「情報圧縮論」と「死亡フラグ」の話
Reading 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」〜「情報圧縮論」から観える構造 http://bit.ly/akPxZO
2010-05-28 22:33:02コトバ (や、記号) には履歴があるという概念をベースに、経歴を深く持つコトバ・話し筋 (= 記号ネットワークのパターン) をつかって、物語内に書いていないもの、自分には書けないものにまでアクセスできるのでは?という話。とても面白いです。 http://bit.ly/akPxZO
2010-05-28 22:33:39@_danwaneji 「死亡フラグ」は、「情報圧縮」の最も完成された形態の一つだと思っています。セリフ一つが凄く昇華されて「物語」にまで達しているんですよね。
2010-05-28 22:48:39→「魔王x勇者」が、ボスキャラの勧誘から物語をはじめられるのも、既にそれが「情報圧縮体」としてパッケージングされているから(それを逆手に取った)…という考え方をするワケです。
2010-05-28 22:51:54→ただ「死亡フラグ」は、その完成度の高さから既に裏の裏をとるような動きがあって、それを「フラグ外し」と呼んでいるんですけど「マクロスF」あたりをダシにその考察をしています。→http://www.tsphinx.net/manken/dens/dens0088.html#512
2010-05-28 22:55:55形成過程はこんな流れを想像。 1.元作品がそういった表現をはじめてする (創造) 2.構造が強くかつ魅力的なので、後発作品に模倣される (反復) 3.読者の中でパターンとして認識される(記号性の確立) 4.パターンの一部またはほとんどを省略した用例の登場 (省略化)
2010-05-28 22:58:34@_danwaneji こちらは「フラグ外し」を元にその発展の記事を書きました。→演出チェック 残念の演出 マクロスF 第20話 ダイアモンド・クレバス http://www.tsphinx.net/manken/hyen/hyen0259.html
2010-05-28 23:00:22@LDmanken 『ダークナイト』と『ウォッチメン』はその最たるものだったと個人的には思うわけです。アメコミの歴史に堆積した膨大な量のアーカイブがあってこそ、という点で。
2010-05-28 22:59:11@watanabe052 「ダークナイト・リターンズ」は、昔読みました。あちらはスーパーマンと、バットマンという僕にとって馴染みのあるヒーローがいてくれたお陰で解凍も易かったんですが「ウォッチメン」は、手順が同じだろうと思いつつもつまずいている状態です(汗)
2010-05-28 23:03:58→僕は「情報圧縮」と「先の物語」(あるいは大きな物語)をセットで考えている所があるのですが「ウォッチメン」は、相当身も蓋もない「先の物語」をやっているイメージです。一歩ずれたら「ラッキーマン」とかと近いとも思うんですよね。
2010-05-28 23:07:39@LDmanken 手順は全く同じです。要は「冷戦下、実際にキャプテンアトムがいたらどうなるのか」という外挿法の話です。しかし『ウォッチメン』が引用先として用いているのがチャールトンコミックスのキャラクターたち(日本人にはマイナー)、という点が躓くポイントのようなな気がします。
2010-05-29 00:26:58(読んでいます) 「キーパー」(+「主人公の自立テーマ」)→「キーパーに付きまとう死亡フラグ」(補助輪を外すように梯子を外す) を即座に想像・・・。この記号もそうとう履歴ありそうだなあ。
2010-05-28 23:07:24@_danwaneji 「情報圧縮」は繰り返された手筋という事由でパッケージされているものが多い(他の物もある)のですが、「フラグ外し」はそれを逆手に取る意味と、「本当に演出の手筋の最適解はそれなのか?」という再点検の意味があると思っています。
2010-05-28 23:13:17@LDmanken インタフェース化・形骸化と、再点検ですね。パッケージ=外箱が強くなっていくときに、似た外箱のフェイクを用意するか、箱の中身を改め直して「この中身にふさわしい箱は本当にこれなのか」と自問するか、のイメージといったところでしょうか。
2010-05-28 23:20:32読んでいます。(→ 電視の部屋 - 死亡フラグを回避せよ!! http://bit.ly/agocoO ) さまざまな表現の積み重ねのレイヤのうち「肉体の実感のあるレイヤ」「においや触感・実感のともなったレイヤ」には、定期的に立ち返らないとね。みたいなことを思い起こしました。
2010-05-28 23:25:17ふと思いついたこと。死亡フラグとお葬式ってちょうど真逆の関係ですよね。/類似点:双方ともに「死を受け入れる儀式」/相違点:事前か事後か Reading 電視の部屋 - 死亡フラグ復活の道〜ドルアーガ短評に繋げて http://bit.ly/aFTW9z
2010-05-28 23:30:42@_danwaneji そうですね。おそらく「先」へ行くためには既に固まっているイメージをガンガン利用して、「受け手」に固定化したイメージが薄い世界までは体力を温存するイメージですが、それでも自分の使っている道具の手入れや新たな発見もまた一つの道という感じです。
2010-05-28 23:31:18@_danwaneji たとえば「死亡フラグ」なしに、名も無きキャラが突然死んだらどういう効果が出るか?とか考えて行くと、その物語としての完成度が観えてきます。「死亡フラグ」は繰り返されたから「情報圧縮」(優良な告知)になったのではなく、最初から短く優れた物語体なんですよね。
2010-05-28 23:38:41@LDmanken 高度なプログラムを書くには、ライブラリの使用がほぼ必須なのに似ていますね。ちょうど都合の良いライブラリがないときは、一番目的に近いものを継承・部分的に書き換えもします。
2010-05-28 23:39:06@LDmanken その他、ライブラリ自体の中身が古びれてきたら、呼出キー、得られる結果はそのままに、中身だけすげ替える「リファクタリング」をおこなったりもします。
2010-05-28 23:39:42@_danwaneji >高度なプログラムを書くには、ライブラリの使用がほぼ必須なのに似ていますね。|そう、それです!wというか僕は、オブジェクト指向を利用して物語構造を記述する方針を考えたのですが、ちょっと手に余りまして(汗)寝かせている状態だったりします。
2010-05-28 23:44:11