナーがいたり、シングル子育て真っ最中だったりして、若い女子のように本能の赴くまま恋愛のごとくリアルとアイドルを同居させることが非常に困難な日々を送っています。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その8「二宮担当の中年女性」③

そんな中で嵐の誰かを愛することは、家事の合間にこっそり食べるいただきもののゴディバ、仕事の合間の給湯室タイムのような、短い時間を縫っての密の濃い深呼吸なのです。その割には愛しすぎて呼吸困難になったりしますが。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その8「二宮担当の中年女性」④

二宮君はキャラクターとしてとても難しいポジションにあると言えます。息子にするにはもうちょっとたくましくて、ゲームばかりではなくスポーツしてそうな感じがいいし、恋人だと思うにはナイーブなイメージでおまけに小柄がたたって、セクシーな妄想に至りません。未熟な少年のよう。

『なぜ中年女性は嵐が好きか』その8「二宮担当の中年女性」⑤

身長だけなら大野君より若干高いはずの二宮君ですが、手足の短さが彼を実際より貧弱…いえ、小柄に見せてしまうのです。で、手足の短い男は夫だけで十分な中年女性には、担当となって愛するにはちょっと、となってしまうのです。若いお嬢さんですとここで、それが彼の清潔感のような気がするのですが。