災害遺構と地域と防災―それぞれの「時間」と感情、モノのちから―
- yummy_okashi
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「災害遺構」に関する議論は、既に昨年の11月から行われていました。
防災研究者の方々は、自然界レベルの危険をよくご存じなので、この問題にいち早くコメントされていました。
日本テレビ、バンキシャで津波被災地の遺構を記念として残すか否かの賛否両論を報道。私は出来るだけ残していくべき派だ。それが災害の記憶を次代に残す最良の方法だと思うから。今の広島に原爆ドームが残っていなかったらどうなっているかを考えると明らかだと思う。将来の事も含めて考えるべき。
2011-11-20 18:40:12災害の記憶を伝えるには、記念碑・慰霊碑、災害写真・映像、記録集など様々あり、それらはもちろん重要だが、それでも「実物」が訴える力は圧倒的にだと思う。雲仙普賢岳からの火砕流・土石流で埋まった家、野島断層など、やはり残して良かったと思う。
2011-11-20 18:46:09@chizulabo 大野木庭小学校も残されていましたね。そういえば私は行っていませんが有珠山の噴火の跡も遺されている様で、火山関連が多い様に感じます。津波の被災跡もある一定の範囲を国で買い上げてそのまま残すくらいの取り組みも復旧・復興と合わせて取り組んで欲しかった。
2011-11-20 18:58:22@kiarohi47 @nied_inok 私は大野木庭小学校がそのまま残されていたからこそ、あの災害の怖さを知りました。多くの人に知って欲しいと思います。知っていれば同じケースで必ず避難する結果につながると思います。
2011-11-20 20:15:27人間どうしても直近の災害の印象が強くなるので、教訓も偏りがち。過去の災害事例を幅広く見ていくと色々な被災パターンがあることに気づく。過去に起こったことを知っておくのは大事。
2011-11-23 17:09:03わたしも、考古学を勉強してきた立場から、少し思うところが・・・
311震災の災害遺構は、別に「世界的な価値」なんかなくたっていい。工学的な学術的価値も、それだけなら学術調査・解体でいいんじゃないか、だめなのか。大事なのは、100年スパンの記憶を伝えることのできる“不動産物”を何か残しておくこと。そのためには、丁寧に取り組む管理者が必要だけど。
2011-12-29 20:44:55いわゆる「メモリアル」という言葉に含まれる、何かを美化することを含むイメージとか、そういうことじゃないんだ。せがれが死んだズタズタの建物が死ぬまでそこにあって、辛い思いをする人がいる。けど、100年後、それがあったことで生き残ることが出来た人もたくさんいるかもしれない。
2011-12-29 20:54:11過去の災害痕跡や三陸大津波の石碑、そういうものが見直されることの反対の事象として、災害遺構も考えなければならないと思うのです。過去の知恵は偉大だった、とかそういう美談だけでなくて。 私は考古学をやってきたから、つい、「モノ・実物」のもつ力や、それ特有の永続性を考えてしまうのです。
2011-12-29 21:03:22防災・気象・タイバニ・ピンクドラム(←わたしよくわからないけど)など、いろいろカバーしているあさみさんも登場!
しかし、あさみさんは、文化財ご出身。
僕も基本的には「できるものなら」災害遺構を保存することには賛成です。ただ、 万難を排して残さなきゃいけないというほどの意義は感じていないのと、残すこ とによるデメリットの部分が千差万別なので、そもそも「災害遺構」とひとくく りに論じること自体に無理があるかなと思っています。
2012-01-04 01:35:15ひとつ確認しておきたいのは「災害に遭いさえしなければひとは幸せか?」とい う前提で。僕の立場はノーです。災害に遭わないことを突き詰めるあまりに通常 の生活に著しく制限をかけるようなことになったら本末転倒。ご飯たべて寝るだ けの生活で100年生きてもねえ、と。
2012-01-04 01:35:58まあ「津波を思い出すから~」という話に関しては、思い出すために保存するんです、ということを分かっていただく以外にないですが、ああいう遺構を保存するとなるともっと直接的に住民の生活に影響する可能性があります。僕が看過できんなと思うのはそちら。
2012-01-04 01:36:58たとえば遺構を残すために町の形が大きく変わって、住民が不便な思いをするとか、維持管理費が財政上の負担になるとか、そういう場合はいくら素晴らしい遺構でもアウト。お前それでも考古学クラスタかと言われそうですがw昔の人も、 今の人も、未来の人も、みんな対等ですよってに(・ω・)
2012-01-04 01:37:38ついでにいうと防災って実は一発勝負で、一般化すればするほどに意味を失っていくと思っています(・ω・)余所でうまくいったことが自分のところで上手く働くとは限らない。過去にうまくいったことが次も通用するとは限らない。
2012-01-04 01:38:31「過去に学ぶ」ことができるのは実はごく限られた部分で、最終的には起きてからの勝負。そもそも、見える限りの過去に学んだ結果が今回の「想定外」ですし。例の「はまゆり」だってもしかしたら100年後には「はまゆりより少しでも上にいれば絶対安心!」というシンボルになっているかもしれません。
2012-01-04 01:39:48僕は防災なんてやってる割に、防災に関してものすごく諦めています(・ω・)片田先生みたいに「災害なんか」とは言えない。いつだって限界があって、しかもその限界はどこにあるか見えない(・ω・)
2012-01-04 01:40:30話が逸れましたがそういうわけで、僕は災害遺構を保存することの意義はそれなりにあるけれど、あくまでそれなりだと(・ω・)保存のための処理やその後維持管理にかかるコスト、都市計画上の位置付け、地主の意向などなど、何かが障害になって保存できないようならしなくていいと思っています。
2012-01-04 01:42:35で、その障害となるものはそれこそ千差万別ですから「災害遺構を保存すべきか」という問いの立て方はあんまり実情に合わないんじゃないかなと。「大槌町の民宿の上のはまゆりを保存すべきか」「石巻の県道上の鯨缶を保存すべきか」という個別具体で考えないと、話が進まないとおもいまふ(・ω・)
2012-01-04 01:43:22とかいって、ここで終わると「最初からはまゆりのことだけ考えてるよ!」というかたがたにおこられそうなので、以下「個別具体」に考察してみた(・ω・)↓
2012-01-04 01:44:03