韓国の漫画コラムニストが週刊誌以後の韓国ウェブ漫画事情を語る

NAVERが驚異
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電脳マヴォ公式 @Denno_MAVO

「電脳マヴォ」は号数の概念がありません。作家ごと、作品ごとに別の締め切りを設定したいと思います。極端な話、毎日作品をアップする人もいれば、年に一回しか更新しない作家がいてもいいと思います。まちまちな更新ペースの集合体ですので、号数ではなく作品ごとの更新履歴を明記します。(竹)

2012-01-22 00:01:52
電脳マヴォ公式 @Denno_MAVO

電脳マヴォには号数概念がないと先に書きましたが、そうなると、作品を紙媒体やサイトで紹介していただくときに、「第○号」や「何月号」と書けないと不都合をきたしますね。特に紙媒体は。そこで作品には必ず「2012.1.××更新」というように日時を記載し、出典としたいと考えています。(竹)

2012-01-22 10:17:51
電脳マヴォ公式 @Denno_MAVO

「電脳マヴォ」は第何号、という概念は亡くしますが締め切りという概念は残ります。というか、作家が自分のペースで勝手に描いていいとなると、だいたい描かなくなりますので、こういうシステムだからこそ、作家をサポートする編集の役割が重要になると思います。(竹)

2012-01-22 10:37:02
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

すでに10年以上やっている韓国のウェブトゥーンもこうなっているので、これで正解だと思います。 RT @Denno_MAVO: 「電脳マヴォ」は第何号、という概念は亡くしますが締め切りという概念は残ります。というか、作家が自分のペースで勝手に描いていいとなると、だいたい描かなく

2012-01-22 10:39:59
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

韓国のウェブトゥーンも2000年代初期までは個人のホームページとかで勝手に発表する形が多かったが、ポータルサイトでの連載が多くなる2000年代中盤を過ぎて大体週刊連載の形が確立されていった。まぁ作品・作家によっては不定期連載の形もあるけど、大体は週刊連載。

2012-01-22 10:41:51
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

韓国の雑誌漫画はすでに週刊誌はなくなっているので、現在の韓国漫画で週刊連載システムはウェブトゥーンにしか残ってない。

2012-01-22 10:43:21
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

逆に、韓国で今「ウェブトゥーン」という用語を使う時、昔のように「ホームページかブログで作家が勝手にアップするイメージ」はほぼなくなっている。日本で言うと『となりの801ちゃん』のようなこの形の代表作は『パペポポメモリーズ』(シム・スンヒョン作/2002年)だが、

2012-01-22 10:48:57
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

この『パペポポメモリーズ』(シム・スンヒョン作/2002年)は2003年単行本化され、2007年発行のシリーズ3巻までの累計発行部数が200万部を超えている。去年シリーズ4冊目が発行された。1巻目は日本版も出ている。 http://t.co/A3m1cm6h

2012-01-22 10:52:38
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

だが、現在は韓国ウェブトゥーンの殆どはそういう形ではなくなっている。「作家個人が勝手に発表する」のは、日本でいうと同人誌やpixivの位置にある。「プロウェブトゥーン作家」はあくまで原稿料を貰ってポータルサイトに連載を持つ人のことだ。

2012-01-22 10:54:15
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

現在、韓国最大のポータルサイトであるNAVERがウェブトゥーン市場の大体7割を持っていると言われている。NAVERは「リアルタイム検索語ランキング」、「NAVER知識人」(Yahoo!知恵袋みたいなサービスで、日本よりかなり先に始めていた)など色んな技術を持っているので、

2012-01-22 10:58:20
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

そういう技術力をウェブトゥーンにも適用されている様子。(ウェブトゥーンをサービスしたのは、韓国で90年代末からインターネットメールサービスの殆どを占有していたDAUMが先だったが、NAVERに越された形だ。)

2012-01-22 11:00:15
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

DAUMは本社が済州道にあるが、ネットサービスの特性上編集部と作家が離れていても殆ど問題はない。(そもそも韓国漫画は日本漫画とは編集の役割が結構違うと言わざるを得ないので、その理由もあるだろうが。)

2012-01-22 11:02:49
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERには前に藤本由香里さんと川原和子さんから依頼されて一緒に取材に行った事があるが、ここも本社はソウルの南にある城南(ソンナム)市盆唐(ブンダン)区に位置している。例えばソウルの真ん中にある明洞(ミョンドン)からだと地下鉄で1時間くらいかかる。

2012-01-22 11:11:40
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

(ちなみに、藤本さん川原さんとの取材の時は1時間半近くかかったが、今は地下鉄の新路線が出来て1時間くらいで到着出来るようになった。…まぁそもそも出発地が明洞じゃなく江南(カンナム)地域だったらそこまで長くはかからないけど(汗)。)

2012-01-22 11:14:32
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

で、韓国のウェブトーンは、大体カラーで週刊連載(週2回連載も)になっている。作品によって毎週月曜日掲載とか火曜日掲載とか、掲載日が決められている。当然締切りがあって、それに遅れないようにしている。だがやっぱり印刷する訳ではないので、ちょっとアップロードの時間に遅れるケースもある。

2012-01-22 11:19:19
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

遅れると担当者が催促するが、そもそもアップロードの時間に遅れるとコメント欄で読者たちが催促するので、作家の方も出来れば締切りに間に合わせようとしている。何時間くらいの遅れじゃなくて1日とか遅れる場合は作家が「遅れてごめんなさい」とかのコメントを残したり。

2012-01-22 11:21:04
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

ただし、ウェブトーン界では一応老舗である(何年くらいの差だが)DAUMにはベテラン作家が多く、もうちょっと作家の方で掲載日を自由にしている人もいるような。やっぱりベテランの人気作家になると、掲載に自由になるのは(例えば日本の週刊誌でもあるような)仕方ないのかも。

2012-01-22 11:23:18
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERは新人作家中心なのであまりそういうことはないようだが、そもそもNAVERは連載作品の数が多いので正確に締切りを守っているのか傍目では分かり難い…。

2012-01-22 11:27:25
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERウェブトーンに何作品連載中なのかは、このページで分かるが、数えたくないな…(汗)。 http://t.co/wtQnk9MQ 掲載曜日別に区分されているが、週に何回も連載する作品もあってややこしいし。

2012-01-22 11:28:45
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERウェブトゥーンの最近の人気作品をいくつか紹介すると、例えば『沐浴の神』(ハ・イルグォン作)。 http://t.co/VaGH9eZe 『3段合体キム・チャンナム』『アンナラスマナラ』など人気のあった前作はちょっと真面目な内容だったが今回はギャグ漫画。

2012-01-22 11:44:12
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

えっと、内容も書こうかと思ったけど…、この漫画のテーマ(?)でもある「虚勢」というのが日本語で翻訳し難いな…。日本語でも一応虚勢は「みせかけの威勢」「からいばり」って意味で合っているが、韓国では最近の流行語としての使い方があって…。とにかく意味はそういう意味。

2012-01-22 11:46:30
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

とにかく、沐浴湯(モギョクタン、韓国の銭湯)で最高の沐浴管理士(垢すりをする人)になろうとする主人公を描いたギャグ漫画。 http://t.co/VaGH9eZe 『沐浴の神』(ハ・イルグォン作)。

2012-01-22 11:49:46
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERウェブトゥーンの最近の人気作その2。『ナイトラン(KnightRun)』(キム・ソンミン作)。 http://t.co/FiGxx03S 新人作家のファンタジーSF漫画。人間の星間移動が可能な時代で、怪獣と戦っている。

2012-01-22 12:01:27
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

この『ナイトラン』は単行本がちょっと独特で、普通ウェブトゥーンを単行本にする時の編集は縦長のウェブトゥーンを単行本に合わせるためのコマ再配置くらいが多い中、ほぼリメイクに近いほど描き直しがなされている。

2012-01-22 12:01:35
mirugi/宣政佑 @mirugi_jp

NAVERウェブトゥーンの最近の人気作その3。『チーズ・イン・ザ・トラップ(cheese in the trap)』(スンキ作)。 http://t.co/S357GuzS 確か新人作家。女性読者に人気が高いとか。キャンパスロマンスっぽいがミステリー的な感じもあるようだ。

2012-01-22 12:10:13