なぜ山口教授は橋下市長に一方的な負け方をしたのか。

なぜ山口教授は橋下市長に一方的な負け方をしたのか。あるいは、なぜ橋下市長は山口教授に一方的な勝ち方をしたのか。 山口教授と橋下市長とのテレビでの直接対決を受けて、medtoolzさんのつぶやきのまとめ。 赤は山口教授が取るべきだった方法。青は山口教授のダメだった点。緑は例。その他の色は、強調。
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参考:テレ朝の番組で北大の山口教授が橋下市長にスーパーフルボッコにされてるとネットで話題にhttp://2r.ldblog.jp/archives/6600030.html

medtoolz @medtoolz

橋本市長の対談、どこかにログ残ってないものなんだろうか。。

2012-01-17 16:01:51
medtoolz @medtoolz

何となくこう、ボクシングと柔道の異種格闘技戦みたいなものがあったとして、柔道の人が思わず興奮して、リングに上がってグローブをはめてしまったようなイメージなのだけれど、どうなんだろう?そうなるともう相手をつかめないし、ボクシングのルールに「つかむ」も「投げる」もない

2012-01-17 16:03:05
medtoolz @medtoolz

お互い得意とする土俵が異なる人間同士が議論するときには、まずはどんなルールでお互いが組むのかを相談しないといけない。相手の土俵にのこのこ出向けば、もちろん相手のルールで叩きつぶされる。負けてみせることに意味があるのでなければ、これではしょうがない

2012-01-17 16:04:17
medtoolz @medtoolz

ルールのすりあわせは、まずは「私にはこれができません。この部分については語るべき言葉を持ちません。その代わりこの分野についての知見からこう語ろうと思います」みたいな、挨拶から入ることになる。これ抜きで、「あなたは間違っている!」をやると、相手のルールで試合することになる

2012-01-17 16:05:26
medtoolz @medtoolz

自身の限界は、多いほうが議論で勝てる公算が高くなる。「私は全て知っている」という立ち位置は、どんなルールを突っ込まれても文句が言えなくなる。人類最強のヒョードルだって、ルールが変われば不利をかこう。

2012-01-17 16:07:01
medtoolz @medtoolz

学問をやる人ならば、「自分は体験を持たないけれど、教科書にはこう書いてある」という立ち位置を取ることになる。そもそもが現場を回す時間をあえて捨てることで、その分のリソースを勉強や研究に回すのが専門家なわけで

2012-01-17 16:10:01
medtoolz @medtoolz

相手の目線に乗っかりつつ「それは間違っている」とやってしまうと、「じゃあお前やれよ。できるんだろ?」で終わる。「実際に現場を回しているあなたは努力している。でも教科書にはこうした場合の失敗例が記載されている」というやりかたをすると、相手はそもそも反論できない

2012-01-17 16:11:12
medtoolz @medtoolz

このときに、「じゃあ勉強します」で相手がまとめれば、そもそも喧嘩にならないし、「俺は教科書なんて信用しない」で突っぱねれば、「この人はそういう人なんだ」という印象に結びつく。立つ場所が異なる人同士の話し合いは、組み合うと泥沼になる

2012-01-17 16:13:01
medtoolz @medtoolz

たぶん、たいていの人が「ねじれの位置」で言葉を交わす。そうしたやりかたはその代わり、明示的な勝者や敗者を生まないから、盛り上がらないかもしれない。そういう意味で、相手の土俵にのこのこ乗り込んでしまうぐらいに脇の甘い人を見つけてきて、煽って潰して笑いものにしたのがあの番組なのかも

2012-01-17 16:14:21
medtoolz @medtoolz

「学者として観察すればだいたいのことは分かります」 「私だってちゃんと現場は見ている」 この発言は墓穴掘ったなと思う

2012-01-17 17:07:16
medtoolz @medtoolz

小説家に対して「売れる本を書く小説家は、売れないといけないのだからちゃんと現実見てる」と味方に引きずり込むのは上手

2012-01-17 17:08:15
medtoolz @medtoolz

敵味方を分ける基準を、橋下市長は「リスクを取っているか否か」に置いた印象。学者先生は「勉強しているか否か」であって

2012-01-17 17:10:20
medtoolz @medtoolz

「教育者は民意をうけていない」に対して「民意をうけたら教育なんてやってられない」という返しは地雷踏んでる。民意に基づいた教育者が大失敗した例を歴史に引かないと、そもそも学者の言葉にならない

2012-01-17 17:12:13
medtoolz @medtoolz

「現場を知らない学者」だからこそ、実例で勝負しないと刺される。現場の側から理念を唱える橋下市長に対して、理念で返しても、「俺は勉強している。だから俺は正しい」としか取られない。

2012-01-17 17:14:23
medtoolz @medtoolz

勉強している学者なのだからこそ、橋下市長の理念に対して、「それやるとこうなった事例があります」みたいに、事例で帰さないといけない。理念には事例で、事例には理念で返す。組んだら負ける。もうすでに相手の土俵に入っているんだから

2012-01-17 17:15:15
medtoolz @medtoolz

だいたいがこう、仕組み作った張本人を目の前にして、設計思想が間違ってるとか突っ込んだところで、そもそも勝てるわけがない。その思想に基づいた割には、この部分に矛盾を感じる」みたいに持って行かないと

2012-01-17 17:17:18
たにみちの@BA-KU @taninon

@medtoolz そういう観点でいうと、そもそもテレビはきついし、事例がさっと思い出せる年齢じゃないと太刀打ちできないですよね。

2012-01-17 17:19:11
medtoolz @medtoolz

自動車評論家の人達は、「走り」についての感想とか、ユーザーとしてそれをどう感じたのかについては論じるけれど、「こうすべきだ」に言及しない。それができるのは、兼坂弘みたいに実際に「じゃあ俺がやってやるよ」と言える人でないと厳しい

2012-01-17 17:19:18
medtoolz @medtoolz

@taninon 学者先生がテレビで無双しようと思ったら、もう徹底的に過去の事例を暗記して臨まないと、厳しいですよね。。

2012-01-17 17:19:56
medtoolz @medtoolz

「教育のテーマとは子供とふれあう時間を延ばすこと」という考えかたを語るのが、もう間違ってる。じゃあそれを短くしてひどくなった事例があるのか。逆に長くしてよくなった事例があるのか。事例から論をおこさないと、「学者はものをしらねぇ」で詰む

2012-01-17 17:21:34
medtoolz @medtoolz

勉強して作った土台って、ものすごく脆い。橋下市長の土台は「選挙で選ばれた」という部分で、これに対して「俺は勉強が得意だ」ではギャグにしか聞こえない。実際の事例からいちいち理念を演繹して見せて、それでようやくぎりぎり対等か

2012-01-17 17:23:23
medtoolz @medtoolz

学者と名指しされる人の武器は、圧倒的なCPUパワーであって、無数の事例から、その場に見合った理念を魔法みたいにリアルタイムで演繹して見せて、ようやく学者の「らしさ」がテレビで発揮される。

2012-01-17 17:24:41
medtoolz @medtoolz

レシピ覚えてる人は単なる料理の得意な人で、専門家なら、観客が放り投げた材料を適当に拾って、その場で創作料理を作って見せないといけない。難しいけれど、それやらないと、もう市長には絶対勝てない

2012-01-17 17:25:33