ネット上の過激な感想・論評に対する書き手側の対処法の問題
- endlessfamine
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https://t.co/VyuT7jvX こちらの佐藤リアさんという方が、読書メーターに書いた感想に関して削除要求を受けたそうです。佐藤さんは記事の削除には応じられたそうなのですが、削除を要求した何者かはそれに満足せず、住所・署名(つまり個人情報)入の謝罪文を要求してきたとの事
2012-01-29 12:27:49ネット上に正当な論評の範囲を逸脱した誹謗中傷を書かれたら、その削除を要求する。これは至極普通のことです。佐藤さんの感想が誹謗中傷にあたるかどうかは最終的に裁判所の判断を仰ぐしかないでしょうが、個人的には内輪の符牒が多くわかりにくいとは思うものの誹謗中傷とまでは言えないかと思います
2012-01-29 12:35:01ただ、「キモい」というような文言は裁判官によっては誹謗中傷と考えるかもしれません。そのあたりは法律の専門家でもなんでもない自分には判断しかねる部分です。
2012-01-29 12:36:19佐藤さんにクレームをつけた方は、佐藤さんが引用されているメールの文面を見る限り、法務部を通しているような印象を受けません。ということはいたずらの可能性があるということですが、であったとしても、いやしくも文筆で身を立てているものとして看過できない問題がこの件にはあるように思います。
2012-01-29 12:41:54それは書き手がネット上の感想を削除させることの正当性の問題です。私自身は、幸いそこまでひどいことを書かれているわけではない(ゼロではないですがもっとひどいことを書かれている方は沢山いらっしゃいます)のですが、であったとしても否定的な評価はできればひっこめさせたい気持ちにはなります
2012-01-29 12:47:34そんなときに訴訟をちらつかせて削除要求をすることを自分に許すかどうか。許すべきではなかろうとは思うのです。多少口汚くとも正当な論評の範囲に収まっている限りは。が、正当な論評の範囲に収まっているかどうかは究極的には裁判所の判断することですし、批判されればどの道名誉感情は傷つきます。
2012-01-29 12:53:16裁判所によって正当な論評と認められることになろうとも名誉感情を毀損されたならばその文書に対し法的措置を講じようと考えること、それも視野に入れていることを明かした上で削除を要求することは訴権の濫用とまでは言えないでしょう。
2012-01-29 12:55:11@K_cumberland 双方の文面そのものを読んでいないので判断しかねますが、作品に対する換装・批評であれば裁判云々は厳しいと思います。私がネット関連訴訟にちと関わった時(もう十数年前)、結局は個人に対する誹謗中傷であるかが争点になると思います。基準が変わってなければですが。
2012-01-29 12:56:44今回の佐藤さんの件に関しましても、個人情報を明かせというあまりに破格な要求をせず、削除と、プロフィールページへの謝罪文の掲示程度の要求だったならば、佐藤さんはtwitter上で問題提起をされることもなかったのではないか、と思うのです。
2012-01-29 12:57:03@K_cumberland 換装→感想、です。言説・著作に対する批評なのか、ではなく、個人に対する誹謗中傷なのか(根拠があるなしは関係ないです、この手のは)で当時は切り分けられました。
2012-01-29 12:58:32@K_cumberland とはいえ、おそらくその当時は、というか、それ自体ネット関連誹謗中傷裁判としてはおそらく最初の裁判で、その後いろいろと判例が重ねられているのではないかと思います。
2012-01-29 13:01:04法律的には裁判まで持っていくのは難しそうとのリプライをいただきましたが、裁判を視野に入れればそうであるとしても、削除要求までは出来てしまうし、そしてそれに従わせることもある程度容易だ、ということに多少誘惑されるものがあるのですね。
2012-01-29 13:04:01お前の俺の作品への酷評を取り下げろ、さもなくば訴える、と言われたとき、よろしくってよどうぞ訴えなさいな法廷で会いましょ、と応じる人は決して多くはないでしょう。結局は勝訴するのだとしても訴えを起こされるのはそれだけで面倒です。
2012-01-29 13:06:27@K_cumberland 後ろに弁護士がいる、いないにかかわらずいきなり裁判と言いだしてくる輩は結構いますよ。そういう脅しです。私の弁護士の連絡先を教えるので、内容証明付きでお送りくださいというとたいてい音沙汰無くなります。が、みんながみんなそんな対応を取れるとは限らないです。
2012-01-29 13:11:53@K_cumberland 脅迫罪について、告知する内容が犯罪・違法行為でなくても良いとしている判例もありますが、告訴は権利行使の一態様なので、被害者が「告訴するぞ」と言っただけで脅迫はおかしいという批判があります。ただ「…しないと告訴する」というのが強要になることはありえます。
2012-01-29 13:13:00@Laufade そうですよね。なので、筆者の立場としては自作への批判を簡単に封殺できるな……と誘惑されるわけです。向こうがそのような毅然とした対応をしてきたケースだけ諦めてもかなりの割合の批判を封殺できるでしょうし。
2012-01-29 13:15:03@K_cumberland その誘惑はわかります。が、そういうこと頻繁にやってると人生どこかで必ずしっぺ返しがくるもんだと私は考えるようにしてます。
2012-01-29 13:18:20よく「訴えるぞ」みたいなことを言う人がいるけれど、民事で何らかの損害賠償請求やらをする意図なのか、親告罪について告訴する意図なのかがさっぱり分からないので、大体はハッタリなのだろうなと。そして、作家さんが「応訴の負担とリスク」に敏感でいらっしゃるのには敬服。
2012-01-29 13:18:47民事訴訟法学の意味での「応訴の負担とリスク」に加えて、日本では社会的不評というものが大きな影響を及ぼしそうではあります。近所で、いじめっ子の親をいじめられっ子の親が訴えたなんてことがありましたが、結果和解したとしても後ろ指をさされ続けることになったとかならなかったとか…。
2012-01-29 13:20:27仮に、佐藤さんにクレームをつけている方が作者あるいはその周辺の方だったとして、その方が誘惑に屈してしまったことを簡単に非難はできないな、と思うのです。
2012-01-29 13:21:29@rasiel9713 でも強要になるかどうかもまた究極的には裁判所の判断待ちですよね。直観的にはとても正当とは言えないと思うのですが、法的には少なくともグレーでありうる。そこに誘惑される余地があるのです。
2012-01-29 13:21:51